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洞川食探訪 vol.11(書き手:国本泰英)「いこいのかじか」

こんにちは。第11回目の洞川食探訪は「九鬼祭」参加アーティストの国本泰英がお届けします。

他の記事等でも触れていますが、「九鬼祭」は2021年に開催された「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」が発端となっています。その年も、各地から9人のアーティスト(現・鬼?)が洞川に集って滞在し、様々な作品を制作しました。
かくいう私も約2週間ほど洞川で作品づくりに励んだ1人です。九州に暮らす私は門司港からフェリーでひと晩かけて瀬戸内海を渡り、翌朝大阪に着岸。そのまま車で移動し、午前中には洞川に到着します。
滞在制作初日。作品の準備を始めて間もなくお昼を回り、少しおなかが空いてきました。そこで頭に浮かんだのは、道中あちこちで見かけた「柿の葉寿司」の文字。そうか名物なんだよなあと思いながら、制作場所であった天川村立体育館からリュックを背負って外に出かけると、すぐ近くにそのお店はありました。

柿の葉すしかじか

定番は「さば」

これまで縁のなかった柿の葉寿司。一度食べとかなきゃと思っていた私は、迷うことなくお店に入ります。

「こんにちはー。」

この時はたしかうどんのセットを頼んだような。窓際の席で美しい木々の眺めと川のせせらぎを楽しみながら、初めての柿の葉寿司を堪能しました。

こちらはお蕎麦のセット。柿の葉寿司はふたつ。
作った当日のフレッシュな感じも良し、時間を経て熟成した感じもまた良し。
日持ちしながら味が変化していく柿の葉寿司は、旅のお供やお土産にもぴったりです。
(左:さば 右:さけ)

食事の最中、店主の藤井あさみさんが声をかけてくれます。

「旅行ですか?」

…えっと、船に乗ったりなんかして旅行中のような気分だけど、お仕事で来ているのだった。

「仕事で。他にもアーティストたちが洞川に来て作品を作るんです。」

そんな会話をしながら心地よく過ごし、そこから二週間の間、ほとんど毎日通うようになりました。気が付けば他のアーティストやサポートしてくれるメンバーたちも「お昼はかじかね!」という調子で、瞬く間にみんなのいこいの場となったのでした。

あさみさんご自身の手によって、一枚ずつ丁寧に包んでいきます。

さて、「九鬼祭」も後半戦。秋の深まりと共に閉幕も近づいてくるわけですが、それに合わせて次は11月に洞川を訪れる事になりそう。
その時もまずは「かじか」に行って、うどん or 蕎麦、どちらのセットにするか軽ーく悩みながら、柿の葉寿司を一つ追加注文する事になるでしょう(たぶん、さけ)。
ここに初めて訪れた時と同じように、私の洞川での時間は今でもこうやって動き始めるのです。

施設情報
「柿の葉すしかじか」
住所 〒638-0431 奈良県吉野郡天川村洞川356−2
電話 080-9308-0303
WEB http://kakinohasushikajika.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/asami1960/

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かじかの柿の葉寿司は「ドロガワうまあがなコレクション2023」にも選出されています。
↓ 詳しくはこちら ↓
https://www.kukamimatsuri.com/umaagana

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