「お父ちゃんの時代に日本が貧乏になった」
日本のGDPはこの30年ほどの間、停滞している。
1990年頃、バブルが終わった後から、全く伸びていないことが分かる。
日本はすでに成熟した社会だから成長しなくて当たり前・・・と思っているかもしれないが、それは違う。
この間、アメリカは3倍以上に成長している。
アメリカは唯一の超大国だから例外かというと、それも違う。
例えばイギリスも3倍程度になっている。
ドイツも2倍以上
フランスも2倍以上になっている。
世界中、アメリカのような超大国でなくても、中国のような新興国でなくても、欧米先進国でもほとんどの国は30年あれば2倍程度には成長している。日本だけが特殊なのである。
日本のGDPは今、世界第3位である。
これだけ成長してなくて、それでも3位なのだからそれはそれですごいことではあるが、このペースでいけばあと10年ほどでドイツに、20年もあれば英仏にも追いつかれることになる。
今のままでいけば、今年生まれた子が大人になる頃には日本は何位になっているのだろうか。子供からすれば「日本も昔はお金持ちだったのに、お父ちゃんの時代に貧乏になった」と言われかねない。
日本経済が生き返るためには、個々の企業の努力だけでは限界がある。政府と日銀によるマクロ経済政策が不可欠である。
そして政府、及び政府が総裁を任命する日銀の政策は、私たち有権者の選択にかかっている。
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