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「〈よい依存〉は生きる上で必要だ」と痛感している最近の私

今回は、「人間は『心の拠り所』を信じること、すなわち〈よい依存〉が必要な生き物なのではないか?」と私は最近感じています、という記事です。

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まず、この記事での〈よい依存〉という言葉の意味を、「『依存』について」というwebページを参考にしながらまとめます。

「依存」とは、他人や組織、モノに愛情や支持、保護、援助を求め、それがなくては生きていけない状態であり、行為や思考のコントロール障害といわれています。自分ではやめられなくなり、精神医学の立場から病気と認められているものを「依存症」といいます。
依存には、成長とともに自立へとつながる「よい依存」と、依存症へと進む恐れがある「悪い依存」があります。
★よい依存⇒主体性のある人間として、相手を尊重しながらお互いに支え合い、助け合う。相手と程よい間合いが、よい依存で認められる。
★悪い依存⇒自分が安心や満足を得られないために、常に相手にしがみついたり、相手を支配・束縛しようとする

依存とは、「自分以外の人やモノがなくては生きていけない状態」を指し、依存対象を傷つけず自分も傷つけない「よい依存」と、依存対象を傷つけて自分も傷つける「悪い依存」に分類される、ということでしょう。
この記事では、「自分以外の人やモノを、傷つけることなく、心の拠り所にすること」を〈よい依存〉という言葉で表現します

次に、〈よい依存〉に関係する言葉の辞書的意味を確認します。
なお、出典は『デジタル大辞泉』(小学館)で、一部を抜粋しています。

・依存(いそん/いぞん)
他に頼って存在、または生活すること。

・拠り所(よりどころ)
頼みとするところ。支えてくれるもの。

・頼る(たよる)
助けとして用いる。依存する。

・頼む(たのむ)
たよりになるものとしてあてにする。力としてたよる。

・信ずる(しんずる)=信じる(しんじる)
1 そのことを本当だと思う。疑わずに、そうだと思い込む。
2 信用する。信頼する。
3 信仰する。

・信仰(しんこう)
1 神仏などを信じてあがめること。また、ある宗教を信じて、その教えを自分のよりどころとすること。
2 特定の対象を絶対のものと信じて疑わないこと。

「依存」という言葉は「頼る」という言葉と深く関係していますし、「信じる」「信仰する」という言葉にも関連しています。
また、頼る対象は「拠り所」と表現されています。

ここまで長々と言葉にこだわってきましたが、これで私が最近痛感していることをより正確にお伝えすることができると思います。
それは、「人間は『心の拠り所』を信じること、すなわち〈よい依存〉が必要な生きものなのではないか?」ということです。

私の場合、心の拠り所の一つは「くまのぬいぐるみ」です。

ここ10年近く、私のことを支配したり束縛したりしようとする家族との関係に苦しんできました。
今となっては、もっと早く関係を終わらせればよかったと思っています。
ですが、当時の私は、「私がいなくなったらこの家族は生きていけない…」と思い込んでいました。
そのつらさを紛らわし、心の支えになってくれたのが、くまのぬいぐるみでした。
くまだけではなく、いろんな種類のぬいぐるみがいるのですが、彼らの優しい目を見ると、ホッとするのです。

今はひとりになれたので、家族関係のつらさも感じなくなりました。
それでも、ぬいぐるみをかわいがっていると、心の底から「今を生きよう!」と元気が出てきます。
ですから、私はくまのぬいぐるみを信じている、というわけです。
少なくとも私は、くまのぬいぐるみに対する〈よい依存〉が必要だ、と思っています。

心の拠り所は、何も一つだけに限らなくてもよいと思います。
最近の私は、自ら失ってしまった人間関係を回復するために、疎遠になっている友人や知人に連絡をとっています
お互いに支え合い、助け合う関係をもう一度作り直して、それを心の拠り所の一つにできたら、嬉しいです。
また、散歩で気分転換することも、私の心の拠り所です。
無心になって大汗をかいて歩いているときに、ふと我に返ると、何とも言えない爽快感に包まれます。

最後に、心の拠り所となる対象は、無数にあると思います。
宗教も、人間関係も、ぬいぐるみも、依存対象としては同列ではないでしょうか?
そして、〈よい依存〉をすることで、自分自身のことを心の底から愛することもできるようになると思います。
〈よい依存〉が自信を育む、というわけです。

…そうそう、このnoteも、最近では私の心の拠り所の一つです…

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