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過去日記 ~海外ドラマライターになるまで~ 【7/最終回】

(※過去日記とはどんな記事か、詳細は【1】をご参照ください)


文中、登場するアルファベットは、Aから順にふっており、イニシャルではありません。
 
 
【7】海外ドラマライターになる!
 
売り込み ○月X日
1年ほど産休した後、手元にあったマタニティ雑誌でライター募集の告知を発見。売り込みをし、採用された。
 
 
ライター業  ○月X日
マタニティ雑誌のM社は、できるだけ出社しての仕事を希望とのこと。家族に双子を見ててもらいつつ、午前中1時間だけとか、午後少しだけというペースで出社。読者の妊婦さんや新米ママさんに電話をかけまくり、取材依頼をする。誌面は、ほとんど彼女たちの体験に基づく記事で構成される。
 
 
ライター業  ○月X日
「妊婦にも可能な体位四十八手」というぶっ飛び企画の担当を依頼され、産婦人科の医師に取材に行く。とても丁寧に、医学的に説明してもらう。イラスト入りで解説を掲載するのだが、ページの構成もすべて任される。イラストの下書きも担当した。すごい仕事だ。
 
 
ライター業  ○月X日
「今年の人気命名ランキング」を二度ほどやった後、ここでの限界を感じ始める。そろそろ、本当に書きたいことにチャレンジしていくべきではないだろうか。出産時の“お告げ”に従うべきなのでは……?
 
 
売り込み  ○月X日
もう迷いはまったくない。今回は目的がはっきりしているので、売り込みもターゲットを絞って行うつもり。私が書きたいこと。それは、海外ドラマだ! 最初に売り込むべき場所は、子供の頃から読み続けている映画誌を出しているN社。ここは海外ドラマのムック本をシリーズで出していて、それもずっと買い続けている。
 
 
売り込み  ○月X日
N社から連絡をもらう。ぜひ仕事をしてもらいたいという素敵なお返事! 時期を見て執筆をお願いするので、しばし待機していてほしいとのこと。
 
 
売り込み  ○月X日
待機している間に、ベテラン海外ドラマライターのO氏のHPを見て、運営している会社経由でメールを送る。O氏はN社の映画誌に執筆されているほか、著書も出されており、以前から拝読している。お仕事についてぜひいろいろ伺いたい、そして何かお手伝いできることがあれば……という内容のメールだったが、幸運なことにすぐにお返事を頂く。まずは、私のこれまでの記事を郵送して見て頂くことに。
 
 
売り込み  ○月X日
O氏は大変ご多忙なので、今後いろいろとお手伝いさせてもらえることになる。たくさんアドバイスも頂き、やる気満々の私。
 
 
海外ドラマライター業  ○月X日
海外ドラマライターとして最初の仕事が舞い込む! N社の映画誌(ムックじゃなく本誌の方)で「アリー my Love」の紹介記事を書くことに。「アリー my Love」は大ファンで、放送分は全部見ている。もう踊り出したい気分♪
 
 
海外ドラマライター業  ○月X日
引き続きN社から、今度は海外ドラマムックの、“スカパー!海外ドラマ全作品紹介”という記事を依頼される。早速、電気店でスカパー!の契約をし、アンテナとチューナーを購入。取り付けはもちろん自分で。こういうことは何より得意な私。これで受信はOK! 海外ドラマを録画して見まくり、原稿に取り掛かる。
 
 
海外ドラマライター業  ○月X日
N社の編集者Pさんから、原稿を気に入ったとの連絡を頂く。文章の流し方が良いと言ってくださった。スカパー!で放送している海外ドラマ全作品という、非常に作品数の多い紹介文だったので、俳優やプロデューサー、ジャンルつながりなど工夫してみたのが功を奏したようだ。本当に良かった!
 
 
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フリーライターになったのが1996年6月、海外ドラマライターとしての初仕事は2001年5月。海外ドラマライターになってから、20年以上経ちました。
 
N社にライターとして採用されて以降、幸運なことに一度も売り込みをしないまま、様々な媒体からご依頼を頂いて仕事をしています。海外ドラマのほかに、映画や音楽の記事を取材・執筆したり、テレビやラジオ、ウェブ番組などに出演して解説をしたりなど、いろいろな仕事をさせて頂いてきました。忙しい忙しいとアタフタしていることもあれば、突然連載がなくなり、仕事がなくなる恐怖と闘うことも……。
 
長い長い回り道をして、ようやく辿り着いた海外ドラマライターという仕事。天職だと思える仕事が見つかった私は、本当に幸運だと思います。これからも目をショボショボさせ、腰痛と闘いながら、多くの人に海外ドラマや映画、音楽を楽しんでもらえる記事を書いていきたいと思います。
 
最後まで過去日記を読んでくださって、ありがとうございました。ヘンテコな過去だなぁと笑ってもらえたり、将来はライターになりたいと考えている人に少しは役に立てたりしたならば幸いです。
 
また近々、「過去日記 ~ライター奮闘記~」を執筆したいと思っています。これからも、どうぞよろしくお願いします。
 

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