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カレンダーをめくる人は、お手紙も書ける。たぶん。

ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。
新約聖書 ルカによる福音書16章10節 (新共同訳)

こんにちは、くどちんです。キリスト教主義学校で聖書科教員をしている、牧師です。

7月になりました。
皆さん、カレンダーはめくりましたか?

私は無精者で、こういうことをすぐ忘れます。
こういう細々したことをひとつひとつ、きちっとやる人に憧れます。

他校はどうなのか分かりませんが(たぶんみんな同じじゃないかと思うのですが)、学校って6月が怒濤の忙しさです。
あと10月も忙しい。年末も忙しいし年度末も忙しいけど、この辺りはまだ何となく「一区切り」が目の前に見えているから駆け抜けやすいのかもしれない。そういう意味で、6月と10月は「中継地点までもまだ遠いのに、なんだこの急な坂道は!」みたいな感じで、めちゃくちゃぜーはーします。

というわけで、ようやくその6月が終わったのだから喜んでカレンダーをめくればいいのに、疲れ果ててしまってそれすら後回し(笑) 「ていねいな暮らし」などというものとはかけ離れた有様の私です。

月が変わればカレンダーをめくる。ゴミが溜まればゴミ箱を空にする。机の上に書類が溜まれば整理する。使ったコップをすぐ洗う。
そういう「日常の中の些事」をきちんとできるかどうかって、「自分を大事にできるかどうか」にも繋がるのかもしれないなぁ……と思いました。
「自分なんてこのくらいでいいや」と思う人は衣食住を大事にしない、みたいな話を聞いて、ぎくっとした覚えがあります。

この6月、手書きの心のこもったお便りを久しぶりにいただきました。懐かしいその人の筆跡に胸が熱くなり、私も手書きでお手紙を……と思ったのに、書けませんでした。長らくそういうことをおろそかにしていたせいで、季節やその人にあった便箋を探すこともできずに日が経つばかりで、結局「お手紙を返したいと思いながら、メールでごめんなさい……」という形でお返事しました。情けなや。無念。

月が変わればカレンダーをめくる、というささやかな日常をきちんと送れる人は、こういう時にもきっと、短くても思いをこめた手書きのお手紙を書けるんじゃないかなと思って、反省するのでした。

「小事に忠実な者は大事にも忠実」。
若い頃にはピンと来なかったこの聖句が、やけに身に沁みる今日この頃です。

7月は何とか期末テストと成績処理を乗り切って、会いたかった人たち、関係性を大事にしたい人たちとの時間を作るようにしたいものです。

皆さんはカレンダーめくりましたか~? まだの方は私と一緒に、今からどうぞ(笑)



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