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働き方innovation ずっと都会で働きますか〜多拠点生活の可能性とは〜のメモ

第6回目のCOMEMOイベントに参加したイベントメモになります。

多拠点生活について実体験として語る簔口さんと多拠点生活をサービスとして展開する立場の佐別当さんの話という建付けでした。前者は個人としての体験・視点が色濃く出ている一方で、後者はより広い視野での多拠点生活の実例を幅広く紹介して頂けた。

<私の感想>
なぜ多拠点生活を選択するのか?と言う本質的な理由についてもう少し議論して欲しかった。と言うのも、多拠点生活が良いよね!という前提であることと、地方礼讃いう流れからのスタートであったため、私個人としては何故多拠点生活が今求めてられているのかをしっかりと理解できないまま、多拠点生活を成功させるための話といった方法論やQ&Aが話されていたので、モヤモヤが残ったままとなりました。ただ、ADDress社が提供している月4万円で全国100拠点に宿泊し放題というサービスは、理由などを考えずに多拠点生活って面白そうだから気軽な気持ちでトライできる下地があると知ったことは収穫だった。多拠点生活が良さは個人個人で千差万別だと思うので、各個人が実際に簡便に安価で体験できるのは凄い時代だなぁと思う。

極論としては、個人個人みんな好きな場所で好きなように生きたらいいと思うし、多拠点の良さも一拠点の良さもそれぞれがあると思います。だから、どちらの生活様式の方が良いとか言う対立構造ではなく、その両方の良さを、もう一歩踏み込むとそれ以外の多様な生活様式についても尊重し認め合い受け入れられる開いた地方・都会になれば、より自由にストレスなく生活様式の変更が可能になり、それぞれの人生のステージに最適な場を持ち得るようになるだろうなぁと思いました。


いつものように、先行して以下のようなテーマ企画が走っていました。このnoteはどのような内容の投稿があったのかなどが纏められています。

ちなみに、私もこのテーマ企画に参加して以下のnoteを書いています。


さて、ここからがメモです。自分用のメモなので、読みづらいかもしれませんがご容赦下さ~い!

簔口(みのぐち)さん
横須賀と富山県南砺市の二拠点の仕事をしていて、週4会社員週1富山で働いているとのこと

佐別当(さべっとう)さん
株式会社ADDressを経営し、月4万円でどこでも住み放題のサービスを展開している。https://twitter.com/ADDress_Sabetto?s=20

お二人はシェアリングエコノミー協会で一緒に働いていた経緯がある。

多拠点で働くというのが増えてきているようなコメントが多いが、本当なのだろうかという疑問がちらつく、私…

簔口さんは1年の10%は故郷のために仕事をしたいとのこと。
きっかけは、富山県の農家の長女で30歳までは毎年畑仕事を手伝っていて、1年の内1か月以上富山にいることに気付き、富山費用が一年に36万円くらい使っていた。そしてこれだけ帰るなら、お仕事を富山でしたいと思うようになった。
地域を変えたくても疲れたり大変な状況にある人がいるのを見て、自分が疲れないような仕組みとして10%の時間を使うようにしている(10% for home)。

佐別当さんは、シェアハウスと民泊併用型の家を都内で運営している。次の一手として、違う場所を探したものの、地域との関係性がないと大変という現実があった。地方に友達がいると、やり易いと分かり、サービスとして提供するようになった。
ADDressのサービスはシェアハウスが全国に100軒ほどある。部屋を予約して使う方式となっている。家具・家電、インターネット・光熱費も含まれて月4万円!同じ部屋は連続7日しか利用できないようになっている。コロナ以後は会社員が45%を超え、20代の方が多い。月に10日程度を使っている方が多い。いろんな人との出会いがあるという意味でとても楽しく、部活が生まれつつある。

このあたりから司会者の進行で、QAっぽくなっていった。

子供がいると多拠点が難しい?
簔口さんは、二拠点目が実家なので、両親、祖父母のサポートがある。これは地方に実家がないと実現しづらいのでは?と思った。子供がいることによる繋がりを得ることができるメリットはある。ただ、移動は大変。。。
地域によっては、デュアルスクール制度というのがある(熊本)らしい。

パートナーの仕事との関係は?
簔口さんの旦那さんはIT企業の経営者。富山には一緒には行かないらしい。ただ、そうした多拠点生活を許容してくれる理解は必要。

多拠点生活は仕事にプラスになる?
東京での課題と地域での課題が違うのを知ることができる。色々な視点を得ることができる。
地方に行って都会の仕事ばかりをしている人もいる。地方ならではの体験をすることが一番のメリットなのだと思う。二拠点生活することが目的ではなく自分の豊かさを満喫するのが目的だと思うから、何のために多拠点生活をやるのかをしっかりと考えることが必要。

ADDressが提供するシェアハウスでは、家を守る家守がいて、その方は地域の方。そのため地域との橋渡しをする仕組みを持ち合わせている!
専用の部屋を用意したり、ホテルと提携したり、航空会社との提携も進めている。オンラインスクール+フィールド教育も今後考えている。

地域と地域へ来る人の交流を通じて、地方の活性化をする必要がある。二拠点を体験したあとに、地域に引越しをした人もいる。

多拠点のデメリットは?
二拠点目に時間と費用を投下することになる。そのためしっかりと目的をもって望むことが必要になる。
また、多拠点に馴染めない人は、自分でやることが負担になる人に向かないし、コミュニケーションが苦手な方も向かないらしい。

最近の多拠点生活の変化は?
ADDressの顧客は、年収800万円以上ある層が多かったが、実家暮らし(東京近郊が多い)+4万円であれば支払える学生も増えてきている。その文脈で、東京から近いところ(一時間圏内)は人気が高い。

二拠点生活ってやろうと思えばできる?
やろうと思えばできるよ!でも、どんなデザインなのかをしっかりと描く必要がある。二拠点で何をするのかが無い事にはあまり意味がない。

多拠点居住を大衆化するためには?
簔口さん:会社、家族の状況が要因としてあるが、その上で妄想する必要があるのではと思う。結局自分がどうしたいってことが大切になり、チャンスが来ても掴めない

佐別当さん:個人(自分がどう変わるか)、働き方(会社に働きかける)、仕組み(地方のワ―ケーションを利用する、補助金、今後のためにスキルアップ)の3つの視点考えておくことが多拠点生活をする上では大切と考えている。

ADDress社の宣伝の場だったなと感じたものの、簡単に多拠点を体験できるサービスがあるのを知れて良かった。内容として、なぜ多拠点なのか?という根本的なテーマに踏み込まずに枝葉の部分の議論が多くて少し残念でした。個人的な理由で多拠点を志向するのは理解できますが、そのそもそもなぜ多拠点推しなのかという中核の部分への理解をもっと深められたら良かった。

でも、参加して得られたものもあり、この世界にはいろんな人がいて面白いなぁと再認識できたので満足はしています!

#働き方 #COMEMO #複業 #日経COMEMO #ご意見募集 #ずっと都会で働きますか #イベントレポ

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