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不妊原因を探ろう*卵管因子

こんにちは(^ ^)クマです!

今日は不妊原因の中から卵管因子についてご紹介していきます。

卵管は子宮と卵巣をつないでいる10cmほどの細長い管状の器官です。

細いところだと管の直径が1mmほどしかないこともあり、何かしらの影響ですぐに詰まってしまいます。

卵管の腹腔側は扇子の様に開いた形になっていますが、その周りが癒着したりして変形すると完全に閉塞してなくても卵を捕捉することができなくなり、不妊の原因となってしまいます。

卵管の閉塞や狭窄、周囲の癒着などによる卵管因子の不妊は全体の35%を占めるとも言われています。



◎卵管病変は治療の効果が得られにくい

卵管閉塞の場合、閉塞している場所や炎症の程度、内容液の性状などで治療の予後が大きく変わります。

卵管閉塞でも卵管留水腫や卵管留膿腫などでは手術で形成してもほとんど妊娠は期待できません。



◎クラミジア感染は卵管を詰まらせる原因に

クラミジア感染は最も頻度の高い性感染症であり、女性でも感染が多いです。

クラミジアに感染すると子宮頸管炎を引き起こしますが、ほとんどの場合症状がなく、治療を受けることがありません。治療をせずに放置していると感染が広がってしまい卵管炎へと進行し、卵管性不妊の原因となります。

クラミジア感染は卵管上皮の微細な病変や卵管閉鎖などを引き起こします。完全な閉鎖でなくても、卵管采という腹腔側の扇状になった卵を捕捉する部位の変形線毛の損傷をもたらし、不妊の原因になります。



◎淋菌も卵管性不妊の原因となる

淋菌性子宮頸管炎では膿性のおりものが特徴的ですが、無症状の場合も少なくありません。淋菌も感染が広がると淋菌性骨盤腹膜炎となり疼痛、発熱、白血球増加がみられます。

淋菌感染は卵管全域を侵し、卵管留水腫や卵巣を巻き込んだ腫瘤を形成することもあります。


クラミジアや淋菌などの性感染症で卵管炎の症状のある患者様の約1/5が不妊となりその大半が卵管閉塞が原因となっています。



◎子宮内膜症も卵管の損傷因子となる

子宮内膜症は軽度なものでも不妊の原因になると言われています。

病症が進行している場合には卵管を巻き込んでしまい、卵管性の不妊となることが多いです。



卵管が原因の不妊はこんなところでしょうか。

クラミジアや淋菌など性感染症が原因で卵管を閉塞させてしまうことも多いです。

特にクラミジアは感染している方が多い感染症です。不妊治療を始めれば割と早期に調べる感染症なので、そこでしっかり検査を行いましょう。そして、クラミジアは抗生剤を飲めば治る疾患なのでしっかり治療していきましょう。



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