モヤモヤ
こんばんは(^ ^)クマです!
少し前に、私の勤めている病院の受付に「養子縁組」についてのチラシを張り出しました。
最初医院長から「この広告を貼ります」と聞いた時にはすごくモヤモヤしました。
だって、ここの病院に来ている方って自分の子供が欲しいと頑張っていらっしゃる方々だから、、、。
そのやる気を削いでしまうのではなか、気分を害してしまうのではないかと。
しかし、治療が辛くて辛くて、でも子供が欲しくて、子供がいればどんな形でもいいと考えている方もいるのかもしれない。そうも考えました。
不妊治療をしている方々の力になりたい。そんな想いで仕事やこのブログ活動に臨んでいるので、正直「養子縁組」について詳しく知りませんでしたし、調べようともしていませんでした。
でも、子供が欲しいと思っている方にとっても、子供たちにとっても必要な制度であることに間違いはない。(メインは子供のための制度です!!!)
そこで今日は養子縁組について軽くまとめてみました。
◎養子縁組にも2つ種類がある
養子縁組には2つ種類があるってご存知でしたか?
しかもその2つには明確な違いがあります!
①普通養子縁組
養⼦が実親との親⼦関係を存続したまま、養親との親⼦関係をつくる養⼦縁組のことです。家の跡継ぎを残す(存続)のために作られた制度です。
養子が養親よりも年下であれば年齢制限は特にありません。
そして離縁は可能になっています。
②特別養子縁組
⼦どもが⼾籍上も実親との親⼦関係を断ち切り、養親が養⼦を実⼦と同じ扱いにする養⼦縁組。こどもの福祉のために作られた制度です。
年齢制限があり、原則6歳未満となっています。
養親は婚姻している夫婦に限り、夫婦どちらかの年齢が25歳以上であるという年齢制限があります。
そして、離縁は原則禁止で、一生親子という形になります。
◎里親になるまでの流れ
まず地域の児童相談所へ連絡をし、説明を受けます。説明を理解し、やっぱり里親になりたいと感じたら「基礎研修」を受講します。基礎研修を理解した上で「登録前研修」を受講します。
研修終了後、施設見学と実習を行います。大体2〜3日程度行うようです。
研修や実習後、家庭訪問やインタビュー調査に来ます。
その流れを踏んでからやっと児童福祉審議会にて審議に入ります。
その審議に通った場合は里親として登録されます。
里親に登録されてからマッチングが始まり、ご縁があれば委託という流れになります。
研修から登録までは大体半年くらいかかるようです。
◎現状
現在日本には生みの親のもとで暮らすことができずにいる子どもが、約4万5,000人もいるそうです。そのうち8割以上が、乳児院や児童養護施設で生活を送っているのが現状です。
これは、先進諸国と比べても圧倒的に多く、里親だけで言えば、オーストラリアは93%、アメリカは77%であるのに対し、日本が18%にとどまっているそうです。
なぜ日本では里親や養子縁組が少ないのか。
それは、そもそもその制度を知らない方が多いということ。また、日本は法律的に親の権利を重視する傾向が強いことも原因として考えられているようです。
しかし、最近では駅でも広告を見かけるようになりました。広告による効果がどんなものか想像がつきませんが、これにより少しでも多くの方が興味を持ってくれたらいいなと感じました。
◎経済的支援
経済的なサポートもあるようです。
お住まいの地域によっても支給内容や額が異なりますが、養育里親には、子どもに必要な生活費や里親手当が支給されます。
里親手当では、子ども一人目は86,000円、2人目は半額が支給されるようです。その他にも、子どもにかかる一般生活費(月5万円程度)や教育費が支給されますし、医療費も里親が負担することはないようです。
(※2020年2月時点の支給額で、地域によっても差があるようです。)
様々な活動により養子縁組や里親制度が広まっていくのは嬉しいことですが、近年虐待のニュースもよく目にします。実の子供でも虐待が起ってしまうのだから、戸籍上の子供の虐待だって珍しいことではないはず。
こどもの福祉のために行っている制度だからこそ虐待なんてあってはならないこと。
その辺りの法整備や対応について、もっと明確に定めていく必要があるなと感じます。
今日は少し重ためな内容になってしまいましたが。。。
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