【手前味噌仕込みの会】無事仕込み完了!

 旧十二月二十四日。【立春】に入って1週間。立秋後の暑さを「残暑」と言うのに対して、この頃の寒さのことを「余寒」と言います。「残る暑さ」に「余る寒さ」。微妙な季節感を表すいい響きだと思います。

 昨日、2月11日は、渋谷の居酒屋ニュー信州にて【手前味噌仕込みの会】を開催しました。ご参加頂いた皆さま。ありがとうございました。
 今回は、リクエストの多い、麦こうじの味噌。総勢23人で26升分(約52kg)の味噌を仕込みました。今回初参加の方は10人。皆さんとても熱心で、味噌のこと、大豆のこと、こうじのことなど、いろいろな質問を受けました。安心・安全で美味しいものへの高い意識を感じ、とても嬉しかったです。

 作業は、固まっている麦こうじをバラバラにほぐし、塩と混ぜ合わせることから始まります(下の写真の左上)。続いて、2時間ほどじっくり煮上げた大豆(右上)を潰してゆきます。ボウルに大豆を入れてポテトマッシャーで潰したり、こうじのポリ袋に入れてビール瓶で潰したり、ここが踏ん張りどころの力仕事です(右下)。そして、潰した大豆、塩&こうじをよく混ぜ、大豆の煮汁を加えて、程よい柔らかさにすれば仕込味噌は完成(左下)。各自の1升瓶に2kgずつ仕込んで作業はおしまいです。

 今回は、余興で「大豆以外の豆で味噌は出来るか」という実験をしてみました。意外な豆ということで、ひよこ豆(ガルバンゾ)です。こうじは、自宅で作った米こうじ。「大豆より甘いな」とか「薄皮が結構固いかな」とか、「京味噌みたいになるんじゃない?」など、いろいろ想像しながら仕込みましたが、出来上がりが楽しみです。

(茹で立てのひよこ豆はほんのり甘いのです)

(自宅で培養した米こうじ。クーラーボックスに湯たんぽを入れ、3日で完成)

 作業が終われば、乾杯です。ニュー信州特製の味噌料理「鶏の味噌漬焼」と「蒸かし里芋と肉味噌」、丁度一年前に仕込んだ麦味噌の「味噌汁」でした。味噌談義に花が咲き、あっと言う間にお開きの時間。秋には、皆さんの味噌を持ち寄って、【手前味噌自慢の会】をやります。ひよこ豆味噌はどうなってるか。お楽しみに。

(鶏の味噌漬焼。ジュ〜シ〜)

(蒸かし里芋と肉味噌。肉味噌には鶏ひき肉と鶏軟骨入り)


 

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