現役東大院生3人が書いた すぐに実践できる!勉強の質を3倍に高める3つのテクニック①

くろまあくと

0.目次
 1.はじめに
 2.勉強の質を飛躍的に上昇させる3つのクニック
 3.「目標まで最短で向かうテクニック」
 4.「集中力を高めるテクニック」
 5.「勉強の質を50倍に高めるテクニック」
6.あとがき

1.はじめに
 本書は「現役東大院生3人が書いた 絶対に目標を達成するための3つの目標設定テクニック」の続きの2作目にあたります。

 とはいっても、前編、後編のような形ではなくそれぞれ独立して完結しているため、どちらか片方読むだけでも、大変満足していただける作品だと自負しております。

 まず初めに、皆さまに知っておいてもらいたいことがあります。

 勉強は才能ではありません。テクニックを知っているか知らないかなのです。

 私たちが東京大学に入れたのも、生まれながら勉強の才能があったからでも、人一倍努力したからでもありません。

 「運」です。

 学校では教わらない、勉強以外の勉強に対する知識、例えば、目標設定テクニックやモチベーション維持、勉強に対する姿勢、スケジュール作成など、たまたま知る機会があっただけなのです。

 自分で考えた部分もありますが、基礎はやはり「運よく知った」だけです。

 勉強が得意な人と苦手な人の違いはこの程度しかありません。

 基本的には「出会い」です。これは人や本、ウェブページなどあらゆるものとの出会いのことです。

 本書も、あなたにとって素晴らしい「出会い」となるように心を込めて執筆いたしました。
 
 もしも読者が学生ならば本書を読むことで、おそらく志望校に入れるでしょう。
 
 もしも社会人の方ならば、英語や資格の勉強等がいままでよりはるかにはかどることは間違いないと思います。

 
 途中で飽きることなく、最後まで読んでいただけるように、なるべく無駄な言葉を省いて、シンプルで分かりやい本に仕上げました。

 そのためボリュームとしては他書と比べると少しライトなもの(前作よりボリュームは増えてしまいました・・・)になります。
 
 しかし、本書は、要点をまとめ、読むだけで知識を吸収しやすく、すぐに実践で生かせる様々な工夫を行っています。

 「空いた時間にパッと読めるが、読了感が高くすぐに実践できる本」これが私たちの目標です。
 
 本書を読み、気に入っていただけたら是非筆者の他の本も読んでみてください。そしてなるべく多くの方に紹介してほしい。
 
 という無駄な一文を書いてしまったところで、読者様の貴重な時間をいただいているのです。早速本文に入っていきたいと思います。

2.勉強の質を飛躍的に上昇させる3つのテクニック

 ここから、本文に突入していきますが、先に宣言しておきます。

本書は「勉強の質を3倍に高める」と題名に入っていますが、本書の内容を実践することで質だけでなく、確実に量も大幅に向上します。

 よく、「勉強は質×量」なんて言われます。
 しかし、この「質と量」に関して深く考えたことのある人はそれほど多くないのではないでしょうか?

 まずは簡単な方からいきます。
 「量」は「質」と違いかなりとらえやすいです。

 「昨日、どれくらいの量勉強しましたか?」と質問されたら
 
 「参考書20ページやった」「3時間勉強した」「問題を10問解いた」などの答えがかえって来るでしょう。みなさんの想像しているものとあまり大差はないと思います。

 つまり、これが「量」です。
 目に見えてわかる、記録として残しやすい、「勉強時間」や「参考書のページ数、解いた問題数」なんかを私たちは「量」として認識しています。

 これに対し、「質」となると急にわかりづらくなります。
 とは言っても、おおまかなイメージは誰でも共通すると思うので、まずは具体例から勉強の質のイメージをシェアしましょう。

 AさんとBさんを登場させます。
 

 Aさんは、なにをやっても平均的、成績や周囲からの評価も真ん中あたり、良くも悪くもあまり目立たない存在です。
 
 それに対しBさんは、1を聞いて10を覚えてしまうような優秀な人で、周囲からも一目置かれています。

 Aさん、Bさんとかなり淡白なネーミングですが、具体的な名前より先入観が少なく、イメージを人それぞれ変化させやすいはずです。
 実際、あなたの周りにいるこのような人に当てはめて読み進めていってください。
 本書の内容が格段に理解しやすくなります。
 (今後も登場しますので、Aさん、Bさんのあなたの中でのイメージを、少し時間をかけて固めてみてください)

