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カワカミ
2020年4月10日 21:03
間に合わない心が破裂しそうだ。 何かが失敗したわけでもなかった。ただただ、必要的に顔を合わせただった。少しの嬉しさを含み、微笑んだだけだった。胸の高鳴りはなく、悲しみもなく、そして、では、この弄ばれた胸のひきつりはなんであろう?百合子は一心に自転車を飛ばしたい気分だった。自分の心から、収まりきらないエネルギーが細かく鋭い空気になって、彼女を爆破させようとしていた。四つ角