黒崎 水華

【憑幻家】 同人誌 夜鷹 詩誌同人 聲℃ Twitterにも居ます @appleat…

黒崎 水華

【憑幻家】 同人誌 夜鷹 詩誌同人 聲℃ Twitterにも居ます @appleatea

マガジン

  • 期間限定公開中

  • 広瀬大志「詩の教室」未提出な宿題たち

  • 有料作品・展示集

    期間限定ものやイベントなどで展示された少し希少な作品となっています。

  • Twitterに書いた言葉たち

    Twitterに書いた言葉を集めたものです。

  • ハロウィンシリーズ🎃

    ハロウィンを連想する内容の詩が上げられてゆきます。 正確にはハロウィンを含んだ日常のパラレルワールドです。

最近の記事

幻想綺譚

ご好評いただいたのでプロトタイプを公開します! 是非、感想お寄せください。 『幻想綺譚』という小詩集の予定でしたが、本格的に第一詩集に向けて [十二の月][対象]を含め、他にもあれこれ投入した蠱毒のような一冊 『花脈の系譜』を目指します。 もしよろしければ印刷費用のご助力をいただけましたら幸いです。 どうぞ宜しくお願いいたします。

¥1,000

幻想綺譚

¥1,000

マガジン

  • 期間限定公開中
    8本
  • 広瀬大志「詩の教室」未提出な宿題たち
    9本
  • 有料作品・展示集
    9本
  • Twitterに書いた言葉たち
    101本
  • ハロウィンシリーズ🎃
    10本
  • 現代詩フォーラムに投稿した詩
    13本

記事

    テーマ「秘密」

    第2クール二回目テーマは「秘密」 姉妹作です。

    テーマ「秘密」

    教室第2クール

    【喉笛城】詩の教室第2クールが始まりました。 テーマは「狂気」 第2クールから詩の評がメインになってくるのでより難しくなります。 少しずつでも前に進んでゆきたいです✍ 以下は教室で提出した作品の姉妹作。 今回もしっくりくるまで枚数を重ねました📓

    教室第2クール

    白夜未遂

    聲℃Vol.6の原稿の姉妹作です。 一部はそのまま使用しているので六号の姉妹と比べてみてくださいね🔎 新刊発売は3/31(予定)、お楽しみに✨

    白夜未遂

    Twitterに書いた言葉たち(1~10)

    1)砕けてゆく腕が光に透き通り 硬化したばかりの腕が落ちた 風の音が空を切り 別れの音が侵攻する 土の中で眠って目覚めなければ 壊れることもなかった それでもまた歓喜の交遊が走り 守る為の腕が生える 2)書いたり作ったりより詩の中で生活していたい昨今。「詩を書くのやめる」と言い合った彼女たちは屹度そうなのでしょう。多分、元気に過ごしてる/立冬 3)天使に飼われている。清潔なシーツに包まれた顔だけの少女たち。月に帰ることを阻まれ月面を模倣した部屋で月の光を聴いている。少しず

    Twitterに書いた言葉たち(1~10)

    無料配布:二作品「ピュシスノモス」「Envelope-ν」

    ¥100

    無料配布:二作品「ピュシスノモス」「Envelope-ν」

    ¥100

    Eat you*

    ドアの前で懐かしさを噛みしめる 再会は特別な皮膚を呼び覚ます 血腥さはさておき 「帰ってきたよ  帰ってきたよ」 チャイムを押す ベルが鳴る (成長した君は彼女とそっくりだろうか)

    *Eat me

    目をくり抜いてお揃いの顔 たくさんたくさん並べましょう 道端にも塀の上にも玄関にも (あなたが帰ってくる  あなたが帰ってくる) とびきり美味しく成長したから 残さず食べてね

    Treat

    繋がれた鎖は地下へ向かう 廃墟は街を侵食し 人影は姿を変えてゆく これが正しいの始まりとして 夜明けが終わっていった 永遠を夢見る饗宴 トリップ トラップ トリック 甘美な味を憶えると 今度は悪夢を孕んでゆく 産声は常に新しい幕開け 永劫の夜が隣に寄り添う

    術式:a

    畑には村人の首が転がって 隣人は紅茶を嗜んでいる 掘り出したのは新しい死体 「死に体の言葉で彫刻せよ」 紅茶葉で占った結果 ラッキーカラーは赤 待ち人はくる ここでチャイムが鳴る 庭にはカラスたち 明日には硝子になって砕ける 魔法は一晩で解けるから 先読みが必要 明日には南瓜と首が元に戻るけど 本当はどちらが傀儡だって構わない 村は今日も平和です」って顔して みんな元気でね

    友人の黒い犬と、

    あまりにもべったりと重い 軽くなっていきたい 飛んでいきたい 遠くへ行こう 花畑で指切りした 小指を埋めて内緒話 今日はもう最高の日だね 笑って嬉し泣きして帰ってゆく 墓土はいつも泪のにおいがするんだ 少し汚れた白い裾が半透明になってゆく

    友人の黒い犬と、

    Blood type*

    喉が渇くな、嫌になる 天気はずっと曇りでいい なんなら夜がいい 庭の花の頭だけ落として 毎日退屈を凌いでいる 喉が渇くな、嫌になる 退屈を持て余して 何百年、何千年 息をして生きている 寿命はただ引き伸ばされただけ 厭になる、やけに喉が渇く