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世界のイメージ、それ本当?(その3) ~ お花の買い付け現場から世界を見る。

引き続き、お花の買い付けの仕事という機軸で世界の一部を考察していきます。その1・その2はマガジンにまとめてあります。こちらをご覧ください。そして今回は取り上げるのは・・・


3.コロンビア共和国

南米大陸の北側に位置するコロンビア。

ボゴタ街並み2

はっきり言って、コロンビアに良いイメージを持っている人はそこまで多くないでしょう。かつては麻薬カルテルの話があったり、サッカー・ワールドカップでオウンゴールをしてしまった代表選手が射殺されたこともあった。
かの有名なガルシア・マルケスの本を読んでいると、この国の根深い闇を感じずにはいられなくなる。

実際、コロンビアは今でも南米大陸の中では物価は安いほう。
サッカーやラテンのイメージも強い。

ところが、切り花産業は違う。
お花は、コロンビアを代表する産業。つまり、一流の大学を卒業したエリートが選ぶ人気就職先の1つなのです。
なので、(現場レベルとなると異なりますが)実務担当レベルでは英語を話すのは当たり前。その思考回路は、いわゆるアメリカナイズされたそれそのもの。

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例えば同じ南米で最も経済的に進んでいる国といわれるチリ。
僕のメインの仕事の1つである水産業で、チリのオヤジどもとのスペイン語での切った・張ったのやり取りと比べると、コロンビアのお花関係者との英語でのやり取りはそれはお上品なもの。(笑)

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お花を通じてコロンビアを見ていると、”ラテン”の定義を再考させられる。。。


どうですか? これまで3回に渡って書いてきましたが、

”うんうん、各国、僕のイメージ通りだ”

という方がたくさんいらっしゃったらさぁ大変!、僕の講演家としての存在意義が無くなってしまう。(笑)

さて、そんなわけで、ここまで読んで頂いたらお気づきかと思いますが、メディア・SNSの情報だけでは世界のことを理解することはできないのです。これは、結局現地へ行かないと分からない。そして、現地へ行ったからこそ、そんな”イメージと現実のギャップ”からビジネスチャンスが生まれてくるのです。

特に、今回紹介したコロンビア。大半の日本人にはコーヒーの国というイメージがあるでしょう。
でも、リアルなコロンビアは違う。

いま、30前後の若い世代を中心に健康志向が広がり、結果、より割高なノンカロリー(!?)のお茶を志向するムーブメントが起きているのです。
(この辺の動きの洞察についてはまた改めて書きましょう)

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だから、講演など機会あるごとに”現場へ足を運ぶべき”と言ってますし、僕自身も実践している次第です。
是非、そんな世界の”リアル”な動きに興味を持ってもらえると嬉しいです。

以上

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