子宮腺筋症と不妊の関係
こんにちは(^ ^)クマです!
今日は子宮腺筋症と不妊の関係をまとめていきます。
◎子宮腺筋症とは
子宮腺筋症は子宮筋層内に子宮由来の膜が侵入し、局所的・びまん性に増大した疾患です。
子宮腺筋症はエコーだと見逃される可能性が高いため、MRIで検査するのが確実です。
◎子宮腺筋症があると妊娠しにくい?
子宮腺筋症合併の方とそうでない方を比べると妊娠率は28%ほど低下すると言われているので、妊娠しにくくなることは明らかです。
また、流産率も高くなると言われ、通常よりも2.12倍流産率が上昇するとも言われています。
子宮腺筋症では高頻度に子宮内膜症も合併すると言われているのでそれも妊娠しにくい要因の一つかもしれません。
◎子宮腺筋症はなぜ不妊になるの?
子宮腺筋症が不妊を引き起こすメカニズムがわかってきていて、主に6つの要因をあげています。
・子宮の収縮能に異常が起きてしまうことで精子の輸送障害が生じる
・着床時期の子宮筋層の異常運動による着床障害
・分泌期子宮内膜症間質細胞の異常血管新生による子宮内膜環境の変化
・子宮内膜のサイトカインや成長因子の異常発現
・HOXA–10という物質の発現低下
・アロマターゼ活性上昇による高エストロゲン環境による接着因子の発現低下
上記以外にも、子宮腺筋症による子宮腔の拡大や変形も着床障害を引き起こしている可能性も示唆しています。
◎子宮腺筋症合併の不妊治療
現在、これといった治療法はなく、一般的な不妊治療を行っていくしか方法はありません。
場合によっては子宮腺筋症の病巣部分を切除する手術を行います。びまん性に子宮全体に広がってしまっている場合には手術では取り除くことができず、手術適応とはなりません。
術後の妊娠率は術前の6.22倍とも言われているため、手術自体は効果がありぞうです。
ただ、年齢による差は大きいようです。ある研究では術後、39歳以下の妊娠率は41.3%ですが、40歳以上になると3.7%になってしまうため年齢によっては手術よりも不妊治療を優先したほうがいいでしょう。
少し短めですが今日はこれで終わりにします。
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