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マキタの電動草刈り機でナイロンコードカッターを使いたい

電動草刈り機+ナイロンコードカッター

以前紹介したとおり,私はマキタの充電式草刈機(18V)を使っています.エンジン式草刈機(刈払い機)と比べて,軽い・静か・振動が小さい・扱いが面倒なガソリンが要らないという点で優れていますが,パワーでは劣り,回転数も最高で6,000rpm程度しかないため,ナイロンコードカッターの使用にはあまり向いていません.

でもやっぱりチップソーは石に当てないよう気を付けたりするのが大変なので,ナイロンコードカッターで刈れるところはなるべくナイロンコードカッターで刈っています.
電動草刈機でナイロンコードカッターを使う場合,回転数が不足しがちで,なるべく回転数が落ちないものを選ぶ必要があります.これまでいくつかのナイロンコードとホルダーを試して,上の写真のマキタの「静音ナイロンコード 太さ3.0mm」と「ウルトラメタルローラー4」(+巻付き防止カッタ)に落ち着いていました.
いつも草刈りの参考にさせていただいているYouTube「かぼすTV」さんが最近,「斎藤撚糸さんのナイロンコードカッターが良く切れる,フルスロットルでなくても切れる.」と紹介されていたので,「これは電動草刈機にも向いているのでは?」と思い試してみました.

ナイロンコード

かぼすTVさんが紹介されていた斎藤撚糸「スーパーブレイドコードトルネード」(以下「トルネード」)です.

「刃付きスパイラル構造」ということで,ギザギザが付いた上に捻じれているという複雑な形をしています.さらに断面が正方形ではなくて菱形です.

「S細 2.2×3.3mm」と「M中 2.6×3.9mm」の2種類を買ってみました.(アマゾンでは見つからず楽天にありました.)Sはよくあるナイロンコードと同じくらいの太さなので問題ありませんが,Mはちょっと太いので斎藤撚糸以外のホルダーを使う場合は注意が必要です.マキタ「ウルトラメタルローラー4」の場合,Sは問題なしですが,Mだとボビンに挟まったりして繰り出しが苦しい感じでした.(当然,斎藤撚糸のナイロンコードホルダーなら何ら問題ありません.)
その他,これまで使ってきたナイロンコードを含め,いくつか準備しました.
 ・マキタ 丸 直径2.5mm …ウルトラメタルローラー4の付属品
 ・マキタ 四角 対辺2.4mm …前に使っていたもの
 ・マキタ 静音(スパイラル) 対角3mm …今使っているもの
 ・斎藤撚糸 スパイラルMAX 対角3mm …ファンクションZの付属品

ナイロンコードホルダー

写真左が私がいつも使っているマキタ「ウルトラメタルローラー4」です(だいぶすり減っていたので新しいのを1個買いました).小さくて軽いので電動草刈機でも比較的使いやすいと思います.ナイロンコードの繰り出しはタップ式,ナイロンコードの装填はフタを開けて中のボビンを取り出して巻く方式です.
写真右が「かぼすTV」さんで紹介されていた斎藤撚糸「ガッツらくらくファンクションZ」(以下「ファンクションZ」)です.ナイロンコードの繰り出しはこちらもタップ式です.ナイロンコードの装填はフタを開けずにナイロンコードを挿し込んで巻き取る方式です.
寸法と重量を測ってみました.見たまんまですがファンクションZの方が大きく重いです.先端にモータがある電動草刈機は重心が先端側に寄っているので,ホルダーが重いと重心がさらに先端側に寄ってちょっと使いづらいかもしれません.

巻付き防止カッター

ナイロンコードカッターはチップソーほどは切れないので,長い草や蔓が巻き付きやすいですが,巻付き防止カッターを付けるとだいぶ軽減されます.
 ・マキタ 刈刃巻付き防止カッタ A-45749 (写真左)
 ・高儀 斬丸巻付き防止カッター 変則刃 (写真右)

電動草刈機でも回転数が上がるか?

ナイロンコードカッターは回転数が高い方が良く草が刈れます.かぼすTVさんの動画によると,斎藤撚糸「トルネード」も低回転とは言っても7,000~7,500rpmで使うもののようなので,私の電動草刈機(最高回転数6,000rpm)ではやはり全力でできる限り回転数を上げて使うことになりそうです.
それぞれ電動草刈機でどれくらいの回転数になるのか測って比べてみました.
測定の方法は,Amazonで売っていた安い非接触レーザ式の回転計での測定です.写真の下端に少し写っているのが回転計で,赤いレーザをホルダーに貼った反射シールに当てて測定します.どれくらい正確なのかという問題はありますが,ナイロンコードなしで回してみると電動草刈機の最高回転数6,000rpmとほぼ同じ値になったので,だいたい合っていると思います.

回転数はホルダーから出ているコードの長さによっても変わるので,新品のホルダーで出ているコードの長さと,コードの先端の回転直径を基準にコードの長さを設定しました.ウルトラメタルローラ4は,新品状態と同じ115㎜.ファンクションZは,新品状態と同じ150㎜と,ウルトラメタルローラ4での直径に合わせた105㎜です.(ちょっと長めです.)
なお,ホルダーに装填するコードの長さは約1.5mとしました.
結果は下の表のようになりました.

回転数は変動があるため測定結果に多少バラつきがあると思いますが,傾向としてはコード先端の回転直径を合わせた薄緑の部分を見ていただくとだいたいわかると思います.
回転数の差はあまり大きく出ませんでしたが,ホルダーは軽いマキタ ウルトラメタルローラ4の方が少し高く,コードは細いのとスパイラルが少し高いという結果になりました.
巻付き防止カッタは,回転数にはほとんど影響が出ませんでした.
これまで,比較的よく刈れると思って使っていたマキタの「静音ナイロンコード 太さ3.0mm」と「ウルトラメタルローラー4」(+巻付き防止カッタ)の組み合わせは,やはり回転数が高い結果です.今回の本命である斎藤撚糸「トルネード」の「S細 2.2×3.3mm」も,同等の太さで同等以上の回転数であり期待できそうです.

実際に刈ってみる

回転数測定の結果が良かったトルネードSとウルトラメタルローラ4の組み合わせで草を刈ってみました.
ナイロンコードで何とか刈れるかなという感じの草むらで試験です.

これくらいの草だと普通に刈れる感じでした.「びっくりするほどよく刈れる.」というほどではないですが,確かによく刈れます.

また,これくらいだとナイロンコードもあまり減らなくて,一度も繰り出しを行わずギザギザも結構残っていました.

追加.別の日の刈る前と刈った後です.
ナイロンコードを出す長さはやはり100mm以下くらいの方がよさそうです.(115mmは長い.)

まとめ

マキタの電動草刈機(18V)と斎藤撚糸さんのナイロンコード「トルネード」の組み合わせを試してみました.結果は上々で今まで試した中では最もよく刈れるのではないかと思います.まだ少ししか試してないので,今シーズンの残りのしばらくの間これを使っていこうと思います.


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