出来る出来ないではなく、今よりもより良くなるサポートを!
出来ない事を出来るようにする事よりも、それ以上に『今よりもより良い』状態になるためにどうした方が良いかを考えた方が重要。
出来る、出来ないが問題ではなく、今よりも良くなっているか否かという判断軸で論じなければならない。
特に対人援助に関わる仕事に於いて、どんなに素晴らしいサポートを実践しても当事者本意、本人視点にならない要因は、この『出来る、出来ない』の観点にあると考える。
もちろん、今よりもより良くなる過程に於いて、習得すぺきスキル等があるのであれば、出来るようになった方が良い。
ただ、最も重要なのは、『理想の状態像』から逆算した過程、プランニングの上で実施されているか否かであり、そのスキルも習得が目的ではなく、あくまでも『理想の状態像』に到達するための手段でしかない事を忘れてはならない。
明確なビジョンや理想の状態像の言語化があって初めて、達成するための付随である行動やチェックポイントが設けられるのである。
未来は行動の先にひらかられるが、そもそも明確にしなければならない未来が視えてなければ、闇雲に行動するだけか何して良いかわからず行動出来ないと考える。
今よりもより良い状態が何であるかを関わる者が共通言語で相互理解し、逆算したプランニングから役割とチェック機能、期日を明確にし、サポートしていく体制が重要である。
何事に於いても決して安易に出来る、出来ないで判断せず、失敗や上手くいかないことがあっても、昨日より今日、今日よりも明日、明日よりも明後日がより良い状態になっていける事に重点を於いてサポートしていく文化を醸成していきたい。