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子育て中のお父さんお母さんへ~小さい頃から絵本をたくさん読んであげたけれど、本が好きな子には育たなかった。けれど…~

小さい頃から
絵本読んであげると
読書が好きな子になるとか、
親が子どもの前で
読書をする習慣があると
子どもも自然と
本を読むようになるなどと、
よく耳にしますよね。

我が家でも
赤ちゃんの頃からずっと
読み聞かせをしてきました。

息子が産まれてからずっと
童話館出版という
長崎の本屋さんから
毎月2冊の本が
息子宛に届いていました。
贈り主は、私の母です。

まだ、字が読めなくても
小さい頃から
絵本を読んであげることの大切さを
私も何となく感じていたので
産まれてすぐの頃から
息子の隣に横になり
絵本を天井に向けて
絵本を読んであげていました。

まだ小さな息子は
何を感じているのか
キラキラとした目で
一生懸命絵を見ていました。
その姿が何とも愛しく、
私は、1日に何度も
絵本を読んであげていました。

ハイハイをするようになると、
自分で絵本を持って来て
「読んで」
とせがんでくるようになりました。

時間を見つけては
私も主人も
色々な絵本を読んであげました。

何度も繰り返し聞いているうちに
内容を憶えて
スラスラ言えるようになった絵本も
いくつかありました。

絵を見ながら
自分で声を出して読んでいる姿は
何とも可愛らしくて
いつまでもいつまでも
眺めていられました。

小学生になって、
字を読めるようになってからも
「お母さんに読んでもらう方がいい」
と言って、ほとんど
自分で本を読みませんでした。

そんなこともあって、
4年生くらいまでは
夜寝る前に
私が本を読んであげていたような
気がします。

4年生くらいになると
お話も長くなり
途中で寝てしまうことが
多くなりました。
翌日続きを読もうにも
どこまで聞いていたか
本人も憶えていなくて、
そんな日が続くうちに、
「もういっか」となり
この頃に
小さい頃から続いていた
読み聞かせの習慣が
終わりました。

でもきっと、そのうち、
自分で本を読むように
なるだろう
私は、密かに
期待していました。

だって、
小さい頃からずっと、
絵本を読んであげて
いたのですから。
それに、私たち夫婦は
よく本を読みます。
本好きな子になる条件は
バッチリです。

ところが
ところが
ところがです。
不思議なことってあるものです。

息子は本を読みませんでした。
ええ、全くと言って良いほど。
その理由は…
な、なんと、
読書してる時間がもったいない。

WHY?

「読書する暇があったら
他にやりたいことが
いっぱいあるんだよね~」

そして、
読書をしている
私に向かって

「お母さ~ん、そんなに
本ばっかり読んでて、
よく飽きないね」
って。

おーい!

私は次々に本を買うので
本棚に入りきれないほど。

かたや息子は、
お祝いでもらった
図書カードがたまっていく一方。

しまいには、
「お母さん、これ(図書カード)と
お金交換してくれない?」
という始末。

学校の図書室にも、
ほとんど行っていない様子。
自分が読みたいと思う本はない
とも言ってましたね(笑)

私は、
読み聞かせボランティアを
しているので
母の私の方が
図書室に行っているのでなはいか
と思うほどです。
そんなへんちくりんな親子。

そんな息子ですが、
実用的な本の中には
いくつか
夢中になったものもあって、
小学生の頃に
学校の図書室で見つけて
すっかり気に入って
買い揃えたのが、
この図鑑シリーズ。

渋いなぁ…。
我が子ながら
そのセンスに
なかなかやるなと
唸ってしまいました。

そして、
現在、息子の本棚はこんな感じ。

数冊の実用書と辞書、図鑑のみ。
(この他に大きな図鑑も数冊あります)

暮らしや物作り、
自然などに興味関心がある、
息子らしいラインナップ。

最近
アマゾンから
本が届いたと思ったら
これでした。

今はSDGsに興味関心があり、
生ゴミは
息子がせっさと
土にしてくれています。

「お母さん、生ゴミは
これに入れて」
と指示を受け、

その後、息子は
このバケツにまとめ

そして庭のコンポストへ。

1ヶ月ほど前から
机の真ん前に、
こんなものを貼っていました。

読書は嫌いだけれど、
調べたいことはネットで検索し、
そこから本に行きつくことも
あるようです。

私は、
いつの頃からか
息子が読書が嫌いなことが
気にならなくなりました。

もちろん
知らない世界を旅したり、
想像力を膨らませたり、
本は、私たちに
たくさんの恩恵を
与えてくれます。

息子は
本は読まない代わりに、
作ったり試したり
実際にやってみる中で
色んなことを考え感じ
たくさんのことを
学んでいるようです。
息子が本を開くのは
何か情報を得たい時だけ。
物語の世界を旅したい
という感情は
湧いてこないようです。

そこで、私は、
こう考えることにしました。

小さい頃に
毎日絵本を読んであげて
良かった…と。

息子が
小さい頃に培った想像力が
今の創造力につながっているに
違いないと。

もちろん、
さらに、読書もすれば
もっともっとすばらしい
世界が広がっていくのかも
しれません。

でも、
私は、今のままでも
十分と思うようになりました。

もう、木工などの物作りの
技術や知識は、
息子の方が
遥かに上回っています。

理科が苦手な私は、
息子が作っている
色々な物のしくみが
よく分からなかったりします。

「お母さんには
全然分からないけど
すごいね!」
最近、私のセリフは
こればかりです(笑)

本は読まないけれど
人の気持ちもよく分かるし、
コミュニケーション能力も
あります。

泣き虫で
おっちょこちょいな母を
まるごと受けとめてくれる
中学生にしては
器の大きな息子です。
私が保証します。

ただ、言葉を知らないかも…
それは、まだ中学生だからなのか、
読書嫌いだからなのか…
でも、

いいじゃないか。
人間だもの(笑)

読書冊数ゼロだけど…。
図書室には行かないけれど…。
私は、
それでもいいと
今は胸を張って言えます。

あるところに
読書好きのお母さんがいました。 
お母さんは息子に
毎日絵本を読んであげました。  
息子は絵本を読んでもらうのが
大好きでした。
ところが、
どうしたことでしょう。
息子は、読書嫌いに育ちましたとさ。

読書好きにはならないかも
しれないけれど、
私は、やっぱり
小さい頃に、
絵本を読んであげることを
おすすめします。 


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