くりばた

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記事一覧

フィラメントドライヤをもうちょっと便利に.お手軽改造

乾燥剤と温度計を入れたい 去年の夏に3Dプリンタを買ったとき,一緒にフィラメントドライヤも買ったのですが特に吸湿らしい現象には遭遇せず,「ABSフィラメントは吸湿の…

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1年前

3Dプリンタと型取りゲージで曲面にピッタリ合う部品を作る

曲面にぴったり合う部品を作りたい ナーフというスポンジの弾を発射するおもちゃがあります.銃の形をしているものが多い中,こんな面白い形のものがあったので買ってみま…

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1年前
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3DプリンタAdventurer3Xのチューブとジョイントの交換

Adventurer3Xのエアチューブジョイントが壊れた FLASHFORGE社製の3DプリンタAdventurer3Xを使っていますが,出力途中でプリントヘッド側でチューブが抜けてしまいました.…

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1年前
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マキタの電動草刈り機でナイロンコードカッターを使いたい

電動草刈り機+ナイロンコードカッター 以前紹介したとおり,私はマキタの充電式草刈機(18V)を使っています.エンジン式草刈機(刈払い機)と比べて,軽い・静か・振動…

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1年前
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3Dプリンタの造形物の底面をなめらかにしたい

はじめに FDM(熱溶解積層方式)の3Dプリンタで底面側に隙間があるモデルを出力する場合,サポート材を付けても底面(裏側)は凸凹になりがちです.置物を作る場合はあま…

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1年前
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M5Stackの開発環境にPlatformIOを使ってみたメモ

M5Stack(ESP32)の開発環境としてArduino IDEを使っていると,どうにもビルドが遅くて困ることがあります.Googleで検索してみると,どうやらVSCode(Visual Studio Code…

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2年前
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マキタの電動草刈り機を分解してみた

故障した電動草刈り機 8年くらい使用していたマキタの電動草刈り機が故障してしまいました.修理はあきらめて新しいのに替えるのですが,捨てる前に分解してみました.中身…

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2年前
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無料で使える3D CAD

趣味の工作で3Dプリンタを使う場合,一緒に無料で使える3D CADを使うことが多いと思います.3D CADについては全くの初心者なのですが,3つほど触ってみたので紹介します. …

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2年前
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3Dプリンタで部品を作る

3Dプリンタを買いました.電子工作に使う部品がいくつか簡単に作れたので紹介です. 3Dプリンタ なるべく簡単そうなのが良いと考え,FlashforgeのAdventurer3Xを選びまし…

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3年前
1

電子工作でよく使うコネクタ

電子工作で私がよく使っているコネクタを紹介してみます. JST XHコネクタ JST(日本圧着端子製造株式会社)の2.5㎜ピッチコネクタです.ロボカップジュニアによく使われ…

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3年前
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M5Stack UIFlowを使ってみる その1 配列

M5StackにはUIFlowというビジュアルプログラミングができる環境が用意されています.Pythonの知識があまりなくても手探りでもなんとかプログラムが作れます. 使ってみてち…

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3年前
2

カムロボにラインセンサを搭載する

マイコンロボットの定番アプリケーションであるライントレースができるようセンサを追加します.通常の白黒(明暗)の検出に加えて色も検出できるラインセンサを搭載します…

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3年前

カムロボの目をLEDで光らせる

カムロボの目の部分にフルカラーLEDを取り付け,M5Stackからの制御で光らせられるようにします. 前回,カムロボにM5Stackを載せました.M5StackにはLCDが付いているので…

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3年前
2

カムロボにM5Stackを載せる

カムロボにM5Stackを載せ,前回紹介したベース基板と通信することで,M5Stackでカムロボを制御できるようにします. M5Stack Core/Core2をカムロボに載せるための機能をま…

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3年前
6

カムロボにマイコンロボットの基本機能を実装する

カムプログラムロボット工作セット(以下,カムロボ)を改造してマイコンロボットにすべく,まずは基本的な機能を実装しました. 基本的な機能・要素 まずはマイコンロボ…

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3年前

カムロボを改造してマイコンロボットにする準備

タミヤ カムプログラムロボット工作セット(カムロボ)にマイコンボードをのせてマイコンロボットを作りたいと思います.今回はまずその下準備をします. 乾電池で動くく…

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3年前
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フィラメントドライヤをもうちょっと便利に.お手軽改造

