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過去日記 ~海外ドラマライターになるまで~ 【2】

(※この記事は、以前ブログに掲載した記事を再編集したものです)


文中、登場するアルファベットは、Aから順にふっており、イニシャルではありません。

 

 

【2】初めての仕事

 

 

高校1年 入学式

先輩たちが部活の勧誘をしていた。なぜか落研の人にたくさん声をかけられた。黙っていても、落語好きって顔に出るのかしら? でも高校生になったらアルバイトをすると決めていたから、部活は週1回しか活動がない、一番ラクそうな調理部に決めた。

 

 

高校1年 ○月×日

初めての仕事は、コンビニのバイト。Cちゃんと一緒にうちの近所の店で働くことにするが、同じシフトではダメとのこと。残念。でもバイト代が入ったら、一緒にコンサートに行こうと話した。最初に行くのはスパンダー・バレエ♪

 

 

高校1年 ○月×日

洋楽雑誌をたくさん出しているD社は、短大卒しか雇わないという情報が入る。ホントかな? じゃあ、短大に進学して、絶対D社に入るぞ!

 

 

高校1年 ○月×日

Cちゃんがコンビニをクビになった…。前々から思っていたけど、社長と社員(?)のお姉さんはどう見ても不倫しているし、社長もパートさんたちも話していることが大人とは思えないくだらないことばかり。私も社長にタンカを切って自分から辞めた。

 

 

高校1年 ○月×日

電気店のバイトが面白い。社員の人も前のバイト先と違っていい人ばかり。私、結構 電気屋に向いているかも。修理も得意だし。

 

 

高校2年 ○月×日

MTVに夢中。寝てもさめても、プロモーションビデオの録画ばっかりしている。電気屋のEさんは、売り場のビデオを使わせてくれる。いろんな配線を覚えた。

 

 

高校3年 ○月×日

部活もバイトも休止して、受験勉強の日々。でも、進学してもあまり意味がない気がする。それよりも大好きなロンドンで修行した方がいいんじゃないだろうか。

 

 

高校3年 ○月×日

絶対受かりそうもない難関2校だけ受けて、落ちたら1年間バイトしてお金を貯めて、ロンドンに行くことに決める。だけど三者面談で、母にも先生にも「あともう1校」受けるように強く勧められた。母はすぐに、「あともう1校」の受験手続きをしたようだ。

 

 

高校3年 ○月×日

予想通り、難関2校に両方とも落ちる。両親と焼肉で残念会。

 

 

高校3年 ○月×日

「あともう1校」には受かった。合格発表を見て家に電話をかけると、すぐに母は入学手続きをした模様。ロンドン行きは流れる。

 

 

短大1年 入学式

4年制大学の短期大学部なので、4年制の学生に交じって、同じ校舎を使う。サークルも共通。またしても落研から激しく勧誘される。なぜ??? 高校の時よりもいっぱいバイトするつもりなので、サークルはラクそうなのじゃないと。同じ高校出身のFちゃんと「テニス&スキーサークルだけはやめようね」と約束していたのに、彼女はテニス&スキーサークルの一員になっていた。私は「全米トップ40研究会」というサークルに勧誘されて入部を決める。週1回の活動で、内容もラクらしいし。

 

 

短大1年 ○月×日

短大って、4年でする勉強を2年で押し込むところだったんだ。毎日毎日1限から6限まで授業があって、そのあとバイトの日々。帰りの電車で寝ちゃって、また乗り過ごした。

 

 

短大1年 ○月×日

電気店のバイトは家に近いけど、学校に近い方が行きやすいので転職。新しい職場は、お客がセレブや外国人・芸能人ばかりの高級スーパーのパン&ケーキ売り場。時給がすこぶるいい!

 

 

短大1年 ○月×日

アメリカ人の先生の英語の授業、「マイアミ・バイス」の聞き取りって、つらすぎるんですけど。毎週、強制的に見せられる感じなので、嫌いになっちゃいそう、「マイアミ・バイス」。いや、「マイアミ・バイス」のせいじゃないんだけども。先生のせいで、ちっとも楽しめない。勝手に「ファミリータイズ」の聞き取り練習をしている私。

 

 

短大1年 ○月×日

洋楽雑誌を月に4冊買って、すみからすみまで読みあさる日々。読んだことを片っ端から頭に叩き込む。

 

 

短大1年 ○月×日

サークルの人たちは、いろんな音楽を聴く人が集まっているので、レコードや、最近プレイヤーを買ったCDの貸し借りもできて助かる。サークルのOBのつてでコンサートのチケットも取ってもらえるので、来日公演に行きまくっている。

 

 

短大1年 ○月×日

サークルのミニコミ誌作成の手伝いを始める。面白いなあ。でも仕事となると厳しいんだろうな。出版社は就職も難しそうだ。

 

 

短大1年 ○月×日

「全米トップ40研究会」は都内の主要な大学にもあるらしく、連合パーティーというものが開かれた。ゲストはなんと湯川れい子さん!! うちのサークルって結構すごかったのね。湯川れい子さんに肩を抱いてもらって、一緒に写真を撮った! すごく優しくて素敵な人。また憧れの人リストが増えた。

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