マガジンのカバー画像

わたしやかぞくのはなし

195
わたしやわたしをとりまく家族たちの話です。
運営しているクリエイター

#これからの家族のかたち

3人だけの卒業式

卒業式の時期だ。 今年は、我が家の娘も息子もそれぞれの学校の卒業式を控えていた。 息子は「式の練習が始まったよー」と夕ご飯を食べながら学校の様子を教えてくれる。3年前の娘の卒業式の時はコロナの流行のピークだったこともあり、式の内容はかなり制限の強い状態で執り行われた。合唱なども飛沫が飛ぶと言う理由で、式で歌うことができずに、事前に収録しておいた音声を流すという対応が取られていた。息子は、気づくと鼻歌を歌っている。おそらく卒業式で披露される歌なのだと思う。 息子の卒業ムー

2回目のくらしずくへおでかけした話

つぶやきでも書かせて頂きましたが、家族4人でおでかけをしてきました。 「くらしずく」という千葉の九十九里で開催されたクラフトイベントです。 私は以前、くらしずくの開催場所でもある菅原工芸硝子さんのガラス作品とカフェに、夫と訪れたことがあったのです。 「とても素敵な場所だなぁ」と思い入れもあったので、一昨年もこのくらしずくに参加しました。 その時おでかけした内容を、2年前にも記事に書きました。 この記事は実際に私の家族に起きたできごとを包み隠さず、正直に私の気持ちも綴っ

suzuさんのおいしいおやつとハグと仲良し

雑記です。 ①suzuさんのおいしいおやつがきた! suzuさんというnoterさんがいらっしゃいます。 そのsuzuさんが、時々ご自身で作成されたおやつをネットで販売してるのです。 suzuさんは毎日おうちのご飯の写真を撮って、それを記事に上げられています。私はそれを眺めるのが好きです。そして日記のようにちょこっとその日起こったことや感じたことも書かれていて、それも読ませてもらっています。 非常に良いのです。 あとたまに、自分の思考というか、思ったことをきちんとま

メンデルスゾーンと頼もしいラーメン

義理のお母さんの自宅へ訪問リハに行くようになり、しばらく経った。 彼女は今年に入って膝の手術をした。退院してから足腰の調子を取り戻すために、リハを継続している。 膝の痛みは変わらず残っており、毎回ストレッチをしたり、筋力をつけるための運動を一緒に行っている。 私の実家に立ち寄った時に母親から「そういえばお義母さんから電話が最近ないのよ」という話があった。 以前、義理の母は私の母に定期的に電話をかけていた。内容は主に孫のこと。義理の母は過度な心配性であり、夫曰く「過干渉すぎ

その気持ちは2年越しだった

娘と先日雑談をしていた。 2人ともお気に入りの無印良品のソファに座って、だらっとしていたのだ。 娘はたまに話をしたいモードがあって、そういう時はなるべく付き合うようにしたいと思っている。おそらくその日もそんな雰囲気だった。 他愛もない話だ。 何がおいしかっただの。 スプラトゥーンでこんなだっただの。 弟がこんなこと言ってただの。 そんな調子だと思って、私は気が抜けていたが、実際はおだやかなせせらぎのような水は、気づいたら速度をはやめていた。それは傾斜がついて水か

私が習慣にしていること

いきなりだが、このタイトルを読んでどう思うのだろうか。 そして「習慣にしてること」をnoteでわざわざ書くことについて、私がイメージすることとしては ・朝活で起きてからたっぷりと水分をとってヨガをしてます とか ・自己投資のためにある勉強会に参加してます とか ・体にいいスムージーを家庭菜園で作った採れたての野菜を使って毎朝作ってます とか ・仕事帰りにジムに行ってサウナに入ってデトックスしてます そんな...うわぁ.....なんだこの感じ....。ぞわぞわ

義理の母を泣かす嫁

私の義理のお母さん。 同じ市内にお舅さんと2人で住んでいる。 その彼女を、私は定期的に泣かしてしまっている。 そんな話を今日は書いてみる。 最近....私は嫁としてではなくて 定期的に彼女の元へお仕事で伺うようになった。 彼女は利用者さん 私はサービス提供者である。 お義母さんは、随分と若い頃から股関節が変形していたようで、私が夫と出会った時にはすでに片側の股関節に人工関節が入っていた。 歩く時は「破行」といって、体が左右にゆらゆらと揺れていた。また、正座がで

ハグが好きな私たちとハグを禁止された息子の話

今年も言われたな....と思いました。 学校の年度末には、面談がだいたいあるものです。 私の息子は小学校の支援級に所属しており、交流級と半々の生活を送っていて、毎年、年度末には支援級の学級担任と面談があります。 一年のおさらい。 できるようになったこと。 これからものばしていきたい良い面。 まだ引き続き課題となっていること。 一年を通しての行われた行事や学業の振り返り。 来年(6年生)を迎えるにあたっての見通し。 話している中で昨年に続き話題に出たのです。 それは

きのう、はなしてくれたこと

昨日、あなたが話してくれたこと。 ここに書いてみようと思うんだ。 書いておいておきたくなったから。 忘れたくないから。 時々、あふれたように話し始めるあなたが好きです。 普段はお話する量を意識しているとこの前は話してましたが、そんなこと意識しなくていいよー、家族には好きなだけ話しなよーと伝えましたね。 「私だけ喋ってたら悪いと思って、友達とかと話す時に相手の話と同じくらいの量にしてる」と言われた時に、正直かなりびっくりしました。 そんなこと考えながら普段話してる

死ねと言われたキミは今日も隣で生きている

私の息子が学校の机に「死ね」と書かれて…..あれからもうすぐで2年になる。 この記事を書いた時、私はあまり心の余裕もなかった。 息子がどう思っているのか、どうしたいのか、丹念にこぼさないように、私は必死にかき寄せてすくい集めていたのだと思う。この思いの熱が冷めてしまう前に、今この時にできることをしなければという気持ちが強かった。 そして、今回の出来事はみんなにとってはどういう出来事であったのか….そんなことを気づいたら学校に投げかけている自分がいた。 当時はnoteの

うちのこどもたちはみな踊る

息子は今日も踊っている。 うちの食卓は、引っ越し後から、自然とみんなが座る位置が決まっていて、私の向かい側にはいつも息子が座っている。 息子は隙あらば踊り出す。 食事中も落ち着かない。 よく話し、歌い出し、踊り出す。 「見えにくいアヒルの子!」 (みにくいアヒルの子ね…….) 一文字違うと印象が変わることばを考えるのに最近はまっているようだ。 私は擬態しているもしくは透明なアヒルを何となく思い浮かべる。 そして、今度は油断していると目の前で変顔をしている。と

つづれおりとアスパラガスの天ぷらがくれたものは

「あれ、誰の母ちゃんだ?」 後方から男子たちの声がひそひそと聞こえて来る。 私は、決して私に向けられていないであろうことばたちが するりとどこかへはねて飛んでってしまわないように 何とかぎこちなくキャッチして その後、じんわりと耳のほてりを感じていた。 絶対に振り返ってはだめだと思った。 俯いた視線は机の小さな凹みを捉える。 穴があったら入りたい。 でもこんなちっちゃな凹みは、大きな私を隠してくれないだろう。 『その母ちゃんは私の母ちゃんだよ』 と私は心の中