精子に対する抗体って何?
こんばんは(^ ^)クマです!
この間、初診で来た患者様に採血項目をお伝えした際、
「精子に対する抗体って、、、そんなのあるんですね」
と言われました。
そういえば、私もこの職に就いてからその存在を知ったなと思いました。
そして、もしかしたら一般的には知られていないことなのかな?と感じました。
そこで今日は、抗精子抗体についてお話していきます。
それではどうぞ!
◎精子に対する抗体って?
初診の際、妊娠歴がない方には採血させていただいている項目の1つに抗精子抗体と言うものがあります。
これは名前の通り、精子に対する抗体がないか調べる検査のことです。
妊娠歴がある場合、妊娠したことがあるのだから精子に対する抗体はないだろうと判断し、採血しない場合が多いです。場合によっては、化学的妊娠をしたことがある方も採血しないこともあります。
病院によっては、妊娠歴があっても採血することがあるかもしれません。
◎抗精子抗体検査の詳細
抗精子抗体は女性の血液中や子宮頸管粘液、卵管分泌液に認められることがあります。
女性が抗精子抗体を持っていた場合、精子が子宮頸管内から子宮内腔、卵管へ移動することを障害されてしまいます。
もし抗精子抗体が検出された場合、自然妊娠は難しいです。
そこで行われるのが人工授精です。人工授精では精子を直接子宮内へ注入することができるため、子宮頸管内での影響を受けずに精子を子宮内へ入れることができます。これは、抗精子抗体の抗体価が低い場合に有効です。
抗体価が高い場合には、人工授精ではなかなか妊娠できません。その場合には、体外受精、顕微授精を行います。
◎女性だけの問題じゃない!?
まれに男性にも自分の精子に対する抗体を持っている方がいます。その割合は約5〜6%です。
もし男性で抗精子抗体が陽性の場合、精子の運動率や受精能の低下が起こり、なかなか妊娠に至りません。
また、受精を行っても受精しないことがあるので、その場合には顕微授精が必要になります。
いかがでしたか?
皆さんの病院では抗精子抗体の検査を行っているでしょうか?
もし検査していない場合は、病院で検査できるか聞いてみてもいいかもしれませんね。
本日もご閲覧いただきありがとうございました∩^ω^∩
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