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怪異譚フォルダ実話

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私にとってこの語りは終活です。 毒は全て吐き出してから彼岸へ 渡りたいのです。 これまでイベントでいくつか語りましたが このcovid-19の蔓延するご時世でイベント 出来なくな… もっと読む
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【リハビリ開始 術後7日め】自分の変形性股関節症の事 右股関節編その14

【リハビリ開始 術後7日め】自分の変形性股関節症の事 右股関節編その14

入院生活に便利なもの
1.メモ帳 ノート
 今日の予定
 日勤ナースの名前
 夜勤ナースの名前
 感想などメモる。
以前の入院では見舞い予定客もメモってた。
入院日記もつける。
2.ポストイット
 可愛めの奴
ナースや受付、事務方さんへの伝言
仮の名前つけ
洗濯機の使用順番
色々使えます。

ex.
リハビリに行ってます
レントゲンに行ってます
など。

2.ボールペン
 油性ペン 太細
名前つけ

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ハコノナカ

ハコノナカ

色街、飲み屋街、金の集まる場所には
怪異が溢れてる。
欲と怪異は相性が良いんだろう。

飲み屋街の一隅に風俗の店があった。
いわゆるピンサロだ。
早い時間に客引きしてる、じっさんとは
たまに飲み屋でを顔を合わす仲で
気安く声をかけてくれる。
「おーぅ、お前ぇ女足りないからバイトに来いぃ」
「嫌ぁだぁ(w」
いつも同じやりとり。 
そんなじっさんに聞いた話し。

箱の風俗はその頃だって減っていたが

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ハナコさんの言い分最終推測

ハナコさんの言い分最終推測

ここから推測が入ります。

だから
ハナコさんの続き

読みたい方だけ
の為に有料にしてみました。

https://note.com/kuramoto/n/n9be37b96e85

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ハナコさんの言い分2

ハナコさんの言い分2

ハナコさんは雑居ビルにいる。
トイレで初めて見かけたからハナコと
仮名をつけている異形さん。
トイレ、更衣室、給湯室などに主にいる。
私がハナコの頭を会議中に蹴った事故は
たまたまハナコが浮遊中で
階下の会社はその場所が更衣室だったからのようだ。

 ハナコさんの言い分
https://note.com/kuramoto/n/n5a57d4a9f920

見ないように見ないようにしていたのに
ハナ

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生霊ちゃん3

生霊ちゃん3

前に書いた友人に3人目の子が生まれた。
強い薩摩おごじょの話

出産祝いに訪ねて
可愛い新生児見て。
新生児は究極に強いなぁ。
守られてるなぁ。

互いに近況の
最近どうぉ?的な話で 
彼女は
家作ったし
旦那さんの尻を叩き株式会社にした
やり手だ。
新築のおうちの
庭に夏野菜を作り花も少し作っていた彼女

「…んー。ね?見える?」と庭をさした。

「私には見えないんだけどね、次男がさ」

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壺

越後方面に温泉旅行の際に小さい店の
女将さんから聞いた話し。
町の温泉で親切に
明日はここが定休日、街道沿の湯がやってるなど教えてくれた。
夕飯がてら彼女の店に飲みに行き
いつものように怪異譚をきいてみた。
「んー不思議な話しとか怖い話?ここの町の話でなくていい?
大昔の話だよ。
前に海のある町に住んでいてね、
漁師の女房だった事があるんだよ。
こどもをね、4人目の子を産んで半年くらいの頃3人目

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生きる者の熱量

生きる者の熱量

私の話
どこの町にも
「ここの店続かないね」
と言われる店舗があるよね。
そう
場所も人通りもそこそこ良いのに
入る店、入る店一年続くかどうかで
"テナント募集"になってしまう。
そんな、店。

自分の地元にもそんな店舗がある

最初に新築で、その場所に入った定食屋

安くてそこそこ美味いというから
行ってみた。
座って店を見渡すと
おやおやおや
隅っこに
店の影になるところ
そこここに
いらっし

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ハナコさんの言い分

ハナコさんの言い分

私の最近の話

夕方からの会議なんか嫌だ
早く帰りたい。

ジタジタと会議机の下で足を動かす。
足首を回す
コロナ禍の会議は参加者の半数以上が
リモート参加。
3人がけの机に1人づつ座る。

画面に映らないのをいいことに
机の下の足をまた
ジタジタ、キックキック

グにっダァぁぁん!