例1

 AさんとBさんは同じ授業に出席しています。つまり、同じ場所で同じ時間を過ごしている状態です。最後に課題が与えられました。授業終了後、Aさんは内容の半分ほどしか理解しておらず、課題にすぐ取り組むには実力不足だと判断し、メモしたノートを見返しています。30分後、やっとやるべきことが見えてきて課題に取り掛かろうとしたところで、Bさんは、課題を終わらせて、去っていきました。

例2

 上司からAさんとBさんが呼び出されました。早急に見積もりを出してほしいとAさん、Bさんそれぞれほぼ同じ分量のデータを作成するよう求められました。3時間後、Aさんはやっと半分終わり、一息つこうと思ったところで、隣に座っていたBさんが
与えられた仕事をすべて終え、上司のほうへと歩いていきました。

 このような2つの例で、AさんとBさんの作業の違いを挙げるのなら、「量」ではなく、「質」になります。
 
 1つ目の例では、同じ授業を受けてもAさんとBさんの理解の度合いが全然違うため、課題終了までの時間に大幅に差ができてしまいました。

 2つ目の例では、同じ仕事量をAさんよりBさんは2倍もの速さでこなしてしまいました。

つまり「質」をイメージするならば、「理解度」や「作業スピード」と認識すればいいでしょう。

 本書は、この「理解度」や「作業スピード」を上げるため、「記憶能力」や「集中力」、「暗記スピード」を3つのテクニックにより、ほとんど努力せずに向上させます。

 

 こんなこと無理だと思いますか?

 不可能だと思いますか?

 は?何言ってんだこいつ詐欺かよ・・・って思いますか? 

 「何年も訓練したらそりゃ多少はあがるかもしれないけど・・・そんな努力できないし俺はずっと普通の人でいいや・・・」

 「わたしは生まれつき記憶力が悪いから・・・」

 「何時間も集中できる人は才能でしょ、自分じゃどう頑張ったって無理だよ・・・」
 
 
 逆に私から言わせていただきたい。

 いつまでそんな言い訳して過ごすつもりですか?

 人間生まれながら能力も運命も決まってる?

 そんなわけないじゃないですか!!

 東大生がみんな生まれながら才能に恵まれていたわけでも、勉強以外犠牲にしてただひたすら努力したわけでもありません。

 同じ人です。同じ人間です。あなたも才能や能力にあふれているのです。

 あなたもBさんと言われ思い浮かべた人になれるのです。

 あこがれて尊敬ばかりするのはやめましょう。

 あなたがもっともっと尊敬される人になればいいだけです。

 もう一度繰り返します。社長、平社員も東大生、高校中退もへったくれもありません。

 テクニックを知っているかどうかです。

 運よく出会った。ただそれだけなのです。

 あなたの中に眠っている才能を引き出すきっかけ。

 これさえあれば、明日からでも、今この瞬間からだって変わることができるのです。

 先ほどの無礼な発言、お詫びいたします。
 
 申し訳ございません。

 
 しかし、私たちは、「本書を通じ、皆様の人生を少しでも好転させられるきっかけになれば」と本気で願っております。

 
 そして、

 これから、3つの具体的なテクニックをご紹介いたします。
 
 読むだけ実践でき、すぐに効果の出るものばかりです。

 どうか自分の可能性を信じ、続きをご覧ください。

 

3.「目標まで最短で向かうテクニック」

 目標については前作でお話しした通りです。
 あなたが今成し遂げたいと思っていること。達成したいこと。目指すべき指標。
 
 この資格を取りたい。あの大学に入りたい。英語がペラペラになりたい。
 頭よくなりたい。もっとお金がほしい。
 かっこよくなりたい。美人になりたい。
 もてたい。時間がほしい。

 欲が全くない人なんてほとんどいないでしょう。
 あなたにもなにか目標があるはずです。
 
 もし、目標なんてないと思っているのなら、おそらく自分が認識していない、あるいは無理だと諦め意識の表層に出てこないようにしている、この二つのどちらかである可能性が高いと思います。

 もてたい。時間がほしい。お金がほしい。
 
 このような抽象的なことにでもテクニックは十分応用可能なものですが、本書を読んでいただいているということはこのような曖昧なものではなく、受験や仕事など、勉強に強いつながりをもつ目標を持っている方がほとんどでしょう。

