きのう、はなしてくれたこと
昨日、あなたが話してくれたこと。
ここに書いてみようと思うんだ。
書いておいておきたくなったから。
忘れたくないから。
時々、あふれたように話し始めるあなたが好きです。
普段はお話する量を意識しているとこの前は話してましたが、そんなこと意識しなくていいよー、家族には好きなだけ話しなよーと伝えましたね。
「私だけ喋ってたら悪いと思って、友達とかと話す時に相手の話と同じくらいの量にしてる」と言われた時に、正直かなりびっくりしました。
そんなこと考えながら普段話してるんだ。
そりゃくたびれちゃうよなって思いました。
それはあなたの考えだから、決しておかしなことではないんだよ。
でも、少しでも肩の力を抜いてリラックスしてのびのびとしてほしいなぁと思う母は、ついついそんな事を言ってしまうのです。
だってそのままのあなたが
エネルギーが昂って
興奮しながら
好きなことを
夢中で話している
あなたが素敵だから。
そう。
小さい頃からよく話す子でした。
でも大きくなってから、そんなことはあまり言われなくなりました。
「〇〇ちゃん、大人になったね〜」
「〇〇ちゃん、落ち着いて冷静だよね」
でもね。本当はそうじゃないことは
私は知っているのです。
あれだけエネルギッシュだったあなたは
その本質はちっとも変わっていなくて
むしろもっと熱量は高くなっていて
あふれんばかりだということを。
私は知っている。
それを今は創作や絵にぶつけていることも。
最近あなたが、ますます言語化ができるようになったから、聞いている母も過去の話がだいぶ解像度高く見えてくるようになりました。
その中で驚くことも多いわけで。
本題に戻るけれどもね。
昨日は小学校の時の話をしてくれたよね。
「先生がAとBとCとDの考えの中で、自分だったらどれを選ぶかをみんなで考えて、その分けたグループで何でそれにしたのか、理由をお互いに話すことになったんだけど」
「Aは一番人数が多かったの。
Bはその次くらいで。
CとDは少なかった。
私はBを選んだ。」
「で、お互いに発表してたんだけど、聞いていてもどかしくてね。」
なんで?と私は聞く。
「なんでかっていうとね、私はBを選んだんだけど、Cの気持ちもDの気持ちもわかるわけ。」
「だから、どれか1つ!って言われたからそれにしたけど、他の考えも自分の中ではあるの。」
「Cの人が発表しているのを聞いて、私は横でむずむずしてた。私だったらもっとこういう風に言うのに!Dの発表でも頼むから私にも言わせてくれーって!あぁ、補足したいって思った。」
「でも言えないじゃん。あなたはB選んだんでしょ?って。そう言われたら嫌だから黙ってた。そういう思い出がある。」
その授業の先生の目的はなんだったのかな?と私は娘に問う。
「えーと、考えを深めようということだったと思う。」
だったら....話してみてもよかったんじゃない?
「でもそういう空気じゃなかった。学校はそういうところだから。」
私がそれを聞いてあなたに言ったことは
あなたは想像力が高い人だから、いろいろな考えやいろいろな人の気持ちが見えてきやすいのかもしれない。
それは決して悪いことじゃない。
そして、きっと大人になったらそれがとても必要になってくる。
大人になったら、それを言える場面が増えてくる。
話しても受け止めてくれる人が必ずいる。
だから、それでいいと思う。
人って言うのは1人の人の中にたくさんの人がいるようなもので。
昨日思っていたことと、全然違うことを思ったり平気でするし
その時の環境や感情で考えや思想もころころ変化する。
そこに変に整合性は求めなくていいし
矛盾したところはたくさんあるものなのです。
本来は1人の人間をさしてマジョリティだのマイノリティだの言ってしまいがちだけど
1人の人間のある側面はマジョリティであり
ある側面はマイノリティであり
1人の人の中に
そういうまだらな部分がたくさんあって
でもそれを変に整えたり人に合わせたりしなくていいから、と伝えた。
「相手が思っていることを、わかるって言ったとして、でも相手に違う!って言われることが私はこわい。昔小さな頃に友達にそう言われたことがあって。それからわかるわかるが言えなくなっちゃった。それが苦しい。」と続けて話していたので
それはママも同じような気持ちになったことがあると伝えた。
たぶん言っていいんだと思う。
こわいなら、言い方を少し変えたら?
今、あなたが話したことはこう自分は解釈していて、そうだとしたら私も気持ちがわかるかもしれないって言ってみたらどうだろう。
「でもそれで違うって言われたら?」
うん。そしたら違うんだねー、でいいんじゃない?じゃあ、もうちょっと違いを教えてって。聞いてみてもいいし。
「でもそれで相手が不快にならない?」
これは....相手のためにもなってるかもしれない。
相手がより正確に自分の気持ちを表現できて、自分の気持ちに気づくチャンスで、もしかしてもっと自分を掘り下げることができてるかもしれない。今まで気づかなかった自分を発見してるかもしれない。
それっていいことじゃない?
って言った後の
あなたの
その瞳が
よりいっそう
きらきらしたことを
たぶん母はずっと忘れません。
おおおぉ!それはいいかもしれない。
と納得してくれたあなたは
たくさんそれからもいろいろと話してくれました。
今は相手は母でもいいとは思うけど
そのうちあなたの大切な人が
きっとあなたを認めてくれたり
気にかけてくれたり
話を聞いてくれると思うので
それまでは好きにつきあうから。
まだまだ話したいことがたくさんある
あなたへ。
今日はこの話をおいておきます。
愛する娘へ
母より。
この記事はこれと対になってるかなと
個人的には思っています。
今日は娘にでした。
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