え!なんかあたった

机の下には何もなかったはず。
ケーブルや電源タップもない
いやなんか
もっと違う質量の感じ

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ミテるのは

ミテるのは

怪談ライブに参加した時の事
K氏の実話怪談は面白い。
特にまだ、生きてる呪い系の話は
最高なのだ。
ゾクゾクする。
 何度聴いても飽きないのは
"これは誰かが作った装置だ?"
"何を集めるんだ"
"なんのために?"
深く深く話に入り込んでしまうからかも
しれない。
おぉ、いい感じの呪いキタァ!
ぐらいの勢い。

その日K氏の話すマイクスタンドの
右下から、何か小さいものが
黒く凝り
フワリ

とわ

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シキテン

シキテン

朝、家を出る時に
ふと
進行方向とは逆の軒先に目がいった。
だれかの視線だ。
なんで?誰が?
頭を上に
めぐらせると

黒い小さい物が
軒先に見える
キョロりと黒い目玉が光る
何?
時間は気になるが
スマホで拡大して撮影しておく。
正体が知りたい。

駅に向かうバスにギリギリ間に合い
息を整えて
さっきの画像を見る。

何故 
朝から
コウモリが
軒先に朝日を浴びてぶら下がって
いるんだ?

まぁ

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生き霊ちゃん

生き霊ちゃん

猫がいて良かった、と思う事の一番は
姿の見えない方々を家に入れない事だ。
本当に助かります。

うちの息子は怪異を感じないし
みえない。
思春期以降もみることはない。

しかし、たまに生き霊がついてくる事がある。
そんな生き霊が
小さい猫に
シャアァァと威嚇されたらいなくなる

たまに立ち向かおうとする
お方もいるが
フゥゥウゔィと威嚇されて消える様は
笑えるくらいである。

ある日
かなりしつこ

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よばわる

よばわる

かなり昔に高校の同級生から聞いた話。
怪異などとは無縁の子。
 早くに結婚して旦那さんの実家に同居していた彼女は相手の親達と上手くいかず
妊娠していた頃は特に辛かったそうだ。
町の中でも奥のほうの静かな場所
家を飛び出してもコンビニひとつない。
足が川の方に向き河原で頭を冷やして帰ろうと。
いつのまにか橋の上で川を眺めていた。
川の流れる音が心地よい。
 ふと誰かが名を呼んだ
呼ばれた。
橋の下の

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巡る巡る

巡る巡る

猫友達から聞いた話

「いい事はするものよね、善行は巡るもの、悪行は祟るもの」
保護猫の譲渡会で兄弟猫を2匹
引き取りしてくれた人が
長い妊活をへて双子を先日無事に出産したと
嬉しそうに報告してくれたという。
「そのご夫婦、猫の引き取りを
舅に大反対されて、同居を解消で家を
追い出されたんだって」
"あら案外同居ストレスなくなって、良かったんじゃない?"
「それねー。姑さんはいい人なんだけどさぁ」

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耳が落ちてた話

耳が落ちてた話

昔話として
詐欺師まがいの仕事を
やってた人から聞いた話

東京で一番夜の賑やかな街から二駅、いや三駅ほどはずれた
治安はあまり良く無かった町だけど家賃は安かった。

だいたい
20数年前かな。

自分らがいた雑居ビルから
昼メシに出たら
ビルの前
歩道に
血溜まり
その血だまりの中に
耳が落ちていた。

俺らが声をあげるヒマもなく

その耳にかけよって
拾って
氷の入ったビニール袋に入れた
奴が

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