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冬の晴れ間

久々の何もない休日を手に入れた。 と言っても、ちょうどよく空いてしまったにすぎない。 この1週間は私にとって怒涛の日々だった。 はずなのに、なぜかすごく落ち着いている。 まずは仕事始めの先週の金曜日、久しぶりにぶり返した。確かに初日は行きたくなさすぎて盛大に寝坊したけど、最近は落ち着いているなあと思っていたのに。 きっかけは些細なことで、部署異動からちょうど一年経ち、改めて自分が1年間苦しんだことを実感してしまっただけだ。 仕事から帰ってきて、一昨年の入社日に支えてもら

    • 年明けのクリームパスタ

      ちょうどコロナが流行り出す直前の4年前のこと。 大学3年も終わろうとしていた12月の私は、マイナビとマッチングアプリの併用で忙しかった。 その時の私はさまざまな縁を切り疲れ果て、飲み会に誘われるたびに実家に帰ると嘘をつき、アリバイ工作のために部屋の電気を消して過ごす夜などがあった(LINE見返して爆笑した、追われてんの?) とにかく、明るい未来に向けてヤケクソだった。 年末からはじめたアプリは会うまでに短気を起こし、なかなか続かなかった。しかし逆にいろんなアプリを転々と

      • https://yoi.shueisha.co.jp/body/culture/6225/? 今日も友達を大切にできなかった、私はブスだ、一生1人だと思ってしまう毎晩のメモ

        • 20mgと37,611分のコーティング

          窓を容赦なく叩く風と、怒り狂ったように急に爆音で鳴る雷。私の嫌いな季節がやってきた。きらきらきら、今年ももう終わる。 この時期の数少ない楽しみの一つ、Spotifyの今年一年のまとめ。去年は思わずストーリーで自慢したくなるような素敵ラインアップだったのに、今年のトップソングのリストを開いてすぐ全てを悟り、2023年の自分には心底がっかりしてしまった。 この曲をいつ一番聞いていたかまでご丁寧に算出してくれるので、そのデータを見て、なおさら胸がざらりとする。4月、5月、6月、

        冬の晴れ間

        • 年明けのクリームパスタ

        • https://yoi.shueisha.co.jp/body/culture/6225/? 今日も友達を大切にできなかった、私はブスだ、一生1人だと思ってしまう毎晩のメモ

        • 20mgと37,611分のコーティング

          八月は僕の名前

          腕がほんのり焦げている。 寝込むくらいの熱レベルの外気温、雨知らずの青空の前では、日焼け止めは意味をなさなかったらしい。 夏真っ盛りの8月。気づけば、会社に行けるようになって2ヶ月が経った。私は25歳になっていた。 毎朝5時に起きる。 もう暑くて散歩には行けないから、最近はクーラーを早々につけて本を読んでいる。気が向いたらヨガもする。疲れている日は二度寝して、適当な準備で会社に行く。 仕事は一年で一番忙しかったはずだけど、拍子抜けするくらい順調に乗り越えた。あろうことか、

          八月は僕の名前

          近い年齢のインフルエンサーたちが死んだ。 別に私とはなんの関係もない人たちだ。2人とも、予兆もなくパッといなくなってしまったのが印象的で、私はそのことについてずっと考え、残された人たちの動向をなんとなく見守っている。 深い悲しみに暮れて、でもその人にはその人の人生があって、どうしても前を向かなければならないから、ちゃんともう一度歩き出すんだろう。 高校生の時に、実家で叔父が死んだ。 その場は見ていない。その時私は、叔父の兄である私のお父さんに学校に迎えにきてもらっていた。

          化物

          眠れない。 朝イチの元気チェック。 「元気?」と聞かれれば「大丈夫です」と食い気味に答える。 だって今から12時間一緒にいるのに、大丈夫じゃなかったら大丈夫じゃないじゃん。 カメラマンと上司と3人、行き2時間の車内で相槌を打つのに精一杯だった。 時間調整がうまくいった。 仕事がちゃんとできた。 ご飯がおいしかった。 時間潰しの散歩、私が食べたいと言って向かったジェラート、楽しかった。こういうデートがしたいなあ。「元気だね」と言われた。 帰りの車内、元気になった私は運

          鯨の子

          6月3日 薬を飲んで、生活を守って、友達と遊んで、上司と話したら、見ないようにしていた自分の全貌をやっと掴んだ。 そしたら頭痛と吐き気が襲ってきて、またか、また戻れないのか、と悲しくなる。おなかもすかなくなってしまって、(というか食べたい欲がなくなり、栄養のために少し食べると食べすぎたくらい腹が膨れる)ガチ凹み。 夜になるとすごい勢いで落ちる。さよなら、さよならと何度も頭の中でリフレインするのは自分の声で、掻き消すように大声をあげたくなる。同じ曲を繰り返し聴くことでやっと

