Twitterに書いた言葉たち(941~950)
941)草臥れた月を刈り取って
室内に干しておくと
死んだはずのあなたが
嬉しそうにそれをつついている
これはユメだから
蛇足を憑けてゆくと
夕餉の支度を始めている
萎れた人参を水に漬け戻すように
あなたも生き生きと働く
配膳が終わると満足そうに
あなたは笑って消えた
ご飯はまだ温かく残っていた
942)うっすらと顔が浮かび上がる
寝室の壁に鏡を置いた
鏡の奥で水草のようにゆらゆらと
髪を逆立てた女が揺れている
美しい女はまるでオブジェだった
943)頭痛が伸し掛り
気付