なぜ、雨の香りは心地よいと感じるのか ‐科学で説明できない感覚‐
雨が降る前や、雨上がりの臭い
あの砂利臭さがなんとなく好きなクロノです。
あの匂い、
「ペトリコール」
という名前があるそうです。
ギリシャ語で
「石のエッセンス」
と言われています。
◇ペトリコール
雨が降り出したとき、
水滴が地面や葉っぱ、岩に当たると
「エアロゾル」と呼ばれる
微粒子を含んだ気泡が生まれます。
↑ 水しぶきの極小バージョンの様なものです。
そのとき、
水滴が当たった物質が持つ成分
・排気ガス
・ほこり
・植物なら植物由来の油
これが「エアロゾル」に混じって
僕らの鼻の穴に入り
臭いを感じるそうです。
その匂いの名称が
「ペトリコール」
可愛らしい名前の中には
排気ガスやほこりが含まれているのですね、、、
通りでアスファルト臭いわけです。
ちなみに
森の中で匂う雨の臭いには、
また別の名前があるそうです。
◇ゲオスミン
「大地の臭い」
とも呼ばれるこの臭いもめちゃくちゃ好きで、
わざわざ雨の日を狙って嗅ぎにいくこともあります。
みんながカフェに行って
コーヒーの香りで落ち着きに行く要領です。
この臭いは
「ペトリコール」
ではなく、
「ゲオスミン」
というそうです。
この臭いの原因は、
微生物が土の中で作り出す有機化合物。
ペトリコールと同じように
叩きつけられた水滴から発生するエアロゾルに
有機化合物が混ざって僕らの鼻に届くのです。
ネットで調べると、
「微生物の死骸臭」
と書いてある記事がほとんどですが、
正確には、
有機化合物を作り出した
バクテリアなどの微生物が死んだときに
エアロゾルに有機化合物がさらわれるのです。
人間が亡くなったときに
その人の遺品の臭いを
「人間の腐敗臭」
と言わないのと同じです。
ちなみに
このゲオスミンが水に入ることで
水がまずくなったり、
コイやナマズなどの淡水魚が泥臭くなるのです。
テーブルビートというカブのような野菜の泥臭さも
ゲオスミンが原因だそうです。
カビの臭いもゲオスミンが関わっているそうですが、
確かにそんな臭いがする気がしてきました。
「ゲオスミン」は虫にとっては
「ごちそうの臭い」
だそうですが、
人間にとっては「有害なにおいと味覚」であり
病気にさせるようなカビで汚染されている
水や食べ物を警告する役割があるそうです。
なぜ、人が雨の臭いを心地よいと感じるのか。
これには謎が多く、
まだ研究段階だそうです。
今回の記事を読んで、
雨の日を違った感覚で過ごしていただけると幸いです。
これからも世界の見え方が変わる記事を
どんどん書いていきます。
最後まで拝読いただきありがとうございました！
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