【詩】ロボットくんの恋
ロボットくんの
心臓はハート形です
赤くて温かい
ハートです
ある日、そのハートが
ドキドキ高鳴りました
ロボットくんは
びっくりし、
戸惑いました
な、なんだろう?
原因はあの子のようです
あの子を見ていると
高鳴るようです
恋をしたみたいです
一目惚れのようですね
ハートに羽が生え、
パタパタ、パタパタ
ウキウキ、ウキウキ
ロボットくんは
どうしていいかわからず
身動きが
ガチガチになって
しまいました
こういう時は
こ、こくはくするのかなあ???
ああ、ロボットくんは
すっかり
がちがちロボットくんに
なってしまいました
あまりにもがちがちに
なってしまい
耳からピーッと
湯気が出てしまう始末です
そしてロボットくんは
動けなくなってしまいました
「大丈夫?」
ロボットくんの様子に
気づいたあの子は
声をかけました
いつの間にか
意識を失っていた
ロボットくんは
ゆっくりと
目を開けました
あの子の姿が
目に入ると
びっくりして
どうしたらいいか
わからず
なんとか
その場をやり過ごそうと
踊り出しました
ガチゴチ、ガチゴチ
あの子はふふふと
笑顔を見せました
「面白いロボットさんね」
ロボットくんは
ホッとすると言いました
「また会えないかな?」
「うん、また会いましょ」
こうしてロボットくんは
ほくほくとした気持ちで
家に帰って行きました
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