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一般用医薬品セルフメディケーション振興財団の助成授与式

10月6日に、一般用医薬品セルフメディケーション振興財団の助成授与式がありました。今年はなんと我々のプロジェクトが啓発事業助成の代表に選ばれまして、代表として仲田が現地で助成の目録をいただいてきました。

情報が氾濫する今の時代、医療情報を伝えるということに関しては、無数の課題があります。そのなかで発達障害をもつ私たちや、そのまわりの人々が直面している課題を重要なものであると認識し、心を寄せてくださる方々がいらっしゃるということはとても嬉しく、一人の障害当事者としても心強く感じました。

一般用医薬品セルフメディケーション振興財団は、2021年度の初版の製作・発行のときに、完全に無名だったこのプロジェクトに初めて活動資金を助成してくださった組織です。製薬会社とゆかりのある団体さんなので、今回のシンポジウムでも薬剤師の育成や、薬剤師さんのお仕事に関連する話題が多く、どの講演も勉強になりました。特に今回は、ユーザーフレンドリーなど私たちのメインテーマの1つでもある「伝え方」に関する話題も多く、時代の後押しを感じました。この11月で、「発達障害の薬はじめてガイド」もついに発行から2周年を迎えます。今年度も気持ちを新たに、活動を進めていきたいと思います。

今年度はクラウドファンディングの時にいただいた声を反映させて、少しだけパンフレットをバージョンアップしたいと考えており、現在情報を追加した第三版を執筆中です。今ある内容はほとんど変えませんのでご安心ください。

また、引き続き多くの方に発送依頼をいただいており、在庫がひっ迫しております。急遽第二版の増刷(2回目)を行う予定です。お待たせすることになってしまったら申し訳ありませんが、Webサイトのフォームにご入力のうえ、今しばらくお待ちください。

セルフメディケーション振興財団のシンポジウムのなかで、特に感銘を受けた教材がありました。我々の活動開始と同じ年にも啓発事業助成を受けていたらしいMedicine Questという小学生向けの、薬の正しい飲み方について学ぶための教材セットです。

ここの「小学生」にチェックをして検索するとたくさんの教材が出てきます。「勇者ジョーザのお話 Medicine Quest」というのが紹介のあった教材でした。

基本的には複数(1クラスぐらいの想定に見えます)の小学生に向けて、複数の大人がパワーポイントのスライドを投影しながら、お芝居をする、という内容です。子どもも参加するクイズがたくさんあり、お芝居というよりはヒーローショーのような雰囲気なのだと思います。

教材は、お芝居の脚本のPDFと、背景となるパワーポイントファイルがセットになっています。メールアドレスを入力すれば、教材セットを誰でもダウンロードでき、小学校などでのヘルスリテラシー教育に自由に使って良いそうです(薬が関わる教材ですので、改変はNGだそうです。サイトの注意書きに書いてあります)。基本的には健康な子どもを対象にしているように見えましたが、「発達障害の薬はじめてガイド」のユーザーさんの中には、子どものヘルスリテラシーをどう高めるかということに日々頭を悩ませている先生方も多くいらっしゃると思います。ぜひダウンロードして、お使いください(とのことです)。

小学校はもちろんのこと、大学の学園祭などで上演しても楽しそうだなと思います。私の所属する筑波大学には学園祭でヒーローショーをする伝統があるため、とても親近感を覚えました。

障害があったり、病気になって薬を飲まなければならないということは、基本的にはテンションの下がるイベントである場合が多いと思います。それを楽しくワクワクする形で学べるというのはとても素晴らしいことですよね。私たちのパンフレットも、ユーザーさんに少しでも安心して通院や服薬について考えてもらえるように、どうしたらより良い形にできるか考え続けていきたいと思います。


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