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【体育】マット運動の基礎感覚づくりの運動

こんばんは。
前回の記事の続きです…。

今回は、実際に行っている基礎感覚づくりの運動について、簡単にご紹介します。今回は、メモ程度のつもりなので、図は載せていません。図や動画は、検索するとすぐ出てきますし、体育を指導している方なら知っている動きだと思いますので、割愛させてください。

今回は中学年(さらに言えば3年生よりです。)での実践で実際に行っているメニューを載せています。それぞれのメニューの行い方の他に、指導の微細技術を「☆」として載せました。声掛けや見取りの一助になれば幸いです。


①ゆりかご:回転感覚、逆さ感覚につながります。

・空気イスのように膝90度でしゃがむみます。(最初と最後の「基本姿勢」超重要!)
・手は前に伸ばしていますが、動き始めたら耳の横にもってきます。
・「ゆーりーかごっ!」の掛け声に合わせてゆりかごをします。
・「ゆー」:転がり始める。 
 「りー」:(後転のように)手をついて、肩と手で体を支える。(とまれるように)
 「かごっ!」:一気に揺り戻し、基本姿勢に戻れるように立ち上がる。
・何回か連続でできるようにします。毎回「基本姿勢」に戻ることが基本です。
☆基本姿勢を徹底したいときは「トイレに座る姿勢!」で全員理解◎
☆リズム太鼓があるときは
☆最後の「ごっ」を特に大きな声で言うことで、体を締めるポイントが伝わる
☆慣れてきたら、膝に帽子(お手玉も可)を挟んで行う。そこまでできると、前転でスッと立ち上がることができるようになる。
☆可能であれば、「ゆーりーかごーでうしろまーわり!」と、ゆりかご→後ろ周りも取り入れる。

②タワー(背支持倒立):締め感覚

・ゆりかごを連続する中に「ゆーりーかごっ でー ターワーアー」と入れ込みます。(「アー」のタイミングで背支持倒立)
・背支持倒立をしたら教師が10数えます。
・「もーどーるっ!」で「基本姿勢」に戻ります。
・「もーどー」:足を体から一番遠い位置を通して下ろす。(体はまっすぐ一本のまま)「るっ」:一気に足を曲げ縮め、「基本姿勢」に。
☆10数えている間はひたすらに動き回って褒める。(「いーち!にー!つま先マル!さーん!腰まっすぐマル!しー!」)
☆足を天井にまっすぐ伸ばせている児童を褒めます。
 「足先まる!」「体が伸びているね!」など。
☆ほめるときは、クラスの端まで聞こえる声で。(よい動きが拡がります)
☆「もーどーるっ!」をしっかりできると、前転の立ち上がりがスッとできるだけでなく、開脚前転の開くタイミングの指導にも繋がります。(「るっ!」で閉じる→前転 開く→「開脚前転」)

③大きなゆりかご:ゆりかごとタワーの融合

・ゆりかごの「りー」のときに、背支持倒立のように足をまっすぐ高く上げます。
・足を体から一番遠い位置を通して下ろします。(体はまっすぐ一本のまま)
・「かごっ!」で一気に足を曲げ縮め、「基本姿勢」に立ち上がります。
☆いわゆる「6の字前転」の後半部分のイメージです。
☆お尻の穴をキュッと締める!
☆「かごっ!」は地面に着く直前。(一気に回転軸に足を近づけることで、それまでの遠心力を立ち上がる力に変換できます。)

④かえるの足打ち:逆さ感覚、腕支持感覚

・足打ちの回数を数えます。
・腕で体を支えている時間を長くすることを大切にします。
☆目線はマット
☆やりすぎたら前転で回避(倒立前転っぽくなります。)
☆教師は、周りながら回数多くできている児童を大きな声で褒める。(全体のモチベーションアップ!)

⑤えんぴつまわり:締め感覚、横の回転感覚

・マットから外れないようにえんぴつ回りをします。
・体が締まっているとまっすぐ速く回れます。
☆横並びでえんぴつまわり競争もオススメ
☆後ろからアザラシで追いかけるのもあり。

⑥高速前回り:回転感覚

・とにかく速く前回りをします。
・マットのはじからはじまで、できるだけ「多い回数」で回るようにします。
☆これも、横と競争できます。
☆速く回転しようという意識が、無意識に体を締めることに繋がります。
☆「このマットの端まで、できるだけたくさん前転してゴールするんだよ!」
☆真っすぐ手をつかないで回転している児童を「本物のタイヤみたいだ!」と褒めてあげると、他の児童もイメージがつかみやすい。

⑦大きな前回り:回転感覚、締めの感覚、逆さ感覚

・できるだけ「少ない回数」で回るようにします。
・バランスボールをおなかにはさんで回るイメージです。
・膝も伸ばして前回りできると◎
☆「このマットの端まで、できるだけ少ない回数でゴールするんだよ!」
☆ロールマットがあれば、そこで体験させるのもあり。
☆膝に帽子を挟ませることで、立ち上がりまで美しくなります。


おわりに
以上が、今のところ私が実践しているマット運動での基礎感覚づくりの運動です。パルクール体育としてのマット運動の中でも、ここだけは徹底して基礎基本を大切にします。それがあっての「児童の自己決定主体の体育」です。
では、今日はこの辺で…

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