 本書でも、二分するならば具体的なほうに属する、受験勉強、資格の勉強、作業の効率化などを対象としています。

「目標を毎日確認する」、これにより自分が進むべき方向を再確認できます。

 意外と人はすぐに物事を忘れてしまうものです。

 作業をやめリビングに向かうが何をしようとしたか忘れてしまった。
 メガネをどこに置いたか忘れてしまった。
 カバンに入れたはずなのに、スマホがなかなか見つからない。
 やるべきことを思い出すのに時間がかかる。

 目標についても人は忘れがちです。

 勉強はしているが毎日のルーティーンになっているだけで、この勉強が何につながるか意識していない。
 プレゼン資料を作っていても一番伝えたいことはなにか、が意識からはずれているため不必要なスライドを作ってしまう。

 目標を毎日確認するとどのような効果があるのでしょう。

 少し極端な例になりますが、山頂までくねくね遠回りしながら向かっていたのが、進むべき方向を確認することで一直線に向かうことができるようになるのです。

 つまり今まで目標に向かってくねくね進んでいた人ほど効果があがります。

 そういえば昨日英語の勉強全くしてないなぁ、毎日しようと思ってたのになぁ。なんてことがなくなります。

 そして毎日確認するために最もお勧めで効果の高いテクニックが、「目標を紙に書いて毎日見るところに貼る」これだけです。

 とはいってもこれの効果を高めるテクニックがいくつかあるのでその手順を紹介させてください。

 1.まずは目標設定でできる限り主体的、具体的な目標にする

 2.その目標を紙に書く(このとき目標は紙の中心によせる)

 3.目標を達成した時の具体的なイメージを絵にして、目標の周りに描く

 4.最後に目標を達成したときに自分がどんな気持ちになるのかを想像し、その気持        ちを細かく紙に書く

 これで終わりです。
 すごい簡単です。

 
 一応上から順にもう少し細かく見てみます。

1.まずは目標設定でできる限り主体的、具体的な目標にする
   
 これは完全に1作目の内容になります。読んでいない方のために簡単にみていきます。

 まず、あなたの目標を思い浮かべてください。

 思い浮かびましたか?

 そしてそれを、主体的、かつ具体的なものへと変更させるのです。

 具体例としてAさんの目標の変化を見てみてください。

 はじめのAさんの目標は「TOEICで730点をとる」ことでした。理由は昇進に必要だから。

 そして目標設定のテクニックを使ったあと

 「今年の12月18日のTOEICのテストでリスニング430点、リーディング370点取る!そして来年の2月20日までに家族で草津温泉のB旅館に2泊で旅行に行く!」

 このように改善しました。

 前者よりも後者のほうが目標を達成したいというAさんの気持ちが伝わってくると思います。

 もし前者のような目標ならば、後者に近づくよう、変化させてみてください。

2.その目標を紙に書く(このとき目標は紙の中心によせる)

 そのままです。しかし鉛筆やシャーペンではなく、目につきやすいように太めのペンで書きましょう。

 そして用紙も小さいものではなく、最低でもA4サイズにすることをおすすめします。
 
 字がうまい下手は関係ありません。かくいう私もかなり下手です。
 ただ、しっかりと気持ちを込めて書いてみてください。

 一段で書く必要はないので、中心に寄せることは忘れないようにします。
 

3.目標を達成した時の具体的なイメージを絵にして、目標の周りに描く
 
 自由に描いてみてください。白黒よりもカラフルにしたほうが効果が上がります。
 
 Aさんの目標なら、家族で温泉に入ってるところや、そこで食べたい食べ物の絵、昇進祝いに新しいスーツを新調している場面などでしょうか。

 単純に100点のテストだったり、資格の取得証明書、志望校のキャンパスを歩いているところ、転職したい企業で働いている場面でもなんでもかまいません。

 絵なんて下手でかまいません。私もまったく絵が描けません。
 他の人が見たらどんなシーンかわからなくても、自分がわかるならなんでもいいんです。

 ただ、達成した後のことを具体的に細かくイメージしながら書きましょう。
 そして、絵を見た時にそのとき頭に浮かんだイメージを思い出せれば完璧です。
 

4.最後に目標を達成したときに自分がどんな気持ちになるのかを想像し、その気持ちを細かく紙に書く

 わくわく、どきどき。
 
 楽しい、うれしい。

 さみしい、悲しい。

 高揚、陶酔、感動。

 なんでもかまいません。
 目標を達成したときの具体的な場面をかなり細かくイメージし、どんな気持ちになるか想像してみてください。

Aさんだとこのようになります。

「お、トーイック805点だ!!あっぶねー、ぎりぎり目標達成だなぁ、なんか心臓がすごいぞ。こんなにどきどきすると思わなかったなぁ。1か月後には温泉に行こう!わくわくするなぁ!」

