アネ。

トライバルメディアハウスで新規事業に携わりながら、 漸うマーケティングと経営を学び始め…

アネ。

トライバルメディアハウスで新規事業に携わりながら、 漸うマーケティングと経営を学び始めました。

マガジン

最近の記事

人間のダメさ加減を理知的に捉える、行動経済学のなんて面白いこと!

社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「行動経済学」。課題図書はこちら。 3冊ともアプローチも内容もほぼ一緒。深度と事例が違うくらいでどれも面白い。というより行動経済学が圧倒的に面白い分野なのだと思う。 これらの本を読み始めて真っ先に思いをよぎった本がある。代替医療と言われる古今東西のあらゆる”治療”の効果について徹底的に検証したサイモン=シンの『代替医療のトリック』。 現代の私たちに馴染みの“代替医療

    • 社会学と社会心理学をビジネスに近づけて学んでみたかったよ、という回

      社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「社会学」と「社会心理学」。レヴィ・ストロースとかやったな..。課題図書はこちら。 あらためて社会学って社会を切り取る「方法」を論じることと「目的」とする社会を論じることの両方が一緒くたになりがちで、各論は面白いんだけど概論を掴もうとすると相変わらずスッキリしないんだよなあ、というのが『本当にわかる社会学』の読後感。 つまるところ社会学って一体なんなの!?と思って読

      • SDLがいつの間にか当たり前の世界になっているよ、さて、どうしよう!? の回

        社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「サービス・ドミナント・ロジック」。サービスが主体のロジック...何の?どうやらビジネス全ての。SDL・・・初めて聞くけれど、学んでみたら身近というか、我々の超ど真ん中の話。 GDLとSDLの整理Service Dominant Logic(SDL)に対し、これ以前のフェーズ(というより世界観)をGoods Dominant Logic(GDL)という。いわゆるモノ作

        • 相手とどう関係すればモノを買ってもらえるか? に思いを馳せるマーケティングの回。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「リレーションシップ・マーケティング」と「サービス・マーケティング」。 「リレーションシップ・マーケティング」とは顧客との良好な関係(リレーション)づくりによって商品・サービスの満足度を上げ、長期的な利益を獲得するための手法のこと。 「サービス・マーケティング」はなかでもサービス価値に焦点を当てたマーケティング手法とその分野、と、まずは定義の仮置き。うんと既視感あり。

        人間のダメさ加減を理知的に捉える、行動経済学のなんて面白いこと!

        • 社会学と社会心理学をビジネスに近づけて学んでみたかったよ、という回

        • SDLがいつの間にか当たり前の世界になっているよ、さて、どうしよう!? の回

        • 相手とどう関係すればモノを買ってもらえるか? に思いを馳せるマーケティングの回。

        マガジン

        • TPA
          104本

        記事

          ブランディング重要って思うけど、ブランドって何?どうすりゃいいの?に、ガブリ四つする回。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「ブランド戦略」。 課題図書3冊を読んだ順に、学びや考察をまとめてみよう。 実はこの「ブランド戦略論」を読み始めてしばらく、どこかいまさら感みたいな気持ちが付きまとっていて、これはどういうことかと思っていたのだけど、途中でその正体がわかってスッキリする瞬間があった。 ブランド戦略は、経営戦略、マーケティング戦略、コミュニケーション戦略などとどのような関係にあるの

          ブランディング重要って思うけど、ブランドって何?どうすりゃいいの?に、ガブリ四つする回。

          買い物の科学を知ると、賢い買い物客になれる? という話。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「店舗売場理論」。 課題図書はこちら。 インストア・マーチャイダイジング(ISM)とはつまり、「お客が買いたい気分になる売り場作り」のこと。時代や要件に合わせ、売れる現場作りってどうする?を、科学的にアプローチする分野だ。 「インストア・マーチャンダイジング」は教科書的にISMを体系化した一冊。あらゆる”売り場”のKPIは当然、「客単価と買上個数増=売上増」と

          買い物の科学を知ると、賢い買い物客になれる? という話。

          流通・チャネル戦略はマーケそのもの!ということに気づいたよ、という話。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「チャネル戦略」。 課題図書はこちら。 たった2冊、と思っていたらとんでもなかった! というのも、読んでみたら「チャネル戦略」って企業活動をほぼカバーするほどに広範囲。川下りをしようとカヤックに乗ったのに、いつの間にか外海に出てしまった気分。ああ、心許ない。 伝統的にこの分野は「コマース・チャネル」として間接チャネルに焦点を当てた、マーケティングの4Pの中に相当す

          流通・チャネル戦略はマーケそのもの!ということに気づいたよ、という話。

          無意識に”ぬるり”と入り込む「戦略PR」って最強なんじゃね? と思った回。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「パブリックリレーションズと戦略PR」。「広告」「ブランディング」「マーケティング」とPRの違いは、以下の比較図でよく示されています。(恥ずかしながら、私はTMHに入るまできちんと認識してなかった…!) (出典:https://blog.btrax.com/jp/marketingvsbranding/) 広告とPRの圧倒的絶対的な違いは、広告が商取引であるのに対し

