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鳥の子育てに学ぶ~与えることよりも、与えないことの方がずっと難しいのかもしれない。

先月、
シジュウカラが巣立った後
巣箱を取り外して
中を調べてみました。

1番怖れていたこと(亡骸)は
なかったのですが…
驚くことが!

な、なんと、
巣箱を開けたら、
スズメバチの巣が!

「きっと中味は
 シジュウカラが
 食べたんだろうね」と息子。

なんとも
芸術的な巣箱。

蓋をパカッと開けたら!

そして
底に敷き詰められた
巣を取り出してみました。

表面
裏面

ほとんどが苔でした。
ちょうど
巣箱を設置したモミジの木の下は、苔地帯。

その苔を
何度も何度も
くちばしでついばんでは
巣箱の中へと運び入れたのですね。

苔の他には、羽や細い枯れ草なども。

昨年のスズメの巣の中身と比べると
随分と違います。

スズメの巣は
枯れ草や木くず(息子の木工制作の残骸でしょうか)
が多いですね。

昨年のスズメの巣の中味

それにしても
あの小さな体で
こんなにもたくさんの
苔や枯れ草を集めるのですから。

改めて
親鳥の働きに
敬意を表したいと思いました。


さて、以前記事にした
キジバトの雛ですが…
その後
無事に巣立ちました。
https://note.com/kudokouhei/n/na651ce2da092

ただ、その後しばらくの間は
庭先で親鳥に餌をねだり
甘える姿が見られました。

ピッピッピッ ピッ ピッ

雛鳥がどんなに餌を求めても
親鳥は断固として餌を与えません。

そんな親子の格闘がしばらく続き
やがて雛鳥は
独り立ちしたようでした。

与えない
それは
雛鳥の生きる力を信じる
ということでもあるのですね。

もしかしたら
与えないと言うことは
与えることより
ずっと難しいことなのかもしれません。

ある時までは
一心に愛情を注ぎ、世話をし
その時期が来たら
子どもの力を信じ
厳しい姿で自立へと導く…。

まるでそれは
母性と父性。

鳥や動物たちの子育てから
私たち人間がが学ぶべきことが
たくさんあるような気がします。

命がけの子育て。
どこまでも深い愛。

私たちの人間の親も
同じように真っすぐな愛を
子どもに注いでいるでしょうか。

愛と思っているそれは
自分の欲望を満たすためのものではないか…
子どもの生きる力、可能性の芽を
摘んでしまっていないか…

ふと、そんなことを
考えさせられました。


朝起きて
リビングの窓を開けると
どこか遠くの方から
キジバトの鳴き声が聞こえてきます。

トゥトゥルットゥトゥー
トゥトゥルットゥトゥー

それはまるで、
「元気に暮らしています」
というキジバトからの便りのようで
とても嬉しくなります。


さて
息子は、来年も
新しい巣箱を作り庭に設置するとのこと。

巣箱にやってくるのはスズメ?
それともシジュウカラ?
それとも、他の鳥でしょうか?

そして
キジバトは
来年も我が家を訪れてくれるでしょうか。

楽しみに待ちたいと思います。


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