みんながお金持ちになる方法

タイトルだけ見たら何だか胡散臭いかもしれないんですけど、みんながお金持ちになる方法というのが、実はあるんです。

お金がないんだったら、お金を刷ればいいんです!

日本だと、お金(お札)を刷っているのは日本銀行ですよね。だから、日本銀行がお金をたくさん刷ってみんなに配れば、みんなお金持ちになるんです。

あまりに単純すぎて、騙されたような気持になるかもしれませんね。でも実際、単純な話なんです。

例えばですけど、今、急に日本中のお金の合計が2倍になったとします。そしたらどうです? みなさん1人当たりのお金も2倍になりますよね。これ自体はぜんぜん騙しようもない、どこからどう見ても本当のことですよね。そうなったら私もあなたも、2倍のお金持ちになりますよね?

で、日本中のお金の合計を2倍にするためには、それだけたくさんのお金を刷るしかないんです。だって、それ以外に増やしようはないんですから。

言っておきますけど、お金って山に自然に生えていたり、海で勝手に育ったりするものじゃないんです。誰かがせっせと輪転機回して刷らないとできないものなんですよ。これはみなさん、お分かりですよね。

小難しいことを言う人は「そんなことしても一部の人にだけお金が回るのだろう」とか「外国に流れるだけだろう」とか言うかもしれないません。たしかに、それはそれで、考えないといけないことかもしれません。

でも、ですよ。とはいえ、ですよ。

「日本中のお金の合計が2倍になったら一人当たりのお金も2倍」という、それ自体は疑いようもないですよね。だったら、まずお金を刷ればいいじゃないですか。一部じゃなくてみんなに回るようにとか、外国に流れないようにとか、そんなことは増やしてから考えたっていいんじゃないでしょうか?

逆に言いうと、ですよ。
お金の合計が増えなければ、みんながお金持ちになんかなる訳ないんです。

お金の合計が増えないままだと、誰かがお金持ちになったら、その分、誰かが貧乏になりますよね? お金持ちになる人はいいですけど、貧乏になる人はどうするんです?

だからまず、全体のお金を増やす。その後に、みんなに公平にとか、日本の中でとか、そういう細かい調整をする。その順番が正しいと思いませんか?

で、さらにですよ。この「お金を刷って増やす」って、実際に日本で(というか、世界中で)これまでずっと、やってきたことなんです。

今、日本に出回っているお金は、680兆円くらいです。途方もないお金ですね。これが例えば50年前にいくらだったかというと、たったの6兆円しかないんです!(たったの、っていう金額ではないですけど😅)

50年で、100倍以上です。びっくりしますよね。でも、毎年少しづつお金を刷っていったら、こんなになったんです。

これで何が分かるかというと、お金は毎年刷って、毎年増やしていくものなんです。それが普通なんです。

お金が全然増えないとか、ましてや減るとか、そういうことも、ない訳ではないです。でも、やや例外的というか、一時的というか、普通のことではないんです。お金は毎年少しづつでも増やしていって、それでみんなが少しづつでもお金持ちになる。それがごく当たり前の、自然なことなんです。

で、お金は増やすのが普通ですけど、そのペースを早めることを金融緩和と言います。ペースを弱めたり、逆に減らしたりするのは緊縮ですね。

難しそうな言葉ですけど、実際にはこれだけのことなんです。

でも、それだったらみなさん、こう思いますよね。それだけでお金持ちになるんだったら、もっともっと刷ればいいじゃないか。100倍とか言わずに、千倍でも1万倍にでもすればいいじゃないか、と。

それはそうなんですけど、やっぱりこういう話には限度ってものがあります。何事もやりすぎはいけません。

で、その限度が何かというと、インフレです。モノの値段が高くなってしまうことですね。

みんなが急にお金持ちになって、色んなものをたくさん買いだしたら、モノの値段が高くなります。欲しい人がたくさんいて、売る方はすぐには増やせませんから、品薄になりますよね。そしたら当然、値段も高くなってしまう訳です。

いくらお金持ちになると言っても、実際はみんなが同時に、っていう訳にはいきません。早くお金持ちになる人と、少し遅れてお金持ちになる人がいます。あまりに急に値段が高くなってしまうと、少し遅れてお金持ちになる人は、ついていけなくなってしまいます。これがインフレですね。そこまでならないように気をつけないといけないんですけど、逆に言えば注意することはインフレだけなんです。

金融緩和なんて難しそうな言葉でいいますけど、本当はこれだけのことなんです。

まとめていうと
①お金をたくさん刷ったらみんながお金持ちになれる
②だからお金は毎年増やしていく(日本銀行がお金を刷る)
③でも、モノの値段があまり高くなり過ぎないように注意する
たったこれだけ。簡単ですよね。

今、ウクライナで戦争していることもあって、ガソリンや小麦の値段が高くなっています。だから今は③で注意しないといけない・・・とよく言われますけど、実は全体を見たらそうでもないんです。日本銀行の一番偉い人(黒田総裁)も言うように、まだまだ、①とか②の段階なんです。

が、またこの話は次回です。

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