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 脳卒中後の手の浮腫について

はじめまして、くろと申します。
今回は、初の有料記事です。

内容としては
脳卒中後の手の浮腫についての論文を読んで、軽く要約しながら自分の意見を述べていきたいと思います。

はじめに、脳卒中後の手の浮腫に関して、正確な原因は決定的ではないと言われています。
また、脳卒中後の手の浮腫に対してのリハビリテーションについても意見が一致していません。
今回の参考文献では、脳卒中後の手の浮腫に対してのエビデンスを検討しています。

浮腫について

脳卒中後の手の浮腫:割合は16%(1)~82.8%(2)と言われています。
浮腫が進行する期間:多くは脳卒中後2週間~2か月
浮腫の予測因子:最大の予測因子は筋緊張の亢進。
        他に筋活動の低下、感受性低下がある。

浮腫の原因、最も効果的な対処方法についてのコンセンサスはない。3,4,5)

特に、亜急性期や慢性期の浮腫は、クライエントのROM、感覚、巧緻性、生活機能に影響を及ぼすと広く認められています。

浮腫と関節の線維形成の相関もあり、脳卒中では浮腫と慢性局所疼痛症候群(CRPS)との関係に関する根拠も増加している。6)

浮腫の定義
「組織間隙への過剰な組織間液の貯留」
細動脈、小静脈、組織間隙間の圧の不均衡、リンパ系の障害などにより毛細血管のレベルで生じる。7,8)
※これらすべての構造は、脳卒中後の手の浮腫に影響を及ぼす。

脳卒中後の手の浮腫の病因
①交感神経性血管運動障害(10)
②静脈性うっ血
・上肢の運動機能の低下、依存的なポジショニングによる(10)



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