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日々掌編短編小説(そよかぜの千夜一夜物語)

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2020年1月1日から、ほぼ毎日掌編小説を執筆中。東南アジア小説をはじめ、興味のあるあらゆるジャンルをネタにして作品を発表しています。ちなみにこちらには「書き下ろし」としてしばら… もっと読む
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#アドベントカレンダー

無意味な一日 第1059話・12.23

「徐々に首をかしげたくなるような不思議な気持ちだ」目覚めると頭がモヤモヤしている。別に体…

死を書くということ 第1058話・12.22

 明日はどうなるのかと思いつつ眠る。こうして眠ったが以降の記憶がない。「もしかしてこれは…

不思議な一日 第1057話・12.21

「今日も楽しく幸せに過ごせた」と、内心喜んでいる。ちょうど1日が終わりベッドに入った瞬間…

最終的にブリになる 第1056話・12.20

「ほろ苦い思い出は、人生の教訓になる」目の前にブリの造りを眺めながら海野勝男は静かにつぶ…

失敗と反省とほろ苦さ 第1054話・12.18

「こうして改めて10年ぶりの店に入ったんだ」「へ、それがどうしたってんだ?」一瞬にして否定…

10年ぶりに変わり果てた? 第1053話・12.17

「もし、10年前のあの時にこの店に入らなければ」美月は店を前にしてこんな感情にふけってみた…

10年前のカフェは人生の分岐点? 第1052話・12.16

「勉強して、理想の仕事を探さないとね。か、そんなことを考えたこともあったなあ」  稲村は10年前の出来事をふと思い出す。10年前と言えば、ちょうど翌年の   大学受験に向けて最も苦労したときである。稲村は高校のころまでは今のような人生を歩むとは全く思っておらず、一般的な同級生同様に中学・高校と出た後、大学に進み、やがてどこかの一流企業に就職する事ばかりだと思っていた。  高校は公立ではあったが、その地区ではトップの高校と言われていた進学校で、そこから国立大学を目指して猛勉強。

下水管のトラウマ 第1051話・12.15

「この中に入るのか?」許可を得たので、マンホールのふたを開けて中に入った。なぜこんなこと…

地下道の秘密 第1050話・12.14

「これは気になるな」というわけで地下に続く階段を下りてみた。  ここは3年ぶりに来た町で…

野次馬の心理 第1049話・12.13

「もしかして私たちって...…」とつぶやく女がいた。「はあ、何を考えているんだ!ばかばかし…

クリスマスの相手? 第1047話・12.10

「さて、どうなるかな。一緒にいたら凄く落ち着く気がしたし、まあ肩ひじ張らずに楽しめたらい…

きっかけの日替わり 第1046話・12.9

「そうだ!写真に撮った日替わりランチのとき」俺は思い出した。ランチの店を見つけて食べたと…

社長のランチ 第1045話・12.8

「いろいろあってもおいしいものが食べられる。さて今度はおいしい料理を食べている絵でも描い…

サプライズな忘年会 第1044話・12.7

「思っていたのとはちょっと違うけど、ま、いいか。美味しいものをじっくりと食べよう」と、改めて山田は心の中でつぶやく。  今年は3年ぶりに忘年会を開催することが決まったが、その幹事を山田が担当することになった。 「幹事か、やったことないけどどうするんだろう」さっそく山田は3年前に幹事をしたという先輩の太田に相談に行く。 「そんなに気にするな。適当に店の予約をして、みんなが払えるコースを選んで後は告知するだけだ。簡単だぜ」  太田はそういうと意味深な笑いを浮かべる。「先輩は簡単