見出し画像

ヒアルロン酸が着床率をあげる!?

こんにちは(^ ^)クマです!

以前の記事ではスクラッチ法による着床率向上についてお話しました。

今日は、ヒアルロン酸が着床率をあげるかもしれないというお話をしていこうと思います。

ヒアルロン酸は美容関係で使われることが多いイメージがありますよね。

シワをとったり、フェイルパックにはヒアルロン酸配合なんて書いていたりします。

そんなヒアルロン酸ですが、実は不妊治療の現場では着床率を向上させることに用いられているのです。



◎ヒアルロン酸の効果

ヒアルロン酸は少しベタベタとしたものです。ですので、胚と子宮内膜の接着促進効果や、胚移植の時の物理的な外的圧力からの保護効果が期待できます。

これらの効果から妊娠率の向上に有用性が報告されているのです。

胚が着床する時期には体から様々な物質が出て、胚の発育・着床を促しています。体から分泌される物質の中にはヒアルロン酸が含まれており、ヒアルロン酸は細胞の増殖、移動、接着、分化に作用していると言われています。

着床時期のこの体の反応を考えるとヒアルロン酸を移植時に用いることはいい影響を及ぼすと容易に見当がつきます。



◎実際の妊娠率

実際、胚をヒアルロン酸に浸透させ、移植を行った結果、妊娠率は48〜59%だったとのデータが出ています。また、着床率は40〜55%ほどでした。

ちなみに、浸透させておく時間を長くしても短くしてもそこまで大きな差はみられなかったようです。



◎実際に自分の施設でできるのかは確認が必要

私の働いている施設でもヒアルロン酸を使用する患者様はいらっしゃいます。

しかし、それほど多くの方は行っておりません。

良好胚を移植しても何度もうまく行っていない方や、着床の窓の検査にて異常がないのになかなか妊娠しない方、窓がずれていたけど正しく治療しているのになかなか妊娠に至らない方など、苦戦している方にお声がけしているような感じです。

希望があってもやっていない施設もあるかもしれないので自分の通院している施設で実施しているのか確認が必要です。


もし実施する場合、特に気をつけることなどはありませんのでご安心して実施していただければと思います。



本日もご閲覧いただきありがとうございます!

スキやフォロー励みになります!

是非お願いします( ^ω^ )

サポートして頂けるとすごく嬉しいです(^ ^) レベルアップできるよう、参考書等にあてさせていただきます!