「ふー、草津って新幹線だとあっという間だったな。あ、待て!走るな!うわぁ、いてててて。地面が凍ってるせいで思いっきりころんじゃったよ。こっちは雪降ってるのか、きれいだなぁ。え、あはははは。子供は元気でうらやましいなぁ」

 これはすべてAさんの妄想です。目標を達成した時をこれくらい具体的にイメージしてみてください。
 そしてこのような想像をしたあとにしてほしいことを下に書きます。
 
 TOEICの絵の近くに どきどき と書きます。なかったら絵は空いてるスペースに描いてみてください。

 温泉の絵の近くに わくわく と書く。

 雪の絵の近くに 感動 と書く。

このようにやってみてください。
大切なのはきれいな字でもきれいな絵でもありません。
それをみて具体的なイメージを思い出し、達成後の感情を味わえるかどうかです。

感情を思い出しやすくするために、人の色に対して持っているイメージを紹介します。

 白・・・清楚、無垢、純粋
 赤・・・情熱的、あつい、陽気
 黒・・・堅い、大人っぽい、シャープ
 青・・・冷たい、知的、スポーティ
 黄・・・明るい、派手な、あたたかい
 緑・・・落ち着いた、豊かな、ナチュラル

 例えば、わくわくという感情のときは、陽気なイメージのある赤色や明るいイメージの黄色を周りに多く描くことでその気持ちを感じやすくなります。

 これで完成です。

 これをあなたが一日で何度も目に入るようなところに貼ってください。
 (机の前が最もおすすめです) 

 そしてイメージし、感情を感じてください。
 
 人の暗記力、集中力というのは「動機の強さ」「興味」「好き嫌い」「感情がどれだけ動いたか」と深くかかわっています。

 これを見ることにより、「動機の強さ」を再認識できます。周りの絵が、勉強への「興味」を掻き立てます。達成後を強くイメージすればその手段である勉強はあなたにとって「好き」なものになるでしょう。そして達成後の想像した気持ちを感じることで「感情を大きく動かす」ことができます。

 毎日の勉強の前に5分この目標用紙を眺めることで、いつもよりはるかに質の高い勉強になることは間違いないでしょう。

4.「集中力を高めるテクニック」
 
 集中力ってなんだ?
 こんな人はいないですよね。
 誰でも聞いたことがあるし、言ったこともある。
 とくに勉強の際は誰でも一度は意識したことのある言葉だと思います。

 そして、持って生まれた能力ではなく、間違いなく後天的なスキルです。
 わかりやすくするために別の言い方にしてみましょう。

 集中力とは、「目標の達成のために自分の意識を適切に配分し続ける」ことです。
 
 「続ける」と書いたのは、集中力は常に一定ではないからです。同じ勉強を3時間も続けてたら飽きてしまいますよね。このとき「目標への意識の配分が足りない状態」となるわけです。

 かといって意識しすぎてしまうとすぐに集中力がなくなってしまいます。
 つまり、集中力は深さとバランスが大切なのです。

 「意識を配分する」という言葉のイメージはできましたか?
 集中しよう。集中しよう。と漠然と頑張るよりは、普段から、70パーセントくらい意識を向けてみよう。のほうが自在に集中力をコントロールできるようになります。

 まぁ、これらの意識だけで集中力をコントロールしようなんていうのは慣れるまでやはり多少の時間がかかってしまいます。
 
 本書で紹介したいのは別の方法です。
 もっと簡単ですぐに実践できるし、その日から集中力が上がるテクニック。

 集中力は才能ではありません。後天的なスキルです。
 いえ、これでも正しくありません。
 集中力は、個人個人によるものではなく、環境によって左右されてしまうものです。

 つまり、集中力の高い人は能力が優れているわけではありません。
 ただただ、環境づくりが上手なだけなのです。

 集中力を高める今すぐできるテクニック。これからご紹介いたします。

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