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ぶっちゃけます!編集者が「そっ閉じ」しちゃう記事の3つの特徴

そっ閉じ→「そっと閉じる」こと。

編集歴も長くなってくると、開いた瞬間に「こ、これは…!」(…パタン)となってしまう記事も、そこそこの数見てきました。

noteで発信をしている方なら、「どう書けばいい記事なのか?」というのと同じくらい「どんな記事がダメなのか?」ということにも興味があると思います。

今回は、ぱっと見た瞬間に「これは直しが多くなりそうだな…」と予感させる(そして実際そうなる…!爆)原稿の特徴について紹介しようと思います。

熟練度にかかわらず、わりと起こることなので、自戒もこめて。

小さい問題から大きい問題に向かって、話を進めていきますね。

漢字が多すぎる

これは定番ですね〜
漢字多すぎ問題。

パッと開いた瞬間に「暫く」「悉く」「即ち」「所謂」みたいなヤツらがチラッと視界にはいったら、

あああ〜〜〜…(パタン)
としたくなってしまいます。

漢字を使うなと言っているわけじゃないんですよ。

なんでもかんでも開きまくったら(ひらがなにしたら)それはそれで、軽〜〜い雰囲気になってしまいますのでね…

え、本当に成人が書いたのこれ?
みたいなね。

よく言われるのは「書けない漢字は開く」ですね。

書いてみて!と言われて、姿かたちすら思い浮かばないレベルの漢字なら、開いてしまって大丈夫ですし、わたしもそう思います。

え、わたし、暫く(しばらく)って書けるよ?

って方は、ぐだぐだ言わないでその手のちょっと難しそう(に見える)漢字はぜんぶ開いてください笑

1文が長すぎる

次にこれ。
これはわたしもしょっちゅうやらかす案件です。

筆が乗ってきて勢いで書き進めると起こりがちですね。

たとえば、これをご覧ください。

noteを愛する編集者として、悩めるクリエイターさんやライターさんがnoteを楽しむために役に立つ情報を発信中。

これは、前に記事の最後につけていた、わたしの自己紹介です。

見返しながらマズイなーとなり、修正しました。

この文のやば★ポイント(通称・やばP)を2つご紹介しましょう。

【やばP】主語から結びまでが長い

この文を単純化してみると、こうなります。

「noteを愛する編集者として」
「情報を発信中(です)」

ですが、この間にいろんな装飾が挟まれていますよね。

これが、そっ閉じのモト・やばPです。

なんなら「noteを愛する編集者として」がもう長くてやばPです笑

いま書き直すなら「note好き編集者が」とかにしますね。

長さでオリジナリティを出す必要はまったくありません。

【やばP】間にはさんだ装飾も長い

では次に、主語と結びの間に挟まっている装飾も見てみましょう。

「悩めるクリエイターさん」
「ライターさん」
「noteを楽しむために」
「役に立つ情報」

こんなに挟まっていると、文全体の意味がパッと見ただけではつかみづらくなります。

何度も読まないと意味がつかめない文、というのがそっ閉じのモトになります。

なので、いろんな人が「文は短く・簡潔に」というのは、そうなってないと文としてダメ!というわけじゃなく…

何度も読まないとわからない文になるくらいなら、短く簡潔にして!という話なんですね。

これはその人の話癖・書き癖みたいなものの影響もあるので、意識しないと直りませんし、

前述のとおり、本職でもやらかすことはあるので、適宜チェックが必要です。

1文が長くなりがちな人はご注意くださいね。

ちなみに、さっきの自己紹介はのちほどこう変えました。

noteを愛する編集者。悩めるクリエイターさんやライターさん向けに、noteがもっと楽しくなる情報を発信中。(スッキリ!)

