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『さくら日和』国民的少女漫画『ちびまる子ちゃん』の作者、さくらももこのエッセイ集!読めば元気をもらえる!

はたして、さくらももこさんの作品に触れずに大人になった人はいるのだろうか。

ちびまる子ちゃん』も『コジコジ』も、長年愛される少女漫画の定番ですね。さっき調べたら、『ちびまる子ちゃん』って、2020年でアニメ放送30周年だったんだって。わたし、同い年でびっくりした。

今回は、さくらももこさんのエッセイ『さくら日和』をご紹介します。



さくらももこ周りの人たちの魅力がたくさん伝わってくる1冊


冒頭、「報告」というエッセイでは、離婚して息子と実家に帰ってきました、というバタバタと大変なところから始まるんだけど。

どのエッセイも、周りの人たちの魅力が伝わってくるものばかり

仲の良い女優さん、賀来千香子さんが離婚に際して諸々助けてくれたエピソードが載っているし、さくらももこプロダクションに、賀来さんのお兄さんをスカウトした話では、思わず笑ってしまった。

当時、大企業に勤めていたお兄さんに、どうしても自分のところで働いてほしくて、「私が死んでも、印税でどうにか運営していけると思います」と落としたそう。

これ、子どものころ読んだ時はもちろん笑ったんだけど、さくらさんが亡くなったいま読んだら、笑えないかなって思うじゃないですか。全然!楽しんで読んでしまった。これも、まるちゃんとさくらさんが重なるからかな。

ちびまる子ちゃんは、わたしたちの中で、いつまでも生き続ける、憎めないキャラクターだもの。

好き嫌いが分かれるけれど、笑える脱力系エッセイ


なんか、Amazonのページをのぞいてみたら「芸能人の知り合い自慢が鼻につく」とかで評価は低かったのだけれど、わたしはとても楽しめました。

初期三部作として知られる、『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしらは読んだことがある人も多いかと思いますが、『さくら日和』もおすすめよ。

■次はコレ!この本が好きなら、これも好きなはずシリーズ
『これでもいいのだ』ジェーン・スー――アラフォー女性に向けた、自分の人生を肯定したくなるエッセイ。アラサーにもしっかり響いた!
『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹――読めば阿佐ヶ谷が好きになる、癒し系エッセイ。ゴッドタン発の小説も収録!
『指先からソーダ』山崎ナオコーラ――日常の中の疑問や、気持ちを淡々とつづった、柔らかくて心地の良いエッセイ集

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