発達障害者が就いてはいけない仕事
就活で悩む発達障害者の諸君。
毎日毎日「自分に合う仕事は…?」「働きやすい職場は…?」と悩み自問自答し、就活という名の砂漠を延々と彷徨っている事だろう。
適職診断で「芸術家」しか出なくて涙をすすってる事だろう。
「天職を与えてくれよー!!!!」と天に向かって絶叫している事だろう。
気持ちはめっちゃ分かる。ぼくも同じだから。
ぼくも就活していた時、ハローワークタウンワークリクルートマイナビDODAエン転職インディードやらを片っぱしから漁り、自分に合いそうな仕事を探しまくっていました。
結局何も見つけられなくて今に至るんだけど、その中でぼくはある悟りを開きました。
「この世には発達障害者が死んでも就いてはいけない仕事というものがある」という事を。
発達障害者が就いてはいけない仕事。
それは現場系の仕事です。
現場系の仕事には手を出すな
飲食業、製造業、医療介護職、建築業、接客業、営業、自衛隊などが発達障害者に不向きな仕事としてあげられるけど、
とくにその中でも「現場」の職種には絶対に就いてはいけません。
飲食店のホールや調理、工場での製造、運転士、
看護師介護士、建築現場の職人、CA、
テレビ局のスタッフやアシスタント、マネージャー、テーマパークキャスト、クルー………など。
こういった現場系の仕事は、1分1秒を争うスピード勝負。ひとつのミスが命取り。
少しでもあたふた・ぼーっとしようものならすぐ「チンタラしてんじゃねえぞゴルァ!!‼‼」の怒声が飛んできます。
多動、不注意が多い発達障害者にはまず向かない仕事です。
また、現場系の仕事は専門用語が飛び交います。
正確に覚えて使う必要がありますが、発達障害者は聞き取るだけで精一杯。だけど「どういう意味?」と聞いていいのは一回きり。何度も何度も聞いてくるような奴は使い者になりません。
スピード勝負の仕事なので、働く人間もせっかち、外向的、社交的な人間が大半。
常にきびきびと動く事、かつきっちりと仕事をこなす能力が求められます。
また、チームプレーチームワークの仕事なので、
周りとの連携や高いコミュニケーション能力を必要とされます。
察する力やコミュ力を苦手とするASDはまず邪魔者扱い。
ADHDは、多動や注意欠如でミスが目立ち、最初はよくても次第に無能扱い。
ASD・ADHD併発はもう目もあてられない。
このように発達障害者は、現場系の仕事には向いてません。
現場系は「見て覚えろ」「やって覚えろ」「しっかり動け」「一度で理解しろ」が原則。
これができないかつ手先も不器用な発達障害者は、いるだけで現場の邪魔者なんです。
発達障害者は現場向きの脳みそしてないんだよ。
飲食業や製造業でも現場系ではない職種、
商品開発や企画部門ならまだ働きやすいかもしれません。
それでも仕事ができる事が大前提になるけど……
とにかく、発達障害者の職業選びとして、現場系の職種はやめるべき。
このような職種職場は、絶対に選んではいけません。
周りにとってはいられても迷惑だし、自分にとっても苦しいだけです。
少数精鋭の職場はやめろ
「発達障害者は、少数精鋭の職場が働きやすい」
これも、よく考えるとあまり向いていないです。
少数精鋭の職場というのは、名の通り一人一人が精鋭である事が前提です。
少ない人数で仕事をまわすので、仕事ができる事、マルチタスカーである事が求められます。
無能の発達障害者が入ろうものなら、途端に現場の足並みが乱れて職場全員の反感を買う事になる。
職場の人数が10人以下のような、いかにも少数精鋭!のところはやめよう。こういうところは人数が少ない分コミュ力がよりものを言うので、高度な対人スキルが必要。
人間関係がドロドロしてる事も多いです。
ベテランと新人のバランスが良く、比較的人数が多い職場の方がまだ安心です。
ほんっっと発達障害者が働けるところって少ねえ……というかねえな。
でも世の中には発達障害者が多く活躍しているから、決して発達障害だから無能という事はない。
結局は有能になるしかないって事だね。
自分の得意不得意をしっかり把握して、自分に合う場所にしっかり身を置く事ができれば、発達障害者でも充分やっていけます。たぶん。
クリエイター系の職業について
「発達障害者はクリエイティブ系の仕事が向いている」なんて言われるけど、そのクリエイターの仕事も、自分の特性をよく考えて選んだ方がいいです。
向いてる向いていないではなく、
できるかできないかで判断した方がいい。
向き不向きは主観が入る事も多いし、憧れの職業にはどうしても「やりたい!やれる!自分は絶対に向いてる!」となりがちです。
「好きを仕事に」というのも、発達障害者はよく考えた方がいい。
そう考えると、アニメーターはきついかもしれません。
超有名スタジオの超有名アニメの作画担なんてたぶん息できないよ。
週刊連載の漫画家アシスタントも同じく。
こういうところはバリバリの現場系なので、気質もクリエイティブというより体育会系。
長時間労働肉体労働なので身体的にもきつい。
同じ職業でも、現場系じゃない職種を選ぶ事。
カメラマンはカメラマンでも、テレビ局のカメラマンはやめた方がいい。
新聞社も秒単位の職場なので避けた方が無難。
デザイン会社、広告会社、写真館などはまあまあ働きやすいかもしれない。
このように、同じカメラマンという職業でも種類は様々。
就職転職の前に、「自分のパフォーマンスを最大限発揮できる環境はどういうところか?」というのを考えよう。
スピードと一発勝負の現場系ではなく、
納期や仕事内容に比較的余裕のある職種や職場を選んだ方が発達障害者にとっては安全です。
自分に向かないできない職種に就くと、身体的にも精神的にも疲弊します。適応障害などの二次障害を負う事も多い。
好きな仕事のせいで壊れてしまうなんてあまりにも辛すぎるよね。
だから憧れだけで動かずに、その職業、その職種について、自分の障害を照らし合わせてよく考えよう。
「自分は発達障害がある」という事をしっかり頭に入れて、
「発達障害者が安心、安定して働ける仕事かどうか」をよく調べる事。
明らかに向いてない事が分かったのなら、自分を守る為に諦める事も必要です。
発達障害者の仕事選びは、「得意な事を活かせる」ところよりもまず、
「苦手な事をしなくていい」ところから選ぼう。
自分のスキル、パフォーマンスを活かせるようになるのはそこからです。