yuki/toshiko

カフェイン中毒 GABAがシャブ並みに効きます

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カフェイン中毒 GABAがシャブ並みに効きます

最近の記事

因縁の地

名古屋に行く予定ができた。開催中のゴッホ展を見に行くのである。今回は関西を飛ばされたので仕方なく遠出するのだ(恨み節)。 しかしながら、私は名古屋という地とかなり相性が悪い。 初めて訪れた中2の夏、その歳になるともうしなくなったはずの車酔いを盛大に起こして何も食べられず、大半の時間を貧血フラフラで過ごした。 次に行こうとした時はそもそも目当てのライブチケットが取れず、その次はチケットも取れ高速バスを押さえるも当日に熱を出してキャンセル。 その次は旅行で訪れたが、名古屋観光の

    • 命日だったから、交信とNOW ON AIRを聴きながら出勤したら普通に道で半泣きになって危なかった昨日

      • とうとう福田美術館の友の会(年パス付き)に入会した。これでもう無敵。

        • 2020年 展覧会巡り総括

          なんだかまた暗雲立ち込めてきた感じがすごい中、もう師走になりましたね。 今年はですね、行くつもりだったけど見に行けなかった展覧会がいくつかあったので心残りが強いんですが、振り返ってみるとその割には結構な数を見ていました。 2020年 行った展覧会リスト ・みんなのミュシャ ミュシャからマンガへー線の魔術 ・開館記念 福美コレクション展 (後期) ・カラヴァッジョ展 ・美人のすべて ・フランス絵画の精華 ルネ・ユイグのまなざしー大様式の形成と変容 ・いちからわかる円山応挙と長

        因縁の地

          百日紅

          今年から自分の中で「夏の花といえば」の座が向日葵から百日紅に変わった。家のすぐそばに背の高い百日紅があり、夏の間ずっと咲いていたのを出勤するたびに見た。青空と濃い緑の葉、紅色の花のコントラストがとても良かった。あまりによいもの程写真を撮る気にならない。 百日紅はとても時期が長い花なのだということを今年知った。9月半ば頃はまだ残っていた気がする。 10月はなんだか、色々キツかったので終わってほっとしている。初めの方に旅行へ行ったのは大変に楽しく、帰ってきてしばらく放心したほ

          祈るとか悔やむとか

          よく書かれている「ご冥福をお祈りします」の意味が、今まで噛み砕けなかった。「お悔やみ申し上げます」の方はまだ分かるのだが。 幸い、身近な人を若くして、もしくは突然亡くしたことが未だ無いからだろうか。その構文を見ても、妙に他人事だなと思ってしまっていた。結婚報告の文章を妙にこねくり回して逆にダサくなってしまう人の心理と似たものではないかと思う。定型文すぎると込められた気持ちが汲み取れない。 好きなバンドの人がいなくなってしまったのだが、こういう場合、姿を目にすることもなければ

          祈るとか悔やむとか

          コートールド美術館展 魅惑の印象派 神戸展の中止に寄せて

          残念、という言葉の他に言い様がない。 私は関西の人間である。東京、名古屋、と巡回してきたコートールド美術館展は最後の神戸で楽しもうと考えていた。いつものことである。小学生から美術展に通い始めて15年、ずっとそうしてきた。だいたい関西は後なので。 当たり前だがこんな事になるなど想定できていなかったし、当然のように神戸で見られると思っていたので、昨年秋に東京へ行った時はハプスブルク展だけ見て帰ってきてしまった。 もちろんハプスブルク展は素晴らしかったし、見て後悔はしていないのだ

          コートールド美術館展 魅惑の印象派 神戸展の中止に寄せて

          何年も会っていない、そして今後会える見込みもない人の話をする。 高校生の時、前下がりボブとかいう維持費のかかる髪型をしていた為、月1で美容院に行っていた。 私は小学生の時から今に至るまで、地元の同じ美容院にずっと通っている。ずっとロングヘアだったので通う頻度が低く、行くたびにアシスタントの方が変わっているのが常であった。しかし月1となると話は変わる。毎回同じ人に会うようになった。 今思い返しても、なかなか変わった人だった。 そもそも人とよく話す接客業というのは、比較

          【感想】国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア

          ロシア・モスクワにあるロシア四大美術館のひとつ、トレチャコフ美術館。 ロシア美術を中心とした、その膨大なコレクションの中から、日常のありふれた風景から見いだせるロマン・女性の美しさに溢れるロマン・子供の世界の幸福で無垢なロマン・非日常の晴れ舞台に根付く文化のロマンなど、あらゆるロマンティックな情景を切り取った風景画・肖像画がセレクトされた展覧会でした。 **イワン・ニコラエヴィチ・クラムスコイ 「忘れえぬ女(ひと)」(1883) ** 展覧会のメインビジュアルになってい

          【感想】国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア

          少し前の話だが、やや恥ずかしい体験をした。 神社でお参りするときのお作法、「二礼二拍手一礼」。あれを人に見られながらやった。 その日私は、近所の公園でお花見をしていた。屋台を尻目に桜を見ながら歩き、ベンチを求めて彷徨い、桜の木がなくなったところでようやく現れた空きベンチに座り、パン屋のパンを食べた(「パン屋の」の部分が重要)。 気が済んだので帰ろうとしたところ、連れが「トイレに行って帰りたい」というので、すぐそばの神社に寄り、お手洗いをお借りした。 程なくして出てきた

          【感想】フェルメール展

          終わってしまった。 35点しかないフェルメール作品が9点(大阪は6点)も日本に集まっていたこの半年余りは、フェルメール好きとしてうれしい期間でしたし、終わってしまったのが少し寂しくもあります。 本当はちゃんと会期中にアップして「気になったら是非見に行ってね!」みたいに締めくくりたかったのですが、終わってしまったものは仕方ないので、次回来日時の動機付けに役立ててほしいです。何年後だろう…… わたくし美術はバロック期が一番好きで、かつ全ての画家の中でフェルメールが一番好き

          【感想】フェルメール展

          令和になりましたね。 と言われても、人生が100%平成だった身としては感慨などは特になく、ただ別のフェーズに入ったんだなというだけで、どこか他人事感があります。人生に一本線が引かれただけというか。 その線もなんだか、グラウンドに石灰で引く白いラインのレベルで、足で有耶無耶にぐちゃぐちゃにしようと思えばできるような気がします。まあ長々書きましたが特にどうでもいいということです。もっと重大な人生の区切りとか節目があるよなあと、先延ばしにした就活が着々と近づいてきてそう思いま