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医療も営業も無縁な人間が、医療系スタートアップに挑戦する話

はじめに

いかがお過ごしでしょうか、Contreaの國村です。 9月の入社から3ヶ月が経とうとしています。 1年3ヶ月前は別のITの会社に初めて転職をし、浮き足立つ気持ちの中シメサバに混入していたアニサキスに苦しんでいた時期で、医療系の会社に関わるとは夢にも思っていませんでした。
今回、noteでは自身のキャリアを振り返りつつ、Contreaでどんなことをしているかなどをお話したいと思います。 気楽な気持ちで読める内容ですのでリラックスしてくださいね。

「これまでの経緯の振り返り」

Contreaへ入社するまでの経緯について振り返ります。 都内の男子高校を卒業後、1年の浪人生活を経て、19歳で囲碁の会社でアルバイトを始めました。
「浪人中に!?」と思われるかもしれませんが、この時の私は「一般的な選択として大学進学はあると思うけど、”手に職を”といった自営的な活動をしたい」と思っていました。そのため一浪中に大学進学を選択せず、後述のナレーション業の勉強に踏み出します。この時期の経験や意思決定は、自立への第一歩となりました。

・囲碁の世界での成長
囲碁は私や私の家族にとって特別な存在で、母はプロでは無いものの囲碁の講師であり、私自身もこの伝統あるゲームに親しみを感じていました。 アルバイトとしてイベント事業を展開する部署に配属となり、イベント・大会開催のスタッフ、囲碁教室の受付業務やインストラクターを経験。 
その後、正社員となりアルバイト時代に関わっていた仕事の統括や、アルバイト管理といった業務を行っていました。 囲碁の大会やイベントは、大規模なもので1500人程来場するものもあり、主に60代以上の高齢者または中学生以下の子供が主な顧客でした。 働き盛りの40代-50代といった層はすっかり抜け落ちているような業界です。また、学生の全国大会も主管しており、私は高校生の担当でした。 高校の大会は、後にプロが多く輩出されたり、大学に推薦される効力などを持つ大会で、毎年夏は学生の熱気にあてられていました。
 コロナ禍を経てイベント事業が縮小傾向になったことをきっかけにオンライン事業を展開することになったのですが、立ち上げから運営、講師のキャスティング、マーケティングなど、 社内にいながら独立した事業を展開できるチャンスが後に転職、Contreaにジョインするきっかけとなります。 これらの経験は、人との接点を大切にし、物事を円滑に進めるスキルを養いました。

・ナレーションの世界への挑戦
囲碁のアルバイトと並行して、かねてよりチャレンジしてみたかったナレーション業に挑戦しました。 ナレーションと聞いてどんなものを思い浮かべますか? 多分一番メジャーなのはテレビのナレーションかと思いますが、あれは人気・実力・技量がある方々10-20人くらいでパイを取り合っているオールスターの様な舞台です。 野球WBCの代表選手が揃っていると考えるとわかりやすいですかね。
 主に表に出てこないような仕事、たとえば教習所のVTRや学習塾の問題読みなど多岐に渡るものの地味なナレーションが、大半を占めます。 余談ですが、2000年代ごろからアニメーションの放映が増えてきましたが、声全体の仕事の中では三割程度、ナレーションが五割程度を占めていると言われます。 表現の世界で論理的に教えるといったことができる人が少ない中、運命的に出会った師匠に5年ほど鍛えて頂きました。 特に「喋る」という音声を生み出す行為の音声学的な分解から学べたこと、当時は声優ブームということもあり声優を目指す人が多かった中で本質的な表現を学べたことはとても強みとなりました。
 その後、合同オーディションを経て事務所に所属し、囲碁の仕事で正社員となった2016年まで活動を続けます。 「好きなことを仕事にするのは辛い」という話を聞いたことがあります。技量を向上させるため6-8時間喋りっぱなしなんてこともありますが、好きすぎると苦じゃないんですよね〜。 ナレーションの仕事への挑戦は、人前で話すことの苦手意識を乗り越え、ストーリーテラーとしての技術を磨く過程で、自己表現の重要性を学びました。

