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結婚記念日

夫と人生を重ねて十数年。
結婚記念日を祝うご馳走を食べに、大好きなお店へと足を伸ばしました。

魚料理が得意なご主人が営む、都会の小さな和食のお店。
カウンター六席、一日一組(又は二組まで)、予算と好みに合わせた料理をゆっくりと振る舞ってくれます。
メニューを指定するより、旬やご主人の目利きで料理してもらいたくて、今回もお任せ。口福で至福の時間でした。


夫に出会うまで、恋愛では上手くいかないことばかり。友人を部屋に泊めることさえ気疲れしてしまうほど、一人が一番楽だと思っていました。

誰かと暮らす楽しさを知り、幼い頃から渇望していた「心から寛げる家庭」を持つことができたのは、夫のおかげです。
結婚すれば次の日に幸せな共同生活が完成するわけではないし、夫が何年もの間大きな不満を溜めていたこともありました。私は気が付かず仲良し夫婦だとばかり思っていて、素直に伝えあえる関係性を築けていませんでした。

思考回路も習慣も違う人と暮らすために掛けてきた、長い時間とエネルギー。今で言うコスパ?タイパ?は悪いかもしれませんが、それを何倍も上回る幸せがあります。それも年々充実して増してゆく幸せです。

家族が増えなかったことだけは想定外だったけど(笑)、その分をパートナーシップに注げたことが幸いしたんだと思います。小学生の頃から早く母になりたくてたまらなかった、私の出産育児熱がすっかり過去のものになったのは、何より今、幸せだから。


夫の両親もなかなか子供に恵まれず、不妊治療をしていたそうです。もしかしたら存在していなかったかもしれない夫がいることで、私は充分に恵まれています。更にその先の世代となると、私の原因も含めて自然の摂理ということかもしれません。

夫が誰よりも好きで、誰よりも話していて楽しく、自分を開ける安心感があり、身体が緩みます。
親友であり家族であり、夫で彼氏で同士のような、あらゆる人間関係の集合体のような存在です。

何よりも丁寧に扱い、大切に紡いでいきたい関係性。

私の人生の軸は、夫と楽しく生きていくこと。
そこからズレてはいないか、独り善がりな暮らし方になっていないか、微調整も楽しんでゆきますので、どうぞ宜しくお願いします。

あなたの貴重な人生の時間、私と重ねてくれてありがとう。

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