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【小学生】中受国語の塾フォローについて

こんにちは。

国語の塾フォローについてどのような授業をしているか、モデル例をご紹介します。中学受験でサピックスのフォローの例ですが、塾通いであれば高校生、中学生にも通じます。


中学受験のお子様の国語対策

中学受験のお子様の国語対策は、塾に行っている場合とそうでない場合で違ってきます。

塾に行っていない場合は適切な教材を探す必要がありますが、塾に行っている場合は、塾の教材の消化でいっぱいいっぱいのはずですので、塾教材を扱うことが多いです。

例:サピックスに通っているお子様の場合

2種類の方法があります。
どちらも6年の後半になれば志望校の過去問中心に扱います。

【その1】 塾教材ABテキスト+模試のフォロー

サピックスにお通いであれば、まずはサピックスの充実した教材の消化が第一です。

日々のサピックスAB教材の復習をできる限りと、マンスリー(模試)の復習をしていきます。

【その2】 模試のフォロー+過去問演習

「日々のサピックスAB教材は自分で消化できる」という場合、まず、サピックスのマンスリー(模試)があればその復習をします。そこは外せません。
それ以外では、志望校、もしくは志望校に準じた過去問をやってきてもらい、解説します。

どちらを選ぶべきかは生徒さんそれぞれの事情によりますが、これまでの傾向としては、

【その2】は、

・サピックスでの偏差値が他の科目は60を超えている
・国語だけが50〜59、もしくはそれ以上

というお子様が選択されることが多いです。その他のお子様は【その1】が多いです。

塾教材の中でも特にマンスリーテストなどのテストの振り返りは重要です。

解いた問題を復習し、読解力&解答力を養う

問題を実際に見ていく中で、たとえばこんなことを学んでいきます

・線引き、テーマの読み取りなど「読み」の手順はしっかりできていたか。
・間違えた問題には、どういう論理構造があったか
・その論理構造は、以前復習したときにも同じようなものが出てきていなかったか(ここが「継続」して受講することの最大の意義です)
・この問題は取るべき問題か、後回しにすべきか
・設問文中に、解答のヒントがなかったか
・時間配分について、前回までの反省を活かせていたか

そしてこれらを分析しながら、次のような問いかけをしていくのです。

「『AではなくB』という関係があって、AとBが対立しているね。こういうのを『対比』と言うんだったよね。Bと同じ内容を言い換えているところはある?」

「心情の変化には『前』→『きっかけ』→『後』という段階があるのは前にも言ったよね。この問題では、『後』の部分に傍線部が引かれている。では、この『きっかけ』ってなんだろう?」

「記述でこの2つのポイントを書かないといけなかったね。でも、これらをそのまま書こうとすると字数制限におさまらないよ。もっと字数を短くスッキリと書くにはどうしたらいいだろうか?・・・ほら、この2つの文、主語が同じだよね。そこをまとめちゃえばいいんじゃない?」

などなど。。それぞれのお子様に合わせて噛み砕いて伝えます

こういった問いかけは、その問題だけでなく、今後の問題にも使える「すべての読解に共通した作業」です。こうした作業手順を繰り返し確認することによって、次第に何をすればいいのかが分かってきます。

具体的な国語の読解問題の解き方については、以下のnote記事も参考にしてください。

【保存版】国語選択問題の解き方 1
【保存版】国語選択問題の解き方 2
「自分の言葉で説明せよ」の対処法

また、学習を進めていく中で、たとえば、「テストでなかなか時間内に解ききることができない。読むスピードが遅いんじゃないかと思うのですが…」のように、保護者のお悩みが出てくると思います。Skypeチャット上でいつでもご相談下さい。ご一緒に考えていきます。

ちなみに、読むスピードについては、たとえばこのような感じで考えています。

中学受験国語で時間内に解ききる方法

語彙力を養う

それに加えて、もちろん語彙力が重要です。

「『いたたまれない』ってどういう意味?言い換えると?」
「『普遍的』ってどういう意味?また、それと反対の言葉はどこにある?」

こういう感じの内容を入試は聞いてきます。授業では、それぞれの学年、学習段階に合わせて、重要な語彙に核になる考え方を伝えることで、語彙習得の効率を高めます。

国語の「読解」は、高校生も中学生も小学生もやることは同じです。長期的に養うもので、いつでも伸ばすことができます。

じゃあ何が違うのかというと、使われている「語彙」なのです。高校生になればそれなりの語彙を使い、話題も高度になります。それについていくためには、小学生、中学生で知っておきたい語彙はマスターしておく必要があります。ということで、「読解」よりも「語彙」のほうが待ったなしで習得していかなければいけないものだと思います。