フィラメントドライヤをもうちょっと便利に.お手軽改造

乾燥剤と温度計を入れたい

去年の夏に3Dプリンタを買ったとき,一緒にフィラメントドライヤも買ったのですが特に吸湿らしい現象には遭遇せず,「ABSフィラメントは吸湿の問題はあまり発生しないのかな?」と思いながら単にスプールホルダ兼ケースとして使っていました.
そして先月,初めて吸湿による現象(発泡)に遭遇し,初めてフィラメントドライヤを動作させました.実際使ってみたら「乾燥剤とか温度計を入れておけ

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3Dプリンタと型取りゲージで曲面にピッタリ合う部品を作る

3Dプリンタと型取りゲージで曲面にピッタリ合う部品を作る

曲面にぴったり合う部品を作りたい

ナーフというスポンジの弾を発射するおもちゃがあります.銃の形をしているものが多い中,こんな面白い形のものがあったので買ってみました.

これに3Dプリンタ製の部品を加えて工作をしよう思ったのですが,曲面で構成されていて物差しやノギスでの測定ではピッタリ合う部品を作るのは難しそうです.
曲面の測定というと3Dスキャナが思い浮かびます.近年だいぶ安くなってきたようで

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3DプリンタAdventurer3Xのチューブとジョイントの交換

3DプリンタAdventurer3Xのチューブとジョイントの交換

Adventurer3Xのエアチューブジョイントが壊れた

FLASHFORGE社製の3DプリンタAdventurer3Xを使っていますが,出力途中でプリントヘッド側でチューブが抜けてしまいました.ジョイントを外してみたところ,中から割れたロック爪が出てきました.どうやら壊れたようです.

Adventure3Xを買ったときについてきた予備のエアチューブジョイントがあったので交換して使っていたので

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マキタの電動草刈り機でナイロンコードカッターを使いたい

マキタの電動草刈り機でナイロンコードカッターを使いたい

電動草刈り機+ナイロンコードカッター

以前紹介したとおり,私はマキタの充電式草刈機(18V)を使っています.エンジン式草刈機(刈払い機)と比べて,軽い・静か・振動が小さい・扱いが面倒なガソリンが要らないという点で優れていますが,パワーでは劣り,回転数も最高で6,000rpm程度しかないため,ナイロンコードカッターの使用にはあまり向いていません.

でもやっぱりチップソーは石に当てないよう気を付け

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3Dプリンタの造形物の底面をなめらかにしたい

3Dプリンタの造形物の底面をなめらかにしたい

はじめに

FDM(熱溶解積層方式)の3Dプリンタで底面側に隙間があるモデルを出力する場合,サポート材を付けても底面(裏側)は凸凹になりがちです.置物を作る場合はあまり問題にならないのですが,機械的な機能のある部品を作るような場合は困ることがあります.これまでなんとなくうまくいっていたのですが,フィラメントを変えたらうまくいかなくなってしまい,ちょっと考えてみました.

使っている3Dプリンタ

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M5Stackの開発環境にPlatformIOを使ってみたメモ

M5Stackの開発環境にPlatformIOを使ってみたメモ

M5Stack(ESP32)の開発環境としてArduino IDEを使っていると,どうにもビルドが遅くて困ることがあります.Googleで検索してみると,どうやらVSCode(Visual Studio Code)とPlatformIOを使った開発環境だとビルドが速いらしいということで,試してみました.
結果,ビルドはずいぶん早くなりました.大変ありがたい.開発環境構築方法は多くの方が詳しく紹介さ

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マキタの電動草刈り機を分解してみた

マキタの電動草刈り機を分解してみた

故障した電動草刈り機
8年くらい使用していたマキタの電動草刈り機が故障してしまいました.修理はあきらめて新しいのに替えるのですが,捨てる前に分解してみました.中身を見てみたい人もいるのではないかと.

マキタの充電式草刈機MUR182UDというもので,2013~2014年頃に購入して8年くらい使いました.故障の症状としては,動かなくはないのだけれど回転数が上がらなかったり,電池が切れる前に止まって

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無料で使える3D CAD

無料で使える3D CAD

趣味の工作で3Dプリンタを使う場合,一緒に無料で使える3D CADを使うことが多いと思います.3D CADについては全くの初心者なのですが,3つほど触ってみたので紹介します.

