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3行日記 #212(黄緑色の液体、猫寺、秋吉)

八月十四日(水)、晴れ

昼、8番ラーメンに行ったが行列ができていて、ヨーロッパ軒に逃げたがそこでも待ち列ができていた。お盆なのでどこも混んでいる。仕方なく、すぐ隣にあったモスバーガーをドライブスルーで持ち帰って家で食べた。久しぶりに食べるとおいしいな、と父は満足そうだった。

午後、母の車を借りて武生へ。裏道の広域農道をひたすらにまっすぐ進む。武生の市街地を抜けて田んぼの道を進んだところにある、越前打刃物の施設に行った。包丁や鎌をつくる工房を改修してできた伝統産業の技術を伝える施設で、となりでは買うこともできる。研磨のところでは、刃物が黄緑の蛍光色の液体に浸けられていた。家ではペティナイフ一本で料理しているので、三徳包丁を買った。

近くの寺へ。猫がたくさんいる寺らしい。しばらくうろうろしていると、寺のひとが短く切った雨樋をアスファルトのうえに並べはじめた。すると、どこからともなく、いろんな毛色の猫たちが集まってくる。ご飯の時間のようだ。僕たちも近くに座って待っていると、ときおり近づいてきて頭をこつんとぶつけてくる。人懐っこい。カンカンカン、とブリキのバケツの裏を叩いて音をだしながら、先ほどの寺の男性がやってくると、さらに遠くからも猫が集まってきた。総勢二十匹近く、雨樋に首を突っ込んで並び、配られた餌を貪っていた。鐘をついた。この寺は72時間で取り上げられたことがあったらしい。見てみよう。

その後、だるまちゃん公園へ。夏祭りの最中で、前に来たときとはちがって大勢の人であふれていた。ステージでは地元のダンススクールの子どもたちだろうか、洋楽にあわせて踊っていた。ステージの裏では、サンバの衣装をまとった陽気そうなひとたちが体を動かして準備していた。近くには、サッカー選手と騎士らしき、身長の倍ほどもある人形が壁に立てかけられていた。やがてはじまったサンバのダンスを横目に、会場を後にした。お手洗いのために図書館に寄ると、かこさとしの絵本館が主催する、紙芝居コンテストのチラシを見つけた。締切は十月末。妻と一緒に応募したい。

夜、秋吉へ。食べるのは十年ぶりくらいで、家族で行くのは、二十年以上ぶりだろうか。定番の純鶏、若鶏、ねぎま、串揚げ、キャベツ、キウリ、焼き鶏重などを食べる。おいしい。

#3行日記

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