授業ではやはり「読解」を中心に据えて解説せざるを得ません。その中でも「この問題を正解するには、この語彙を知っておく必要があったね」というような説明をします。このような「先生とのやり取り」を通して、なぜ日頃の語彙力強化が必要なのか、を痛感してもらうことが重要だと思っています。

授業の復習を最重要視しています

国語は定期的な定点観測と復習の蓄積が命だと思います。授業で確認した解答のプロセスを自分のものにするために、そして、復習の記録を全てストックして受験会場に持っていけるように、「語彙ノート」と「復習ノート」の作成をお願いしています。ただ、通塾生が多いためただでさえ時間も限られている・・・そのため、できるだけ作業量少なく、30分で完結する方法を考えています。くわしくは以下をご覧ください。

6年生の秋からは過去問

また、いちばん大事なのは過去問です。過去問を一年一年じっくりやっていきましょう。

国語というのは漢字を除いて「未習範囲」はありません。某大手塾では、5年生のうちから有名中学の過去問と同じレベルが出題されることもあります。まずは目標を定める、傾向を知るという目的から、夏あたりから過去問にアタックしていっても良いと思います。

場合によっては、春から、少し志望校よりレベルを落とした学校で類似の問題があれば、それに取り組んでいくのという選択もアリです。

実際にサピックスαクラスのある生徒で、小5の時期から過去問をやることもあります。志望校よりは少しレベルを下げた学校ですが。問題の質がいいのはやっぱり実際の過去問なんですよね。

とはいえ、一般的には、夏までは塾教材優先でいいと思います。

塾の教材でいくらマルをもらっても、最終的に志望校の過去問に対応できなければ意味はありません。国語の問題は一見同じように見えて、記述の求める深さや、選択問題の選別の細やかさ、全体の構成、またそのクセが違います。最終的には志望校の過去問のやりこみが、合否を分けると言っても過言ではありません。

過去問解説の授業では、解説だけでなく、志望校の国語の先生はいったいどういうことを要求しているのか、入試問題に込められたメッセージも一緒に読み解いていくように心がけています。

このような塾フォローをしていくことによって、「国語が苦手」というお子様も、必ず少しずつ志望校への対応力を身に着けていけると考えています。

保護者様からの声を紹介します

こちらに合格体験記をまとめています。

国語の読解は一生使っていく重要な能力です。勉強する一番の目的は、本当は志望校に合格することではありません。

以下の保護者様からの声をいただいたときは、合格報告並みに嬉しかったです。

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自分が関わることで少しでも「読む」「書く」ということの楽しさが伝えられればと思っています。

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zoomオンライン指導しています!

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¥8000/1h
平日10時〜20時 

平日21〜22時30分(土日祝日は非常対応のみ)
(無料体験授業は行っておりません)

オンライン指導の枠が少なくなっています。
リアルタイムの指導とは別に、過去問添削の「録画」授業も行っています。

指導生徒の合格校(直近5年)

大学:
【国立】神戸大学経済学部、東京外国語大学
【私立】愛知大学(自己推薦)、青山学院大学(指定校推薦)、慶応大学法学部、上智大学総合グローバル学部、上智大学法学部、明治大学経営学部、早稲田大学政経学部、早稲田大学法学部、など

高校:
上田染谷丘高(推薦)、追手門学院高、淑徳高校スーパー特進コース、浜松北高、早稲田本庄高(I選抜)、など

中学:
市川中(特待)、鶯谷中、大宮開成中、海陽中等教育学校、かえつ有明中(Honors・特待/帰国子女)、開成中、開智日本橋中、九州国際大学付属中、恵泉女学園中、攻玉社中(国際学級)、埼玉栄中、栄東中(東大特待・東大クラス)、静岡大学附属浜松中、芝中、渋谷教育学園幕張中、上智福岡中、巣鴨中、聖光学院中、成城学園中、西南学院中、青稜中、洗足学園中(帰国子女)、高田中、筑陽学園中、桐朋女子中、東邦大学付属東邦中、ドルトン東京学園中、名古屋中、日本大学中学校(適性試験型)、日大豊山中、東福岡中、福岡大学附属大濠中、北嶺中、目黒星美中、立命館慶祥中、早稲田中、早稲田佐賀中、など



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