・危機と転機
2012年年末ごろ、母親がアニサキスアレルギーを発症し一時は心停止に限りなく近い状態となり、そこから奇跡的な復活をするという経験をしました。 中でも人工心肺の管を一週間経ったら抜くのが通例で我々家族に「抜くか抜かないか」の判断を委ねられたことがありました。
 私は正直なことを言ってしまえば母の生存は難しいと思っており、今後の生活(当時はまだアルバイトだったので母の囲碁の仕事を代講していました)に思考を巡らせていましたが、 医師の話に同席していた祖母は泣きながら「後1日待って欲しい」と訴え認められました。結果的にその晩に母は生還するのですが、医師からの説明を私だけが受けていたら母との関係性はそこで終わっていたと思うとゾッとします。
 そうした40日程度の入院生活で病院に通う中で、インフォームド・コンセントを受けたことや手術同意書などの流れを体験できたことは、今の仕事に大きく経験として関わっています。 当時としては、自身の仕事を考える上で定職に就くかどうかを考えさせられる経験となり、囲碁の会社の契約職員、正職員と歩む転機となりました。

・IT業界への一歩
囲碁の会社でのオンライン事業の展開を一から立ち上げた経験から、IT業界への転職を決意。 プロダクトの開発が主な仕事でしたが、私はコードを書いたりなどの専門的なことはできませんので、 営業的なことにも関わっておりました。
とても営業というにはお粗末な内容だったと思いますが、 オンラインでの商談機会で先方とヒアリングを行い、受注に繋げておりました。 ここでの経験は、医療系SaaS営業職への道を照らす重要な一歩となります。

2000年船旅の余暇を埋める母の囲碁講座に同行した際

「なぜ転職をしたのか」

・インターネットと転職理由
前提として、私が生まれたのは1990年。 
この頃はインターネットはまだ幅広く流通しているわけもなく、携帯電話すら一般にはほぼ流通していません。(ポケベルとかですかね…) 95年にはWindows95がでたこともありパソコンが、00年代はインターネットが一般に流通していた記憶です。
 個人的に「インターネットが一般的な時代」と「そうでない時代」は大きな経済的・文化的な差を感じています。 1960年代にアナログ的な形の経済成長でのしあがった日本は、 インターネットをはじめとしたデジタルでの経済成長は今の状態をみても分かる通り諸外国から遅れているといった認識を受けています。 自身の経験としてもインターネットが家に引かれたのは13歳の時。
 この時、インターネットに触れない自分が周りから遅れを取るかもしれないと言葉にできない恐怖を覚えたのが記憶にあります。

囲碁の会社は良くも悪くもアナログ的な体制、マインドが蔓延していました。 「利益を生み出す事業」が強い会社サポートを受けられず発展しない、 革新的な打開策も無いまま新入社員も取らず 旧態依然な活動の継続といったことが、大きく意思決定に影響しました。 

ITの会社では新規として企画から運営、マネタイズなどを一気通貫で行えるということで入社しましたが、 社内の人員の問題などが新規事業の展開がストップしてしまったことをきっかけに転職を決意しました。 共に30歳〜32歳という区切りのタイミングでチャレンジグな環境に身を置きたいと思ったことが転職の理由でした。

・医療系SaaS営業職への転身
Contreaへの転職は、私のキャリアにおける新たな挑戦です。 父と祖父が医師である医師家系で育った背景と、「インフォームド・コンセント」について自身が体験した経験がこの職種・環境に惹かれた理由です。 と同時に「医療系」の知識は無い、真っ当な「営業経験」も無い状態での入社となります。
大きな二軸の経験がないにも関わらず、仕事を楽しんで続けられている理由は 、
・Contreaとしてのマインドや方向性に明確になっており、またそれらを伝える営業方法などがある程度確立されている
 ・スタートアップでありプロダクトに密接なため意見を取り入れやすい、変化に柔軟に対応しているがあげられると思います。

