耳コピしようとしてAIに騙された話
前半は『IT父ちゃん』としての愚痴が入っていますので、具体的に何を騙されたか?は事件は仮面ライダーBLACKで起こったより下を見てください。
尚、勝手に自分が思い込んで騙されたと思っているだけでAIの技術を否定するものではありません。
きっかけ
早いもので2023年も1月が終わろうとしていますが、ことの発端は昨年末に遡ります。
12月中旬、4歳になる息子が幼稚園のお友達の影響で「ウルトラマン」にハマりました。 しかも、令和のこの時代に「ウルトラマンタロウ」という…
そこから昭和のウルトラマンシリーズに全ハマりしました。
えぇ、もちろん円谷のサブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」にも入りましたし、3Dプリンタでウルトラバッジを作ったりもしました。
はい、ここでポイントなのが12月中旬ということです。 幼少時代を思い出してください12月後半から1月って楽しいことしかないですよね?
そうです『クリスマス』です。
サンタさんから光るピアノ(キーボード)のプレゼント
そんなこんなで2022年のサンタさんからは娘と共用で使うCASIOの「LK-520」というピアノ(風のキーボード)とウルトラマンのパズルが届きました。(単体では高いけど5年ぐらい遊んでくれれば十分)
このキーボードは元から「夜に駆ける」「紅蓮花」などの近年のHIT曲からアレンジされたクラシックの曲まで約200曲が内臓されていてキーボードの位置が光るので楽譜が読めない人にもおもちゃ感覚で楽しむことができるものです。 (ご丁寧に右手だけ、左手だけとかでも練習できます。)
ただHIT曲というのは常に変わっていくもなので、スマホの「ソングバンクプラス」というアプリから楽曲を追加できる仕様になっています。 もちろんアプリにも楽曲の購入がありますし、midiという音楽データを作れば自作の曲でも練習したりできます。
※CASIOさんの広告みたいになってますが次で愚痴が出ます。
公式にほしい楽曲がない & 個人的に高い
2000年代の初頭いわゆる個人サイトの中には自分が耳コピしたmidiデータを公開しているサイトが沢山ありましたが、権利的な問題などが整備されmidiを公開するサイトはなくなりました。(私も公開してた1人でした。)
この辺は色々な見解があるのでこちらを参考にしてください。
で、予想してたことなんですが息子のほしい『昭和のウルトラマン』の楽曲データをCASIOのアプリから探してもないんですよ。
しかも、学生時代から採譜のバイトとかしてたこともあるのでそんな私からすると楽曲データ代が通常320円と私の財布事情からすると高いんですね。 (この値段も権利者への還元とかも入っているので何をもって高いか?と言われると微妙ですし、実際作り手側の作業もしていたことを考えると安いんです、あと『財布』と『採譜』を言いたかった。)
で、この値段出すなら「自分で作った方がいいよなぁ」となります。
もちろんYAMAHAのmidiデータを購入できるサイトを見ても一部はあるものの息子がほしい「ゾフィーの歌」曲なんてありませんでした。
というか、TV放送してないウルトラマンゾフィーの歌とかあるんだなぁと驚愕しましたが、いつものパターンです
「なければ、作ればいい」
年末年始ウルトラマンの楽曲データを作るのに明け暮れる
最初はピアノ用に『適当に主メロとコードをアレンジしたデータを作ればいいだろうなぁ』と思ってたんですが、初期から入ってる紅蓮花とかってドラムとかベースとか入っていて、それと比較するピアノアレンジにすると明らかに『間に合わせ感』が半端ないんですね。(私のアレンジ力の問題も十分にあります。)
ということで、私の冬休みの夜は『昭和のウルトラマンシリーズのmidiデータをある程度ちゃんとしたものに聞こえるものを作る』というタスクになりました。(楽譜もね)
作った楽曲一覧は以下になりますが、その過程とかは本題じゃないので割愛します。
冬休み終わってもリクエストがあって「マジかよ」という気持ちになったりしたんですがモヒカン親父頑張りました。(上記以外の幼稚園で習っている曲も入れましたが、それはピアノだけのアレンジなので簡単だった)
事件は仮面ライダーBLACKで起こった
いきなり、ウルトラマンだった話から仮面ライダーに移るんですが、Amazon Primeのおかげで息子が仮面ライダーBLACKとRXにも興味を持ち始めました。(私個人としてはまだ早いと思ってるので見せてませんでした。)
で、仮面ライダーBLACKもろ世代だったので思い入れが強く自作のfontの名前にしたぐらいなのでサントラのCDを買いました。
で、今更ながら思ったのです。
カラオケ版があるのはカラオケ版の音源から採譜した方が楽だなと。(ウルトラマンの時はyoutubeやサブスクの音源を聴いて耳コピしてました)
あと、前に『PythonとAIで楽曲をパート分けしてくれる技術があったなぁ』というのを思い出し、やってみました。
最初の感想は
『おおこれはいい!聞き取れない被ってる音まであるぞ!』でした。
ということで、分離したドラムパートから打ち込んでいきます。
で、ベースパートを打ち込む時に違和感を覚えました。
『譜割に対してリズムがズレいている?』
『というか、AIが聞こえない部分のアレンジしてる?』
具体例
私の耳もどんどんポンコツになっているので正確性は欠けますが、多分原曲はこんなリズムになっているはずです。(スタッカートは略)
で、AIを使った結果はこんな感じです。
※本来であれば生成された音源を出すべきだと思いますが権利的な問題もあると思うので簡易的な譜面にしています。
まとめ
今回は耳に入った音と明らかに譜割がおかしかったので違和感に気づきやすかったのですが、勝手に『AIの方が正確だ』という概念から『騙された』という変な感情になってしまったわけで、この辺は技術一辺倒になってもダメだなと痛感しました。
音楽やってる人は大体言いますが、『POPSの耳コピは楽譜を買うより自分の耳でやるのが一番』というのは今のところ変わらないのかなぁと。
とは言いながら、うちの会社でもAIエンジニアが色々やってますし京都大学のこんな技術やこういう技術もあるのでどうなるか?は分からないですし期待をしたいです!
因みに、今回のmidiを作るのと同時に鍵盤に色のシールを貼っているのですが、楽譜データを読ませるとその色の譜面を出すスクリプトもサクっと作ったり、一応『IT父ちゃん』としては及第点にはなったかなぁと思います。
↓はサンタさんがプレゼントする前の小さいキーボードでやってたもの。
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