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語彙ノート、復習ノートの作り方(授業用)

ここでは僕の生徒さんに授業後お願いしている語彙ノート、復習ノートの作り方について、ご紹介します。(保護者様へのマニュアルも兼ねています)


コンセプト①:受験会場で振り返る

イメージの中心に置いているのは、生徒さんが、受験当日、会場で、今まで学習した【全てのポイント】を効率よく確認している姿です。これまで解いてきた模試や過去問を概観でき、読解でこれを知っておかなければ得点できなかったという語彙を確認し、そして、自分がこれまで間違え続けてきた読解の反省点をざっと見直すことができる。そんなノートを作って欲しいと思っています。

これには自分の大学受験時の経験が関係しています。受験直前、いざ受験のために福岡から上京したとき、参考書、問題集は持っていかず、各科目の復習ノートだけを持っていきました。そして、受験直前までずっとそのノートをパラパラめくっていました。弱点を効率的に確認できましたし、「これだけやったんだ」と心の底から自信が持てました

コンセプト②:30分だけ!ください

ただ、現実的なハードルがあります。通塾している生徒さんはただでさえ忙しいという点です。そこで、ノートまとめに30分以内で復習が完結するように工夫しています。(30分以上かけてももちろん良いですが)

0.用意するもの

事前に準備していただくものは以下の2つのノートです。
・B5サイズのA罫線ノート(語彙ノート用)
・A4ワイドノート(復習ノート用)

B5サイズのA罫線ノートとは、よくある普通のノートです。B5サイズでなくてもいいですし、B罫線でもいいです。特にこだわりはありません。

A4ワイドノートとは、A4のプリントがそのまま貼れるノートです。以下のリンク先からご購入ください。

ご注意点
・「A4ノート」では【ありません】。「A4【ワイド】ノート」です。A4ノートは、プリントがギリギリ貼れそうな大きさですが、行数も違います。A4ワイドノートのほうのご用意をお願いします。
・上記リンクでAmazonから購入するのが便利
です。リアル店舗にはあまり売っていなかったりします。

ノートを準備したら、授業後の復習の作業をしていきましょう。
以下が大まかな流れです。

1.データを受け取る

授業が終わったら、次の日までに、Skypeチャット経由で以下の2つのデータをお送りします。
⑴ 解説済みPDFファイル
⑵ 復習ノート用PNGファイル

⑴ 解説済みPDFファイル

授業で問題や解答用紙に直接書き込んだPDFファイルです。
プリントしてホチキスで留め、復習ノートに貼り付けてください。

プリントのおすすめ設定
・短辺とじ(横にめくる感じで、全ページの向きを同じにする)
・両面印刷

毎回5~10ページほどになります。
そのため、印刷の設定で、短辺とじ、両面印刷ができればそれがおすすめです。また、ホチキスは3か所くらいがおすすめです。

「両面印刷」「短辺とじ」設定画面の例

⑵ 復習ノート用PNGファイル

もう一つは復習ノート用の画像です。こちらは印刷する必要はなく、画面に表示して、穴埋めしながらノートを作成してください。

2.ノート作成

データを受け取ったら、以下の2つのノートを作成してください。

①語彙ノート

語彙ノート

⑴ 解説済みPDFファイル1ページ目に記入している語彙を、語彙ノートにまとめます。

1ページ分たまったら画像を送信してください

・3つの欄「語彙の名前」「辞書的な意味」「例文」を作る
・語彙と語彙の間を1行あける

「語彙の名前」「辞書的な意味」「例文」の3つの欄を作りましょう。対義語・類義語があればそれも「辞書的な意味」か「例文」の欄に記入してください。

できれば、授業以外のあらゆる読解で出てきた「知らない言葉」をストックしていってください。自分にとってのベストな単語帳になると思います。

なお、すでに語彙ノートを作っているようであれば、それを使っていただいて構いません。

ちなみに自分の授業で扱った語彙は、Googleスプレッドシートにまとめて共有しますので、いつでも参照することができます。

②復習ノート

A4ワイドノートを用意して、⑵ 復習ノート用PNGファイルをiPadやPCの画面に大きめに表示してください。

⑵ 復習ノート用PNGファイル

このPNGファイルは、本物のA4ワイドノートとまったく同じレイアウトで作っています。ですので、同じレイアウトでノートに書き写してください。生徒の理解度に応じて空欄を設けています。本文を参考にしながら埋めていきましょう。空欄のワクの線は書く必要はありません

記述の直しをお願いすることがあります。そのときは図のように五文字ずつ横線を引いて解答欄を作ってください。消しゴムで修正しても消えないように、記述の枠だけは油性ペンなどで書くと良いと思います。

最終的な復習ノートの仕上がりはこんな感じになります。上のページに解説済みPDF、下のページにまとめを書いた状態になります。


完成イメージ。サンプル用に気合い入れて書きすぎたかも、です。

作成しましたら、撮影して次の授業前までに送ってください。

だいたいこんな流れです。

3.提出、確認

復習する時期は、授業の内容を覚えている間であればいつでも良いです。次の日でも、2,3日後でも。いずれにしろ、毎回同じ曜日の同じ時間に習慣化するのが良いと思います。

画像を提出してもらったら、確認してフィードバックします。
直しが必要でしたらヒントを出して直しをしてもらいます。
こうして習ったことを確実に反復する作業を通して、少しでも消化吸収率を高めていきたいと考えています。

以上を一つのフォーマットとして、まずは提示させていただきます。とりあえずやってみて、どうだったか、しっかり続けられているか、どんなことでもいいので保護者様から細かく教えていただけると助かります。お子さんの反応や適性に合わせて、柔軟に対応していきたいと思います。

ご参考にしていただければと思います!

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