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目指せ児童文学作家

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前期高齢者になって、障害者ではなくただの高齢者になれた気がします。物書きになるのが夢です。名前は「さよこ」デス。なんだかすごい名前のような気がしています。
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#一日一エッセイ

知らなかったよ……❣

知らなかったよ……❣

 家のかあさんは、いつもおかしなことばかりやっていて、ひとが笑うことばかりだったから、おばあさんが亡くなったときだけしか泣いたことがないのかと思っていた。

 妹が母が亡くなって少し経った頃に、ぼそっと言った。

「かあさんね、佐代ちゃんが高校受験のときに、少し離れた集落のおかあさんに、あんたんちの佐代子ちゃんは高校に行けるかい?って、いわれて口惜しくて泣いてたんだよ」

「おらが、佐代子はあんた

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誰も引きとめてくれなかったのよ……💛

誰も引きとめてくれなかったのよ……💛

エッセイ教室が12月でいまの先生がおやめになる。

次の先生も決まったけれど長く続けてきた受講生は、先生といっしょに卒業するといっている。

「わたしはどうしようかな?」といったら、「あんたはいっしょにやめるのよ。童話作家を目指すって決めたんでしょ。エッセイはやめなさい、両方は無理よ!」

誰も引きとめてくれなかった。

「頑張って、童話作家になりなさいよ。本が出たら知らせるのよ。「買ってあげるか

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船橋市文学賞❣❣

船橋市文学賞❣❣

応募することに意味がある。

角野栄子さんに読んでいただける、と思うだけで書く意味があると思いながら書きました。

児童文学は奥が深くて、まだまだ素人の域を出ませんが、一歩一歩進んでいきたいと思います。

2分の1の魔法❣❣

2分の1の魔法❣❣

久しぶりに私のことをアビちゃんと呼んでくれる親子ほど年の違う友人二人と映画を観に行った。

一年ぶりくらいにいっしょに映画を観た。

映画館は空いていたし、席も離れていたのに、クライマックスで3人とも泣いていた。

二人とは、15年ほど前に知り合った。

いっしょにピアカウンセリングの講座を受けたときのピアカンネームを「アビちゃん」にした。

それからずっと「アビちゃん」と呼んでくれている。

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早まったなぁ……★☆★

早まったなぁ……★☆★

児童文学って難しかった。

読者の対象年齢なんて、考えてなかった。

それじゃ、なに書いたって駄目だわね。

勉強不足もいいところ。

元保育士の妹に書いたら見てもらえばよかった。

工藤先生は、とても丁寧に読んでくださって、私の文章がエッセイか日記のようだとお見通しだった。

私は、物語を作る、作業をすっ飛ばして、自分の気持ちを押し付けただけだった。

だけど、それだけ真剣に読んでいただいたのだ

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逃げてばかりいたわたし……❣

逃げてばかりいたわたし……❣

逃げてばかりいて、愚痴ばかり言っていたのです。

6年前に亡くなった友人が、千葉市にも障害者の居場所を創りたい。どんなに重い障害があっても外に出て、働ける場所を作りたい。といって自立生活センターを設立したい、といったときに協力したい。と思いました。

設立までの3年間、一生懸命やりました。

助成金を申請したり、講演会を開いたり、市役所に事業申請をしたり、事務所を借りて、トイレを障害者用に改修した

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クララが出てくる……🌸🌸

クララが出てくる……🌸🌸

よくばり学園を読みました。

ファプリツィオ・シレイ作 佐藤まどか訳

読んで、安倍総理に送ってやろうか、と思いました。

主人公の名前もラテン語なのですね。

なんと、最後にクララという女の子が出てきました。

とってもすっきりします。

内容はあまり書かないほうが、わくわくすると思います。

おすすめです。

うちにはクララという猫がいます。

よく行くパスタ屋さんの名前がプリモです。

推理

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見えますか‽……☆☆

見えますか‽……☆☆

秋ですよ。

紫つゆ草ですよ。

毎日暑くて、マスクして歩くと死にそうですが、季節は秋を告げています。

朝顔も秋の季語だそうです。

去年、俳句をやってみようかと、季語を調べてみたけれど、どうもセンスがないようで、叙事詩にしかならないようで、無理はやめることにしました。

何にでも手を出してはさっさとやめてしまいますが、文章は書きたいと思っています。

むかし「心の輪を広げる作文」というコンクー

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一〇五度……🌸🌸

一〇五度……🌸🌸

 佐藤まどかさんの「一〇五度」を読んだ時に、エッセイ教室で「文章はデザインするものだ」といわれたことと「眼光紙背に徹す」といわれたことを思い出した。

 私は、どこか一生懸命なところがないのだと思う。

 私はなぜか、一生懸命何かをしても社会は認めてはくれない、という漠然としたあきらめがあった。

 だが、一生懸命何かをやっていると、認めてくれる、ということを「ケアマネージャー」をしているときに知

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許してね……❣

許してね……❣

 今日はエッセイ教室の日だったんだけど「童話の会」の例会があったので、用事がある、といって休んじゃいました。

 エッセイ教室は今年いっぱいで終了になります。

 寂しいですが、先生が足元が明るいうちに、といっていたので、仕方がありません。

 ただ、四年ほどやってきて、なんとなく壁なのか物足りないのか、わからないけど、楽しくなくなってきていました。

 文章がおかしなところは、きちんといってもら

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文章をデザインする……☆☆

文章をデザインする……☆☆

私にそんなことができるのだろうか?

難しすぎて、どう料理したらいいのかわからない。

ただ書くことが好きだと思っている。

だけど、失敗が多いことも確かだ。

この画面の向こうに、読んでくれている人がいることを忘れて、友だちを失ってしまった。

書くときにひと呼吸置くことができなかった。

感情的になってはいけないのだ。

眼光紙背に徹す。

これが私には難しい。

これができなければプロの物書

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やっぱり、すごいわ……💛

やっぱり、すごいわ……💛

 私は本を読むのが遅いから、一冊読むのに何日もかかってしまう。

 やっと佐藤まどかさんの「一〇五度」を読み終わった。

あっちゃん、これも読んだほうがいいよ。

 佐藤さん、児童文学作家のほかにプロダクツデザイナーもしているんです。

 そんなすごいひとが、どうして私のツイッターにたどり着いたのか不思議でならないのだが。

 その佐藤さんの「アドリブ」をあっちゃんが、読むなんて、あっちゃん、おそ

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移動図書館

移動図書館

 実物の移動図書館を見たことがない、という児童文学作家さんのツイッターを見たので、近所の中学校に写真を撮りに行ってきました。

 私の住んでいる市には図書館は5か所くらいあるのですが、我が地域にはありません。

 バスか電車に乗らないと図書館に行けないので、2週間に一度移動図書館「きぼう号」が中学校の校門前に来てくれます。

 私は図書館司書になりたくて、資格を取ったのに、なれなかったもので図書館

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淡い紫の紫陽花

淡い紫の紫陽花

紫陽花はきれいだ。

雨に濡れて凛と咲いている。

素敵ですね、今年は雨が多くて、大変な災害が起きているけれど、紫陽花はきれいだ。

母が植えた紫陽花はもう見られないけれど、紫陽花を見る度、母の笑顔を想い出す。

天国の母は「今年は地上は大変だなぁ、おら、早く天国に来ていかったよ。なあキララ」と猫をなでながら言っているような気がする。

母は自分の目の前で燃え盛る家の中で孫が死んだのを見ていた。

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