情報が多すぎる

さて、最後はこちら。
情報・多すぎ問題。

これ、わたしに添削で持ち込まれる記事で1番多い「そっ閉じ案件」かもしません。

というか、たぶん1番多いですね。
うん。

端的にいうと、「書きすぎ」「テーマ盛り込みすぎ」ということです。

これは悪いわけではなくて、書きたいこと・伝えたいことがたくさんある人ほど起こってしまうものなので、むしろ「わたしってネタが尽きない女…!」とドヤ顔してくださってもいいくらいです笑

書くものがないより、書きたいことがありすぎることの方が、対応は簡単です。

つまり「余分なところをカット」すればOK。
それだけで済むわけです。

記事のくわしいカットのし方はこちらに詳しく書きましたので、興味があれば読んでいただくとして…

たとえば、よくあるテーマ盛り盛り記事ってこんな感じです。

いちご狩りに行きました!
地面にいちごが触れないように育てる特別な栽培法らしくて、どのいちごもすごくきれいでおどろきました。子どもたちも喜んでくれて気分もリフレッシュできました。

リフレッシュといえばこの前行ったサウナなんですが…サウナで被るサウナハットについて書いた記事を読んだのですが、

実はその記事が載っていたWebサイトっていうのが
わたしが昔執筆したことがあるサイトで、その記事は近所のプリン店について書いたものだったんですよ!

この記事の何が問題かって、聞き手のモヤモヤをぜ〜んぜんスッキリさせてくれないんですよ笑

たとえば、いちごの話→地面にいちごが触れず衛生的な栽培法、ってちょっと気になりません?

わたしはいちご狩りスポットを調べていて、はじめてこれを知ったとき、

「へぇ〜!今のイチゴ屋さんってそんなこと気にして育ててるんだ〜!」ってちょっとわくわくしました。

だから、noteの記事で言えば、「いちごの話で始まったら、いちごの話を深めていく」のが読者にとっては親切です。

そうすれば、いちごの話か〜と読み始める→え!そうなんだ!と驚きや学びがある、で読者はスッキリできるじゃないですか?

マンガや小説みたいな大どんでん返しは、note記事には基本いらないわけです笑

(これまでわたしはいちごの話をしてきた…しかし、本当はいちごではなかったのだ…!的な?)

でも、このそっ閉じ記事(サンプル)はどうでしょう。

いちごの面白そうな話にちょっとだけ触れておいて、とつぜん「リフレッシュ」つながりでサウナにぶっ飛びます。

まあそれでも、頑張って話についてきてくれた優しい読者さんがいたとして

「お、おん。サウナね、サウナも気持ちいいよね…」

と、どうにか気持ちを切り替えてくれたとしましょう。

でも、そのあとは「サウナハット」ときて、お次は「ライターの実績」、果ては「プリン」です。

さすがにこんなに飛躍しちゃうと読者もついてこられないですね笑

スキとか押す前に(今のなんだったんだろう…)となり、そっ閉じ一択です。

これはかなり極端な例ですが、デフォルメするとこんな感じになってしまっている記事って意外に多いです。あなたの記事はどうですか?

百歩譲って、エッセイでちょっとズレた関連ワードから始めて、視点やワードをずらして本題に入っていく、みたいな小技はありますが、

それもきちんと筋道が通っていることが前提で、話を連想ゲームみたいに繋げていっただけの記事はいけません。

あくまでも「テーマは1記事にひとつ」が大原則です。

この記事では何を伝えるのか?
(読者にどんな気づきを与えるのか?)

この「テーマ」を常に意識しながら書いて、あとで見返しながらそぐわない部分は思い切ってカットしましょう。

たくさん書いてあるからいい記事、というわけではないのです。

そっ閉じを防ぐためにも、「テーマ」や「読者」を意識して記事を書いていきましょうね^^

テーマや読者への意識については、こちらの記事もよかったらどうぞ。


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noteを愛するフリー編集者。「スキを増やしてnoteを楽しく続けるコツや、記事の書き方」を発信中!秋田在住、4歳ボーイの母。タロット(やる方)に沼り中。書店に行くこと、オットと息子を吸うことが趣味←

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