          鯨の子

          2023.5.18

          川辺を散歩して写真を撮り、図書館に行ってダ・ヴィンチとアサヒカメラを読む。このルーティンは、きっと私の精神の整え方なんだろうなと思う。 コロナ禍の大学時代の散歩も 新卒1年目の調整休業(?)の日も こちらに戻ってきてからの新しい家からでも 私はグーグルマップの青と緑を探して歩きに行った。 そして今日も。 ー---------------------------- 昨日、久しぶりにクリニックに行った。 「朝起きられないんです」と、朝の10時に受診して宣い、 「起きればい

          2023.5.18

          僕の好きなものは

          早朝、小さなパン屋さんで買う焼きたてのパン。 コンビニで一番安いカフェラテ。 家から半径3キロ以内の散歩。 通った後に気づく道端の沈丁花の香り。 商店街の交差点にある、綺麗すぎない町中華。 部屋の窓から広がる、お隣のマダムの庭のハナミズキ。 ベランダで飲むアイスコーヒー。 枯れてしまったヘリクサム。 天気予報アプリの「明日から真夏日 季節進む」という通知。 遠くで、見えない電車が通過する音。 午後6時、乾いたアスファルトに少年がバスケットボールをドリブルし

          僕の好きなものは

          みどり

          「緑見に行かない?」 半年以上ぶりに連絡する地元の友達に、急なLINEを送りつけた。 実家に帰る車窓から、えんえんと続く新緑を眺めていたら、肌で直にそれを感じたくなったのだ。 数年前のゴールデンウィークに、はじめて登山らしいことをした。教師をはじめた例の友達が、県内の名所を生徒に教えられるようにと、校長に近くの山をおすすめされたらしい。 「山登りに行かない?」 と連絡してきて、何言ってんだこいつは、と思ったが特に深く考えず了承した。そしてそういうことに縁がなかった私は

          みどり

          結局

          考えすぎる おせっかい 完璧主義 心配性 そのくせ、人と関わりたがる 1ヶ月以上ぶりに出社し、そしてその次の日にすぐ会社に行けなかった私は、いい加減、自分と本当に向き合うことにした。 1ヶ月前に行けなくなったのは、仕事と人が合っていないのと、友達とうまく付き合えないことから逃げ、無気力でやる気がないだけなのを、全部病気のせいにしたかったから。 そして、会社に行けない自分に病んだことで、そこから本当の病気になってしまったんだとおもう。 逆に会社に行こうと思えたのは、実家に

          結局

          夢はさめても

          4/13 人間、10日も寝続けると多少は元気になるらしい。 あれから私は、今の状況が夢か現実か分からないままふわふわと生きている。 朝起きてから、定時の9時と18時を意識することはなくなった。でも体は一度起きてしまうから、朝ピルを飲むだけ飲んで、また布団に入る。 副作用は感じていないけど、何もしたくなくてまた寝てしまい、起きるともう午前中が終わっている。 起きてからは、最初の方は無駄に食べて吐いたり、逆に何も食べれずにまた無理やり眠ったりしていた。 でも少しずつ自分の

          夢はさめても

          メロンソーダ

          転職し、今の会社も新年度が8月からだということもあり、この時期に新しい何かが始まる感じが私にはない。ただ、最近何故か無性にメロンソーダが聴きたくて、2年前の今頃の私は、新社会人としての不安を抱え、毎日この曲を聴いていたな、と思い出した。 私にとって今年の4月は、蛇足というか、もういらない人生の始まりみたいな感覚だった。3月が終わったら死ねたらいいなと思っていたのは、仕事の区切りというよりは、ライブが終わってしまうからだったんだけど。 それでもちゃんと気力がなくなり、会社に

          メロンソーダ

          遠いあの夏から

          https://note.com/dkaidjinfu/n/nf06ae59a73a7 帰らなくちゃ、と思って、背を向けずに歩き出してしまった。 無理やり乗ったはずの自由席は難なく座れて、花火大会の帰り道のように拍子抜けする。席に座ると、重い鞄のせいで張り詰めていた腕の筋肉がやっと緩んだ。イヤホンで耳を塞ぐ。行きの電車で繰り返し繰り返し聴いた、悲しくて美しい曲が流れ出す。 曲を聴きながらTwitterを開くと、憶測と歓喜と怒りでごちゃ混ぜになったツイートに溢れていて、今

          遠いあの夏から

          愚痴

          【上司に注意されたり言われてムカついたこと】 ・「確認してから進めようよ」 ・「リスクを考えて挑戦しないよりやってみよう」 ・「スケジュール感とか先のことを考えてやってくれてるんだろうけど」 ・「これ本当に自分が体験したことなの?」 ・「俺がどうかじゃなくて、あなたがどう思うの?」 ・「ユーザーファースト考えて話そうよ」 【上司の生態】 ・全てをすぐ忘れて同じことを何回も何回も聞いてくる ・全部忘れてるからすぐミスする、ルーティンも守れない ・予算に追われて実現不可能なこ

          愚痴