Fusion 360
Autodesk社の3D CADで,個人的な趣味や非商用目的の設計製造であれば,無償版が使用できます.
個人的に趣味の工作などに使用するにはピッタリな3D CADだと思います.無償版は機能が一部制限さ

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3Dプリンタで部品を作る

3Dプリンタで部品を作る

3Dプリンタを買いました.電子工作に使う部品がいくつか簡単に作れたので紹介です.

3Dプリンタ
なるべく簡単そうなのが良いと考え,FlashforgeのAdventurer3Xを選びました.Adventurer3シリーズは,3 / 3 Lite / 3S / 3Xの4種類がありますが仕様に大きな差はないようで,3Xは0.3mmノズルやカーボンプラットフォームが付属するというものです.
すでに後継

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電子工作でよく使うコネクタ

電子工作でよく使うコネクタ

電子工作で私がよく使っているコネクタを紹介してみます.

JST XHコネクタ
JST(日本圧着端子製造株式会社)の2.5㎜ピッチコネクタです.ロボカップジュニアによく使われるロボットキットTJ3Bに採用されているというところがきっかけで使い始めました.
特徴として
・2.5㎜ピッチなのでユニバーサル基板に使用できる
・2~20ピン,ストレートとラインとアングルあり
・定格電流3Aで小規模な電子工

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M5Stack UIFlowを使ってみる その1 配列

M5Stack UIFlowを使ってみる その1 配列

M5StackにはUIFlowというビジュアルプログラミングができる環境が用意されています.Pythonの知識があまりなくても手探りでもなんとかプログラムが作れます.
使ってみてちょっとつまった部分を紹介してみます.今回は2次元リスト(2次元配列)についてのメモです.

リスト(配列)
Arduinoでよく使われるC/C++言語では「配列」と呼ばれますが,UIFlowはPythonの用語を使うよう

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カムロボにラインセンサを搭載する

カムロボにラインセンサを搭載する

マイコンロボットの定番アプリケーションであるライントレースができるようセンサを追加します.通常の白黒(明暗)の検出に加えて色も検出できるラインセンサを搭載します.

今回使用する「カラーラインセンサ」は,近所のロボカップジュニア教室の手伝いで使うために数年前に作ったものです.
・フルカラーLEDとフォトトランジスタでカラーセンサを構成
・センサは5組搭載
・I2Cで通信

フルカラーLEDとフォト

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カムロボの目をLEDで光らせる

カムロボの目をLEDで光らせる

カムロボの目の部分にフルカラーLEDを取り付け,M5Stackからの制御で光らせられるようにします.

前回,カムロボにM5Stackを載せました.M5StackにはLCDが付いているのでそれで情報の表示はできるのですが,LEDがあるとより便利ですし,ロボットの目は光った方がそれっぽいので.

今回も基板を作りました.
・マイコン内蔵フルカラーLEDを5個搭載
・M5Stack/UIFlowから制

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カムロボにM5Stackを載せる

カムロボにM5Stackを載せる

カムロボにM5Stackを載せ,前回紹介したベース基板と通信することで,M5Stackでカムロボを制御できるようにします.

M5Stack Core/Core2をカムロボに載せるための機能をまとめた基板を作りました.
・カムロボの頭の上に固定可能
・I2Cの信号電圧の変換(5V-3.3V)
・Core2用バッテリ搭載スペース
・Grove Port B/Port Cコネクタ

カムロボの頭に搭載

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カムロボにマイコンロボットの基本機能を実装する

カムロボにマイコンロボットの基本機能を実装する

カムプログラムロボット工作セット(以下,カムロボ)を改造してマイコンロボットにすべく,まずは基本的な機能を実装しました.

基本的な機能・要素
まずはマイコンロボットの最も基本的な機能を実現するため,下記をまとめたプリント基板を作りました.
・制御用マイコン
・モータ駆動回路(モータドライバ)
・電源回路
・タッチセンサ(バンパー)
もうちょっと機能があるのですが,それはまた今度紹介したいと思いま

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カムロボを改造してマイコンロボットにする準備

カムロボを改造してマイコンロボットにする準備

タミヤ カムプログラムロボット工作セット(カムロボ)にマイコンボードをのせてマイコンロボットを作りたいと思います.今回はまずその下準備をします.

乾電池で動くくらいのお手軽なマイコンロボットを自作する場合,メカ部分はタミヤの楽しい工作シリーズが最適と思います.
中でも2017年に登場したカムプログラムロボット工作セット(以下,カムロボ)はギヤボックスやモータ,クローラ(履帯)といった走行に必要な

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