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手前味噌"自慢"の会やりました〜!

 旧八月十九日。今日から10月。ここから師走までの早いこと。光陰矢のごとく時が過ぎてゆきます。気持ちを引き締めてまいりましょう。

 2月11日に開催した【手前味噌仕込みの会】の裏企画、【手前味噌自慢の会】を9月26日に開催しました。みんなで仕込んで、各家庭に持ち帰って熟成させた麦味噌。いったいどんな仕上がりになっているでしょうか、実験で仕込んだ「ガルバンゾ(ひよこ豆)味噌」はどうなったでしょうか。そんな期待を込めて、会場となった渋谷の居酒屋ニュー信州に10人が集まりました。

 さあ、上の写真の味噌。右の二つは、参考出品。私が自宅で仕込んだ味噌で、麹も配合も違います。ほかの六つは、いずれも仕込みの会で一緒に仕込んだ味噌です。それぞれ色味がずいぶん違っているいるのがわかりますね。舐めてみると、風味もまた違います。ちなみに、一番色の濃い左上の味噌は、第一回から参加されている方の味噌。環境もあると思いますが、瓶に過去の味噌の菌が残っているので、早く熟成しているのではないかと思います。一方、中央下二つは、今回初めて参加された方の味噌。新品の瓶で仕込んでいます。こんなにも違うんですね。
 もちろん、色や風味が違っても、皆美味しい味噌に仕上がっていて安心しました。優劣一切無く全部大成功です。

 ガルバンゾ(ひよこ豆)に米こうじで仕込んだ味噌は、面白い状態に仕上がりました。まず、仕込んだ時の状態より水分が多くなっていること。大豆に比べて豆に含まれる水分量が多いのでしょうか、熟成中に水分が出てくるのだと思います。風味は、やや醤油のような、醪のような感じです。さっそく胡瓜につけて食べてみました(下の写真・きゅうりの右上)。これはいいですね。さらに半年、もう1年熟成させてみてもいいかもしれません。
 大豆とはほど遠い豆という印象で、ガルバンゾを選んでみましたが、できるのです。いろいろな豆で仕込んでみたいです。

 味噌談義で話が弾み、お酒と肴が進みます。「鶏もも肉の麹漬け焼き」(上の写真の左)は、味噌会での定番。今回も驚くほどジューシーです。お酒は、新潟の銘酒は「鶴の友 非売品限定酒」を頂戴しました。杜氏が実験的に仕込んで、酒昄業社や飲食店にごく限られた数配布するお酒で、スペックなどは一切非公開。旨味、酸、キレ、抜群のバランスでした。

 そして、〆にはみんなの手前味噌をブレンドした味噌汁。昆布と数種類の節でしっかりとった出汁が、手前味噌ならではの深い旨味と交わり、ホッとさせてくれます。やっぱり、味噌汁ですね。日本人は。

 居酒屋ニュー信州は、再開発により今のお店が今月下旬に閉店。旧東横線ガード跡地に建った新しいビルに移転し、11月4日にオープンします。【手前味噌仕込みの会】が新店舗で開催出来るかどうかは、まだわかりませんが、これからも続けてゆこうと思っています。

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