<Contreaとしてのマインドや方向性に明確になっており、またそれらを伝える営業方法などがある程度確立されている>
「医療に関わる全ての人に安心を」を掲げて、病院の方々とお話をさせて頂いています。 お話をさせてもらう相手は医師だけでなく、看護師、医事課スタッフ、システム管理者など多岐に渡ります。 今の病院の課題は何なのか、何を解決したいのか、解決したら患者にどうメリットがあるのか。 これらを解決するためにContreaがあってMediOSを提供しているという分かりやすいロジックで展開しているため、 医療ドメイン、営業経験が無くても対応できた大きな点だと感じています。 また、営業資料は社長、トップセールスを含め更新していくので、 不安なくお話することができます。また場合によってはディスカッションしより分かりやすく、 より共感してもらえる内容で提供するようしており、疑問点などの解消もできます。

<スタートアップでありプロダクトに密接なため意見を取り入れやすい、変化に柔軟に対応している>
新規のソリューションへの現場からの要望は多岐に渡り、全てに対応することは実質不可能だと思います。 それでも現場で使いやすく、分かりやすく使ってもらいたいと思うのがメーカーとしての希望です。 現場の意見を障壁が少なくプロダクトに通せるところ、これはContreaの強みだと感じています。 私がジョインしてから半年程ですが、すでに新しい機能やコンテンツについても日々増えており、 柔軟な対応力を感じています。

仲の良い同期との飲み会

「入社後の変化」

<想像していたことからのプラスのズレ>
自身として2社経験があってからのジョインではありますが、その2社共率直に言えば一般的な会社ではなかったと感じており、
前社の経験は生かしてはいくものの新しいことを学ぶぞという気持ちで入社したことを強く覚えています。
結構このギャップを埋めるのに苦労することもあるのではないでしょうか。
Contreaは、こと営業に必要な内容は全て揃っていたと感じています。
どこにどの情報があるのか、誰に聞いたら明確な答えが返ってくるのか、
そうしたキャッチアップする力がもしかしたら一番大事かもしれません。
入社直後に弊社吉川に「何度でも同じこと聞いてもらって大丈夫なんで!」
と言われたのは今でも大変助かっており、新しく入ってきた人にもお伝えしている内容です。
プラスのズレはそういった1回じゃ覚えきれないことも繰り返し聞ける社内環境ですね。

<自分の特徴を活かそう>
自分はContrea入社時、医療知識は無い、営業経験も無い。
じゃあ何が得意なのかといえば「自身ができることの再現性」でした。
自分が悩んで、考えて習得した技術は(多分誰でも、誰にでも)継承できるだろうと思ってます。
今後まだ見ぬ同じような境遇の方々に継承していくべく、ナレッジを溜め込んでおりますのでご安心ください。
Contreaではこのように自身の特徴だったり、どのシチュエーションで能力を発揮できるかなどの、仕事をしながら「自己分析」についても多くのリソースを割きます。
自分の特徴が分かっている人、これから見つけたい人、その人に合わせたチャレンジの形があります。

<学会係の就任>
Contreaは医学系学会の企業出展を行っていますが、11月から係に就任いたしました。
学会は、多くの医療人と接する機会がある大切な場。
年に10回程度参加し数も多くなったことで専属の担当者が必要ということで、
前職でイベント出張を多く経験していた私が担当することになりました。
細かなPDCAをまわすことでより良いコンタクト、MediOSのイメージを持ってもらう。
そんな現場の動きもあります。

第59回日本赤十字社医学総会での学会デビュー

現在、入社後4ヶ月となりますが、独り立ちし病院との面談を実施、 病院へ出向き課題を伺い、MediOSの価値提供を行っております。
 問い合わせは8-9月を境に急増しており、 知名度と共に病院のニーズが高まりつつある状態です。 スタートアップということもあり、自身の主体性が求められます。 どう行動したら次のステップに移せるか、誰にどんな話をしたらご紹介が広がるか。 日々色々な試行錯誤を繰り返し、インプット・アウトプットを繰り返せる環境があります。
Contreaとしても今後凄まじいスピード感でフェーズが進んでいきます。 これはスタートアップならではの体験です。 医療現場の改革、是非一緒に携わってみませんか?

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