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パニック対処法、私の場合。

眼球がゴロゴロするような鈍い痛みがした。

寝起きだから?また洗顔料ゆすげてなかったかな?ちがう。

昨日たくさん泣いたからだ。


薬も減らしてみてるし、施設で嫌なこともあったし、足りなかったけどジョイントマットは全て敷き終わり、もうすぐ届く棚に入れる為に手持ちのモノを断捨離して仕分けもしたから引越しロスが来たのか。慣れない暮らしに疲れたのか、障害年金が通るか不安なのか、すべてが不安なのか?

“不満なんて何一つない”

鬱に飲み込まれて嗚咽を絞り出している間じゅう、ずっとそう自分に言い聞かせていた。

“眠気と疲れと季節の変化のせいだ(が見せる幻の苦しみで現実にはそんなものはない)”

そんなリフレーミング(違う考え方で同じ事柄を見直すこと)のかいあってか、時間薬なのか、今朝はさほどしんどくない。久しぶりにnoteを書くくらいには。ちゃんと早く寝た私えらい。


嬉しいことがあると反動でしんどくなるというのも鬱(躁鬱)あるあるなのだろうし。

理由の(わから)ないパニックが定期的に起こる事を忌み嫌い完治させるかさもなくば体力のあるうちに自分で自分を始末する、と本気で真面目に考えていた15年前よりも(それが100 or 0思考で異常だなんて1ミリも思ってなかった。自分は普通と思ってた)

そうではなくて、そのパニックは私にとっては起こって当たり前。なぜならば今まで壮絶な精神的危機を乗り越えて、他の人とは違う人生を這いつくばって、また時にはただ倒れて死に体で10年以上生きていたような人間なのだから。と今ならば思う。

そのパニックは当たり前だから「ああ、またか。でもこの考えは誇張されている。つまり感情的になりすぎている。本質的には自律神経系、つまり体調不調であり、私は実際のところそこまで追い詰められていないし錯覚で、大丈夫だし、どんな事でもいつかは終わる。この苦しみも。生きていれば何か楽しいことがある」

このような考えを脳の中で広げようとする時に、パニックを完全否定しているより、定期的なイベントととして受け入れていた方がなぜかやりやすい。例え、その最中に包丁に視線を向けていたとしても、この思考にはわりと簡単に押し負ける。

15年前の私は夜中にひとり包丁を握りしめて逡巡していた。全然違う。泣きながらお鍋をかき混ぜながら号泣しながら家族や友人の名前をひとりひとり呼ぶ今の私とは全然違う。

そもそも一人暮らしができている。

でも怖かった。泣いている間中、頭をよぎるのは10数年前、今よりもっともっと体調が悪く多剤投与の医師にかかっていた時、一人暮らしをしていて全く眠れず気がおかしくなり泣き叫び、このままでは死ぬと思い親に電話をし入居から2ヶ月ほどで実家に戻ったこと。そもそもどうやって新居に越したのかどうやって戻ってきたのか、何も覚えていない。そして実家での暮らしのことも覚えていない。嫌なエピソードは沢山おぼえているけれど。主にお酒の入った父からの理不尽な説教を強制的に聞かされたことと、母からは“何もしていないのだから”家事くらいしなさいと強制されたこと。そのアパートに再び戻ったのかどうかも覚えていない。

それを15年たって再演するのが絶対に嫌で「いやだ、いや、それだけは絶対に嫌、みんな大人なのになんで私だけ大人になれないの??」と大声で泣いた。夕方だからまだ隣人帰ってきてないだろと思いながら。私は常に冷静でそして情が強い。

施設の人に言われた「頼れるお友達だっているでしょう?」

うん、いる。

でもね、そういう調子悪い時の私は友達と話すのに向いてない。イライラしている。とても敏感で視野狭窄に陥り、「同年代ともなればそれぞれ自分自身の家庭も仕事もがあることが多い。それに比べて私はなんてみじめなんだ」という考えになっている。実際独身の人だって無職の人も沢山いるのに。そんな状態で人と話したら嫌みを言ってしまう。相手には家庭を持つ人なりの悩みがあるのに私だけが辛いみたいな一方的な話運びになりかねない。そんな失敗を今まで何度もして、縁を切られてきた。

だから頼るにしても難しい。LINEを推敲する必要がある。でもそんな冷静じゃない。結局何もしない。

そんな私だけどこないだ「泣いてる」とLINEしたことがあった。「あー私も初めての一人暮らしの初めての夜は泣いたわー」と返信が来た。

私が病気だからじゃなくてみんなそうなのか!言ってみて良かった!と思った。

会話って本当にどう転ぶかわからない。相手の気持ちもわからない。それでも続けていかざるを得ない。

「あなたには友達がいるでしょう」と言った人はこうも言った。「一人で抱え込まないで」。ほんそれなー分かってるけど元々相談スキルが低いからこうなってるよね…

学生時代だけじゃなくて社会人になってからも、どんな身分の人でも「困りごとはありませんか?」と年に一度でいいから往復はがきを社協(ケースワーカー)や市役所と連携して往復書簡?出すとかした方がいいと思う、今日この頃です。まず予算をつけろ。

ヘッダーは私が描いた絵です(模写)。

あと、頓服の薬も飲んでるよ。リフレーミングだけじゃない。そんなんだけでうまくいったら医者いらないよなぁ。私の場合リスペリドン(リスパダール)です。15年パニックやってて初めて効いた薬。まぁ薬が効いたのか私が治ってきたからかなのかは誰にもわからないよ。

薬が合わなくても落ち込まないメンタルも大事かもしれない。でもそういう経験は積むたびにメンタルが壊れてゆくよね。私もパニックを起こすたび自分の体力の衰えとそれに伴うメンタルの衰え、その向こうに死神が見えるよ。

全員に訪れるその時までにどれだけ面白い経験と穏やかな日常を送ることができるか?

それだけを考えて今日を生きてます(無職の独身やから本当に考えることが何もない)

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