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流産と染色体異常

こんばんは(^ ^)クマです!

昨日までは疾患合併の妊娠について書いていましたが今日からはまた話を変えて流産と染色体異常に関するお話です。

以前も染色体異常については書いたことがありますがご質問頂くことが多いので再度まとめてみます!




◎流産の原因となる染色体異常

*数的異常

通常、妊娠における流産率は15%程度あり、100人に15人は自然流産しています。これは年齢や持病など関係なく、どなたに対しても起こり得るものです。

その原因の60〜70%は染色体異常と言われていて、多くは常染色体トリソミー、Xモノソミーなどの数的な異常です。

常染色体トリソミーは減数分裂の過程で発生する染色体の不分離や早期分離が原因です。

これは年齢が上がるごとに確率が高くなってきます。


*構造異常

数的異常よりは比較的少ない頻度で起こるものです。

両親のどちらかが保因者であると推測される染色体構造異常が原因となることがあります。

不育症のご夫婦を検査すると2.3%に染色体構造異常が検出されたとのデータも出ています。

その中でも均衡型相互転座が1.5%と高い確率であり、ロバートソン転座は0.27%、逆位は0.5%で起こっていたそうです。



◎流産回数と染色体異常

反復流産がある方のうち、流産回数が多い方の方が無治療で妊娠した場合の流産率が高くなり、染色体異常率が減少することが分かっています。

ただ、流産回数が2〜4回と比較的少ない方は染色体異常が原因の流産がほぼ半分を占めています。

胎児の染色体数的異常による流産は次の妊娠で生児を得られる可能性が高いと考えられます。



今日の内容はここまでにします。

明日は転座などについて簡単にまとめていきます!

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