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空衣
2017年4月28日 21:40
世の中全部マニ教なのかと突っ込みたくなる。二元論で飽和している。 「会いたいときに会え」「孤独こそが人を強くする。会えないときこそ宝だ」 自分の欲求に従えば、相手は離れる。自分が我慢すれば、相手は幸せであるらしい。 ひとりでいることで、精神は進化したようにも思う、けれども高まる欲求は退化し、より原始的にただ会いたいと願うようになった。会えば解決するわけでもないのに、ただ側
2017年4月19日 21:49
私は虚数ですから、現実で生きる貴方の役には立ちません。逃避したくなったときだけ振り向かれる夢みたいな存在だという自覚はあるのです。数えることも触れることもできません。しかしそれは無限の包容力を有限の貴方に誇っています。虚しくも、誇り高く。 #詩小説
2017年4月11日 19:55
「ねえかあちゃん、星が光っているよ」キツネのぼうやは言いました。 「そうだなあ。ぼうは、一番星を見つけるのが得意だね」 その調子でウサギをとっ捕まえるのも早いといいんだけどね、と母ギツネは皮肉を言うのも忘れませんでした。 群青色の空に、ぼうっと一番星が浮かんでいました。 だんだんと、他の星々も見えてきました。半透明の糸で、星々が神や動物の姿を映し出します。 「ほら
2017年4月3日 23:08
あらゆる面で真逆な友人がいる。とはnoteで繰り返し書いたけれど、どれだけ言っても書いても足らないほど、あまりに違うので、今回もまた語らずにはいられない。 どれほど彼女と私が違うかというと、例えば私が大量出血して彼女の血を輸血するとなったとして、血液型としては問題ないのだけど、あまりに異質な存在なものだから管が血を届けた瞬間に私の神経は破裂してしまうかもしれないくらいだ。内側から爆発する
2017年4月2日 21:31
あいちゃんさっき大人のひとに足ふまれたの、そうなんかぁちゃんと謝ってくれたか、うんゴメンって言いながら足ふんだのそのひと、そうかゴメンって言ってたなら仕方ねえなあ、という電車内優先席の祖父と女の子の会話を聞く。 ごめんとリピートして許される世の中なら、私はあのときあの人をあんなに怒らせることはなかったのに、といつでも回想できてしまうあたり私はまだまだ過去を別モノに消化/昇華させることができな