          無意識に”ぬるり”と入り込む「戦略PR」って最強なんじゃね? と思った回。

          ゲンダイ広告論。いまこそ“ラブレター”をどう書くか&どう届けるか、が面白い。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「コミュニケーション戦略」。今回の課題図書はこちら。 なぜかこんな価格(13,296円)で表示される。実際は500円くらいの古い本。こちらについては、TPA同期のマツイカツヒコ|オタクマーケッター のnoteが面白い!ぜひ。 TPA同期のプロパーYちゃん(我が社のnoteも支える広報ちゃん)が「広告だけで "よくも "1冊書ける…」と恨めしく嘆いていたこちら。恐る恐

          ゲンダイ広告論。いまこそ“ラブレター”をどう書くか&どう届けるか、が面白い。

          この時代、価格はどう決めるのが正しいんだ!?を学んでみる。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「製品戦略」と「価格戦略」。サービスを、どのマーケットに、いくらで、どうあてて行くか。その方法論を学びます。so what を目を皿のようにして探して読んだ、今回の課題図書はこちら。 商品企画と価格戦略先の2冊は、顧客のインサイトからの商品企画そして製品戦略を出発点に、後の2冊は価格とポジショニングによる顧客とのコミュニケーションを出発点に展開されている。 商品企

          この時代、価格はどう決めるのが正しいんだ!?を学んでみる。

          マーケティングリサーチと恋愛。それから料理の話。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「マーケティング」の、中から「消費者行動論とSTP」「マーケティングリサーチ」です。課題図書はたっぷり6冊!  流し読みができるので、そんなにハードではありません。 「消費者行動論」「心理マーケ」でマーケティング活動の基本と言われる消費者行動や心理を整理して情報処理フレームを掴み、「マーケティング・リサーチ」ではその手法を理解する、と行ったセット組みだと思います。

          マーケティングリサーチと恋愛。それから料理の話。

          マーケティングの全体像を勉強したら、旧い知識の大切さも身に沁みるよ、という話。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「マーケティング」です。詳しく言えば「マーケティング理論の変遷」と「マーケティング理論の全体像」。  課題図書は3冊。 「わかる、わかるぞぉぉー!」 既視感にびっくりする。アラフォーにして経営どころかマーケティングの知識ゼロなのにマーケティングの会社に(うっかり)入れてもらい、やっと学び始めたマーケティングですが…なんと! TPAをはじめ、社内の様々なシーンで学ばせ

          マーケティングの全体像を勉強したら、旧い知識の大切さも身に沁みるよ、という話。

          「B/Sが...」「P/Lは?」なんて日常会話はまだまだ遠いけれど。 会計も決算書もきっと面白いよ、という話。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「財務理論」です。  課題図書は3冊。 スピードテキストを齧りながら、平行して『さおだけ屋はなぜ〜』→『MBAより簡単で〜』を読み流すスタイルで進めたのですが、総じて感じたのは2点。 ひとつは著者さんの「財務とか会計とか、難しくないから嫌いにならないで!」という悲痛にも思える優しさ。大丈夫ですよ、むしろ好きになれそうです。 もうひとつは、欠けたピースから想像を働

          「B/Sが...」「P/Lは?」なんて日常会話はまだまだ遠いけれど。 会計も決算書もきっと面白いよ、という話。

          死ぬほどつまらない「人的資源管理」の基本をお勉強するぞ、という回。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「人的資源管理(HRM)」です。 「つまらないよ〜」と事前にアナウンスされてはいたので覚悟はしていましたが、こんなにも退屈とは・・・!(専門の方、すみません)。 課題図書は2冊。 あまりに折り目正しいので、思わず奥付を見ます。『入門 人的資源管理』は初版2003年、2版の最新版は22刷で2013年。『人事管理入門』は初版1996年、最新版は2版で13刷。この分野がい

          死ぬほどつまらない「人的資源管理」の基本をお勉強するぞ、という回。

          組織行動論について学んだら、「自律」の解像度がものすごーく上がったよ、という話。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「組織行動論」です。課題図書は3冊+1冊。大変ボリューミーながらも、自らの立場を置き換えて読んだり、すっかり忘れていた記憶の蓋がパカっと開いたり、先々に思いを馳せて行ったり来たりして、あっという間。きっと誰にとっても自分ゴトしやすいジャンルだと思います。 ハーバードビジネスレビューに掲載された、古今の(1960年代~2000年代前半)組織行動にまつわる9つの論文集。さ

          組織行動論について学んだら、「自律」の解像度がものすごーく上がったよ、という話。

          人材マネジメントを企業側から眺めたら視座が上がった気がするよ、という話。

          社内の経営戦略勉強会「Tribal Professional Academy」、通称「TPA」。今回のお題は「組織戦略」です。 課題図書はモリッと3冊ですが、意外とさらりと読めます。 3冊を通じて展開されるのは、「協同システムである組織を動かすために、人材をどうマネジメントすべきか」というテーマ。 「人」の才能を十分に発揮してもらうためには、組織と人材のマネジメントが重要である、という前提のもと、組織戦略、組織文化、組織構造、人事システム、採用、報酬、能力開発、マネジメン

          人材マネジメントを企業側から眺めたら視座が上がった気がするよ、という話。